第14話:本部能力者の実力(2)
「…お前は」
「久しぶりね…私のことを覚えているかどうかは知らないけどね」
シルヴァにそう言う人物。
「ノヴァ…何故ここに…」
「一応私の上司のディオン様の許可をもらって来てるのよ」
そう言うノヴァ。
「本部でのトップ3の一人のディオンか…」
「一応私の目的はこの先へ行った侵入者を捕まえることなんだけど…その前に私自身やりたい事をしておきたくてね」
そう言いシルヴァを見るノヴァ。
「通りたければ通ればいい…俺は…」
「あんな侵入者を捕まえられないばかりかすんなり通すなんて貴方がここにいても意味ないでしょ」
そう言うノヴァ。
と、その時シルヴァは高まるノヴァの力を感じていた。
「!?」
咄嗟に複数の鉄の板で周りを防御した。
そして、次の瞬間衝撃がシルヴァに伝わってきていた。
「お前の能力…あの少女と同じだったか…」
「そうね…でも…こんな所でゆっくりしていた貴方の力なんて…私の力にはかなわないのよ!」
と、高まるノヴァの力。
「まさか…」
そして、シルヴァは鉄の板ごと吹き飛ばされ壁に激突した。
「私の力は炎…そして、炎を固形化したフレイムブレード!」
容赦なくノヴァはシルヴァの腕にフレイムブレードの一撃を与えるのだった。
「グゥッ‥」
「役立たずは本部には必要ないのよ。貴方の始末は命令として受けていないから命を奪うわけにはいかないけどね…動けない程度にはさせてもらうよ」
先程の攻撃で逃げる力も失っていたシルヴァは、ノヴァの連続攻撃をかわすことが出来ずその身に全て受けていた。
「制裁はこれくらいでいいわね…あいつらが次の階層に降りる前に捕まえないとね」
そう言うとノヴァは拓也達が向かった通路の奥へと駆け出していったのだった。
その直後、隠れて様子を見ていたこの街の住人達がシルヴァの元に駆け寄っていた。
「大丈夫か!」
肩を貸す男達。
他の人達はシルヴァの傷の手当てなどを行っていた。
「傷が深いな…完全に治すのは…」
と、そんな時この街に新たな人物がやってきていた。
「すみません…高い力を感じたので様子を見に来たのですが…」
そう言いシルヴァたちの前に姿を見せたその人物。
その人物はまだ若い青年で、じっとシルヴァの状態を見ていた。
「兄ちゃん…あんたは…」
「貴方の事は知っていますよ。私も元々本部にいましたからね」
「お前…ロードか…」
そう告げるシルヴァ。
「会う機会もほとんどありませんでしたからね…ですが本部は貴方を切り捨ててきたようですね…まぁ、あの力からするとあの人のようですが」
「ノヴァは強い…あの風の能力者達で勝てるか…どうか」
そう言うシルヴァ。
「噂になっている侵入者ですか…しかし、その前にまずは貴方の治療が先ですねシルヴァさん」
と、懐から何かを取り出したロードはそれをシルヴァに向けるのであった。




