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第1話:手に入れた力

いたって普通の生活をしていた青年。


名前は鳳拓也といった。


「ふぅ・・」


ため息をつきながら空を見上げる拓也。


毎日代わり映えのしない生活に、少々退屈していた拓也。


彼は今祖父母と共に暮らしていた。


両親は離婚しており、その際に母親は家を出ていった。


その後、父親は拓也を祖父母に預けた後行方不明になったのだった。


「何か面白いことでもあればこの生活も変わるのかな・・」


休日な一日をいつもと同じようにまったりと過ごしていた拓也。


と、その時空に流れ星のような物が通過していったのを目撃した拓也。


「今の何だ・・」


それを目で追いかけていくと、ある場所に落ちていったように見えた。


「学校の裏山辺りか・・どうせ家でじっとしていても暇だしな・・・様子見に行くか」


そう決めた拓也は支度をして裏山へと向かっていくのであった。


裏山まではそんなに遠くない距離なので、そう時間もかからずに到着した拓也。


「さっきの・・・どの辺りだ?」


正確な場所はわからないので、適当に探し回った拓也。


「ん?」


ふと木の上を見た拓也。


「あれは・・」


よく見ると木の枝に、緑色の淡い光を放っている石が引っかかっていた。


「とってみるか・・・」


一気に木を登り引っかかっていた石を取るとそこから飛び降りた拓也。


「珍しいな・・光を放つ石なんて・・・まぁ、そこまで興味がある訳じゃないけどな・・」


だがそんな時、拓也は手を滑らせて緑色の石を落としてしまった。


そしてその石が地面の上に落ちた瞬間、その石から物凄い風が吹き荒れたのだった。


「な、何だ!?」


驚く拓也。


そして、石から放たれた風は拓也を包み込んでいった。


「一体何なんだよ」


訳が分からずこの場から離れようとする拓也だが、自分を包み込んでいる風が壁となり出ることが出来ないでいた。


「さっきの石からこの風が出てんのか・・」


落ちている石を見る拓也。


と、拓也を包んでいた風がゆっくりと動きを変えていった。


そしてその風は吸収されるように拓也の身体の中に消えていった。


「今の風何だったんだ・・それにさっきの石・・・無くなってるし・・」


とりあえずこれ以上何も起きそうにないので帰ろうと歩き出した拓也。


と、そんな時


「あーっ!!」


そんな大きな声が背後から飛んできたのであった。

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