第12話:共同戦線(2)
「一応地下にも時間はあるんだな…」
「まぁな、時間的に夜になると街はもとより地下世界全体が危険な舞台になるからな」
そう言うヴァン。
「ヴァンさん…」
と、少し離れた場所から声をかけるモエ。
「そっか、モエってヴァンを…」
思い出す拓也。
「確かにあの時はやり返したかったけどよ…今はどうでもいい。どちらかというと拓也の方と戦いたいしな」
そう告げるヴァン。
「今回の件が片付いたらやってやるよ」
そう言う拓也。
「それでは…まずは磁力の能力者の話を聞かせてください。ヴァンさん」
そう言うミナモ。
「シルヴァの事だな…まぁ、相性って言うのもあるけどな…つまり鉄などを自在に操れるんだ。自分の磁力でな」
そう話すヴァン。
「確かに鉄の能力のヴァンさんでは勝てないわけですね」
そう言うミナモ。
「それだけじゃない…戦いやすくするために辺りには鉄の武器などが色々設置してあるんだよ。数人でかかっても勝てるかどうかわからないぜ」
そう告げるヴァン。
「それよりさ、何でヴァンも第二階層にいるんだ?それもこの街に入ってきてるし」
そう聞く拓也。
「上階であの騒ぎの後捕まっちまってな。何故かそのまま下…つまり地下第二階層に連れて行かれたんだよ」
「そうだったんですか…」
そう言うミナモ。
「お前達より先にここの階層に来て街に入ったって訳だ。第二階層の奥へ進むほうはシルヴァが守っているから出る事は出来ないがな」
そう告げるヴァン。
「奥に行くにはシルヴァって奴を倒さないとな…とはいえ相手は本部の能力者だろ…下手にこっちの目的がばれたら」
それを心配する拓也。
「それは大丈夫だと思うぜ。あいつは確かに本部の能力者だけど、本部に出入りはしてないし連絡等もしないぜほぼ個人でずっとこの第二階層にいるからな」
そう言うヴァン。
「もしもの時はミナモ、頼めるか。出来る限り俺とヴァンとモエで何とかしてみる」
「は、はい。わかりました」
了承するミナモ。
「それじゃゆっくりやすもうぜ。シルヴァを倒すにはこっちも万全の状態じゃないといけないからな」
そう言うヴァン。
「そうだな…」
そんな訳で拓也達四人は、明日に備え今日は眠りにつくことにしたのであった。
そして…。




