チュートリアル終了、そして…
ピロン
ーこれてチュートリアルを終わります。
ーこの後、魔王ユジンが支配する暗黒世界に転移します。それでは、またお会いしましょう…。
アナウンサーの声が聞こえなくなると同時に、一面に広がっていた草原の景色がぐにゃりと歪み、目の前が暗闇に包まれた。
うむ、魔法の使い方はわかったけど、剣術lv.1がなんなのか実際に剣を振り回したかったんだけどな。まあいいか。魔法さえ使えればなんとかなるだろう。
タカシは異世界における自身のステータスについて自己分析を始めていた。
俺は何ができて、何ができないのか。己を知らずしてどうして魔王を討伐できようか、いや、できないだろう。
暗黒世界で生き抜くために、なんでもやってやる。社畜で培ってきた根性で、モンスターも魔王も倒す。
サラリーマン時代のタカシからは想像できない心の強さを、自身が感じ始めていた。そうだ、この世界で全てやり直すんだ。
暗闇から一筋の光が差し、そして目の前が今度は眩しくなり見えなくなった。
光が落ち着いて、視界がぼんやりしていたがピントがあってきた。
そして…
タカシは、空は雲で覆われているせいか昼間なのに暗く、西洋風の建物が綺麗に並んでおり、街の端と思われる場所にポツンと立っていた。




