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魔王に恋した若き女騎士が二つの世界の運命を変えた話 〜ロゼット・ベイカー戦記〜  作者: ケン・アラタカ
第五章:ヘッセン王国代表騎士《チャンピオン》との戦い
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第60話:大決戦

 小さな街アルタクレスタは、王国の最後のとりでと化していた。


  石畳の通りは怯える領民たちで埋め尽くされ、母親は子供を強く抱き締め、老人たちは目を閉じて祈りを呟いている。家々には過去の戦闘の爪痕が今も生々しく残り、魔術によって急造された防壁は、辛うじて脆い安心感を漂わせているに過ぎなかった。


  広場の中央、英雄カマエルの巨大な石像の足元で、カサンドラ・ゼドリエル王女は静かに車椅子に座っていた。


  彼女は必死に、その表情に平穏を装おうとしていた。

  真実を知っていたからだ。


  これが――最後の戦いになるということを。


  ◇ ◇ ◇


  十六人の騎士たちが、小さな街の門へと続く山道に向かって進み出た。


  十六人。

  王女と共に進軍した百人の男たちのうち、生き残ったすべてだった。


  その顔に恐怖の色はない。

  彼らはただ黙々と鎧を正し、剣の調子を確かめ、軍馬に跨った。


  一人が兜のバイザーを上げた。


「死ぬには最悪の日だな」


  もう一人が不敵に笑う。


「まあ、先に逝った兄弟たちと同じ運命を共にする時が来ただけさ」


  三人目が槍を下ろした。


「ヘッセンのために、そして栄光の王女殿下のために!」


  十六人の男たちは、ほぼ確実な死が待つ外の世界へと打って出た。


  遥か彼方、山道からは鋼の津波がゆっくりと押し寄せていた。

  数千、数万の兵。

  無数の槍。

  盾の壁。

  軍旗。


  アレッシオとマクミリアンの連合軍が進軍するたび、大地が大きく震動する。

  それはまるで、世界を食い尽くすために生まれた黒い潮水のようだった。


  しかし、その巨大な波が街に到達するよりも前――鬱蒼うっそうとした森の広がる左翼側から。


  激しい蹄の音が響き渡る。


  タッ!

  タッ!

  タッ!


  まるで天空から落ちた雷撃の如く。

  二つの影が、敵の軍勢に立ち向かうため戦場へと躍り出た。


  ロゼット・ベイカーと、シェイリー・ニンティネル。

  聖遺物せいいぶつの使い手である、二人の少女だった。


  ◇


  ローズはゆっくりと馬から降りた。

  その鎧はすでにボロボロだった。

  金属の装甲には深い凹みが刻まれ、胸や腕の一部は乾いた血にまみれている。凄まじい疲労が両肩に重くのしかかり、呼吸をするたびに鉛のような重苦しさが彼女をさいなんだ。


  しかし――。

  その深紅の瞳の炎だけは、未だに激しく燃え盛っていた。


  彼女は手にした一本のありふれた鉄剣を構え、押し寄せる敵軍を真っ直ぐに見据えた。


  その隣で、シェイリーが黄金の光のひかりのゆみをその手に握る。

  テレシアでの拷問による傷跡が、今も彼女の身体を痛めつけていた。呼吸を微かに吸い込むだけでも、開いた傷口から鋭い激痛が走る。


  それでも――。

  彼女は一歩、前へ進んだ。

  さらにもう一歩。


  ローズと肩を並べ、数万の敵の前に立ちはだかった。


  ◇


  敵陣の不穏な後方から、アレッシオはその光景を凝視していた。

  指示を出す彼の顔に、忌々しげに奥歯を噛み締める。


「あの裏切り者の女め……」


  彼の視線がシェイリーへと突き刺さる。


  頑強に補強された巨大な馬車に腰掛けたマクミリアンは、侮蔑に顔を歪めながら乱暴に手を挙げた。


「あの薄汚い反逆者を殺せ!」

「突撃だ!!」


  数千の兵たちが一斉に咆哮した。

  そして、圧倒的な波が動く。


  ――おおおおおおおおっ!!


  ローズが最初の一歩を踏み出し、次の瞬間にはその姿が消えた。


  シュパッ!


