第2話:ミナモ、登場っ!!
「な、何だ」
いきなりの叫び声に驚いて振り返った拓也。
と、拓也の目の前に知らない女の子の顔があった。
そして、二人は思いきりぶつかったのだった。
「!?」
ぶつかった勢いで弾き飛ばされた拓也は、そのまま木に激突した。
そして女の子の方は、そのまま地面に倒れていた。
「今の何なんだよ・・」
そう言いながら起きあがる拓也。
「いてて・・さっき確かに反応あったのに・・」
涙を浮かべながらそう呟いた女の子。
ぶつかってかなり痛かった模様である。
「お前・・いきなり・・」
「ねぇ!さっきこの辺りに・・」
拓也の言葉を無視して話し始める女の子。
「って、人の話を聞け!」
そう女の子に怒ってしまう拓也なのであった。
「はい・・・」
反省したのか何なのか、いきなり地面の上に正座をして座った女の子。
「いや・・何もそこまでしなくてもいいんだが・・・」
少々呆れている拓也。
と、女の子がじっと自分を見ている事に気付いた拓也。
「えっと・・とりあえず自己紹介した方がいいか・・・俺は鳳拓也・・お前は?」
「はい♪私はミナモ、天界から来た天使なんです」
笑顔で元気よく自己紹介するミナモ。
「・・・」
無言でミナモを見る拓也。
「どうしたんですか?」
そう聞くミナモ。
「いや・・・ありえないだろ・・・天界とか天使とかって」
そう言う拓也。
「証拠ならありますよ・・・んっ・・・」
ミナモが力を込めると背中に小さな天使の翼が出現した。
「随分と小さいな・・飛べるのか?」
尋ねてみた拓也。
「一応飛べますよっ!でも・・・本当は・・もっと大きな翼だったんです・・・」
徐々に元気のない声になっていったミナモ。
「何があったんだ?」
そんなミナモの事情を聞こうとする拓也なのであった。
「実は・・前にここに来た時に天使にとって大切な【聖天具】を奪われちゃったんです」
そう告げたミナモ。
「聖天具?」
「はい、私達天使が一人に一つずつ持っているアイテムでそれが天使の力の源なんです」
そう説明したミナモ。
「俺にはさっぱりわからないが・・・ようするにそいつが無くなったから翼も小さくなってるのか?」
拓也がそう言うと頷いたミナモ。
「でもお前・・と、ミナモだったか・・・一体何しに来たんだ?」
尋ねた拓也。
「えっとですね・・何て言ったらいいんでしょうか」
少し考え込むミナモ。
「・・・」
考えているミナモを見ている拓也。
「信じられないかもしれないですけど・・"能力"が封じ込められている石なんです」
そう告げたミナモ。
「能力・・・」
「私達天使みたいに種族が違うとかじゃなくて・・その・・・普通の人間が自然の力とかを操れるようになったって言えばいいのでしょうか・・」
自信なさげに答えたミナモ。
「一応天使が目の前にいるから能力ってのも本当なんだろうな」
そう思った拓也。
だがその時拓也は、少し前の出来事を思い出したのであった。
「あ・・」
突然そんな声を上げた拓也。
「どうしたんですか?」
尋ねるミナモ。
「石だったよな・・見たかも」
「えっ、本当ですか!!」
と、拓也に飛びつくミナモ。
「あぁ、でもな・・」
「はい?」
不思議そうな顔をするミナモ。
「消えちまったんだ・・・」
そう告げた拓也。
「消えた・・じゃあまさか・・・」
ある可能性を見いだしたミナモ。
「もしかしたら・・・拓也さん、掌を上にして力を込めてもらえますか?」
そういったミナモ。
「力を込めるって言われてもな・・」
そう言いながらも言われた通りにやる拓也。
しばらくは何も起きなかったが、突然風が掌で渦巻き始めたのであった。




