第15話:風と炎と能力の可能性(1)
自分の所に飛び込んできたノヴァの炎剣を、自分の刀で受け止めた拓也。
「グッ・・・凄い力だ・・・」
受け止めることは出来た拓也だったが、弾き返すことは出来ずノヴァの力に押され後ろの壁にたたきつけられてしまった。
「お前も自分の腕にはそれなりの自信があったのだろうが・・・ここではその程度の力・・・通用しない」
そう言い放つノヴァ。
「能力でも剣の力でもあいつに勝てねぇってのか・・・」
「当然だが・・・炎剣だけが私の技ではないぞ!」
と、剣を握っていない方の掌から炎を放つノヴァ。
「!?」
とっさに刀を振るい、風の能力を発動させノヴァの炎をギリギリで防いだ拓也。
ぶつかり合った炎と風。
そして、互いの能力が相殺した時いつの間にかノヴァが拓也の懐に入り込んでいた。
「しまっ・・・」
頭で考えるよりも、足を動かしその場から離れた拓也。
だが、ノヴァが振りおろした炎剣は拓也の右腕に傷を付けた。
「うぅっ・・・」
「利き腕に傷を負ってしまっては、まともに戦うなど出来ないだろう。おとなしく私に捕まれ・・・風の能力者」
そう告げるノヴァ。
(確かにやばいな・・・思った以上に相手が強いな・・・だけど・・・)
ノヴァを見ながらそんな風に考える拓也。
「俺はどんなに傷つけられたって勝つまでやり続けるぜ・・・ノヴァ」
そう言う拓也。
「・・・そうか。なら、仕方ないな。私の炎に包まれて一時眠ってもらうとしようか」
そう言うとノヴァは拓也との距離をとるために螺旋階段の上の方へと跳んだ。
そして、構えた両手に強大な炎を出現させるノヴァ。
「確かにこれが最後のぶつかり合いだな・・・一か八かの賭・・・絶対に成功させてやる」
そう言う拓也なのであった。




