BLIND TOMORROW
初投稿でしょう。
魔術都市へ行くには再び長い道のりを進む必要がある。
先の戦闘のことなどまるでなかったかのようなほのぼのした旅。
ただ、それはじょじょに変わっていく。
影が濃い。
物理的に濃いのではなく、濃い気がするというだけだが、俺以外もその気配は感じていた。
いつどこで影に襲われるかはわからない。
俺はハッチを開け上半身をだし、周囲全てをくまなく索敵する。
厄介なのは影が熱画面に表示されないこと。
ハッチから顔を出すのは危険だが仕方ない。
それに外にはマーレとシズクもいる。
もしものことを考える必要はあるが大丈夫だろう。
「山田さん、あとどれくらい?」
「あと1日もしないよ。まぁ心配しないで。」
戦車で旅というのも今考えるとすごい。
現実の戦車ではこうはいかないだろう。
燃料も弾薬も心配しなくていいFPS戦車だからこそだろう。
「魔術都市に近づかないように遠回りしよう。あそこの周りは影が多い。」
シズクの助言に従い戦車はわき道にそれる。
どんな荒い道も戦車なら突き進める。それは本当にありがたいことだ。
狼もすいすいと道を進む。マーレは飛んでるから地形は無視だ。
「さてエルフの里はっと…」
森の中を進む戦車。
影が多くなったと聞いたがいまだに影には会わない。
「なぁ、おかしくないか?」
飯山が俺の方を見た。
砲手席に座っているため、一瞬戸惑った。
飯山のいつもの持ち場装填主席には犬田辺が寝ている。
「おかしいって?影が出てこないことか?」
「それもそうだが…あの機械兵のことだよ。」
機械兵…そうだ。あれは確かにおかしい。
近代兵器を身にまとっていた。
そしてミミが言っていた…新たな者たち…
「俺たち以外に元の世界からきた人間がいるんじゃないか?
同じようにFPS装備を纏った人間が…」
そうだ。可能性としては大きい。
いや、その通りだ。
フリッツもジャスミンも俺たちの前に会っていたんだ。
俺たちと同じ銃で武装した『兵士』を。
「なに?じゃぁ新たな者っていうのは?」
山田さんが話に入る。
「俺たちのことか?
いや、それなら俺たちを消そうとは…」
ふと予言の内容が脳裏をかすめた。
「5つの光…5つの災厄…」
おれはずっとこれは5つの何かが光でありそして選択次第で闇にもなる、と捉えていた。
だが、もとからすでにわかれているのではないか?
誰かが光で、誰かが闇…
なら俺たちは光か?それとも…
居心地の悪い空気の中、戦車はエルフの里についた。
変わらないエルフたちに俺は少し安心した。
これからより大きなことが起こる。そんな気が紛れた。
初投稿でした。
私の闇の話は…よそう。