  振り抜かれた鉄剣が、敵の首筋を正確に断ち切る。


  ギィン!


  襲いかかる槍を強引に弾き飛ばし、そのまま盾の面へ肩から体当たりを喰らわせた。敵兵が木の葉のように遥か彼方へと吹き飛ぶ。


  シェイリーが弓の弦から指を放した。


  ビュッ!


  放たれた一矢が敵の眼球を射抜く。間髪入れず放たれた次の一撃が喉元を深く穿ち、三発目が騎兵を馬背から叩き落とした。


「ローズには近づかせない……!」


  エルフの少女は、迅速に、正確に、容赦なく矢を放ち続ける。


  ローズはまさに暴風そのものだった。

  手に馴染んだ鉄の長剣が、敵の肉を断つ。


  シュパッ!

  シュパッ!

  ギィン!


  二人の少女は、周囲のすべてを破壊し尽くす狂暴な旋風と化していた。

  敵兵が次々と地面に転がっていく。


  しかし、敵の数が多すぎた。

  どこまで倒しても、終わりが見えない。


  そこへ、十六人の近衛騎士たちが突入した。

  そして、激しい衝突が起きる。


  海岸の岩肌に砕け散る怒濤どとうの如く。

  鋼と鋼。

  肉と鉄。

  命と絶望のぶつかり合い。


  王女の近衛騎士十六人が、数万の敵騎士の軍勢へと果敢に挑む。


「王女殿下のために!」

「一歩も退くな!!」


  ギィン!

  シュパッ!

  ガキィィン!


  一人が敵の槍に貫かれて崩れ落ちる。

  もう一人は盾を失いながらも、なお剣を振り回し続けた。

  三人目は腹部に刃を受けながらも、倒れ際に敵の身体を道連れにして地面へと転がった。


  ローズの息が激しく上がる。

  シェイリーの足取りが後退し始めていた。

  両腕が小刻みに震える。

  かつての古傷から、再び鮮血が溢れ出していた。


  それでも、彼女たちは戦うことを止めなかった。

  なぜなら、彼女たちの背後には――アルタクレスタの街があるからだ。


  ◇ ◇ ◇


  戦場から遥か遠く離れた場所。

  南の森の奥深くに隠された、とある古代の遺跡。


  吉田は馬から飛び降りた。

  呼吸は完全に乱れている。


  五百人の騎士の軍勢が、つたや苔に覆われた古代の転移の石柱モノリスの周囲へと散開した。それは神話戦争の時代から忘れ去られていた遺物だった。


  老魔導士が、その両手を静かに石柱の表面へと添える。

  そして、呪文を唱え始めた。


  それは、時の彼方へと忘れ去られた失われた言語。

  別世界からの残響のように響く、古い言葉の連なり。

  眠っていたルーン文字が、ゆっくりと淡い光を帯びていく。


  吉田は拳をきつく握り締めた。


「急いでくれ……」


  彼の視線は、ひたすら北の方角へと向けられていた。


「頼む……」

「間に合ってくれ……!」


  ◇ ◇ ◇


  アルタクレスタ。

  太陽はすでに中天へと昇っていた。


  広場から、カサンドラはその凄惨な光景を見つめていた。

  ローズ。

  シェイリー。

  そして、僅かに残された騎士たち。

  全員が、確実に後ろへと押し戻されていた。


  一人の領民が膝から崩れ落ちた。


「もう……終わりだ……」


  王女は応えなかった。

  その瞳は、ただひたすらに戦場を凝視し続けている。

  そんな結末を認めることを、彼女の理性が拒絶していた。


  その時――。

  二人の伝令兵が、敵陣の後方へと息を切らせて駆け込んできた。

  書状が手渡される。


  マクミリアンがそれに目を通した瞬間、その顔が怒りで引きつった。


「何だと……!?」


  彼は指先で羊皮紙を無残に握り潰す。


「――オークヘヴンが落とされただと!?」


  彼は傍らの部下を乱暴に殴り飛ばした。


「十二人の『代表騎士チャンピオン』はどうしたのだ!?」


  もう一人の伝令が恐怖に身を震わせる。


「テ、テレシアも戦闘によって甚大な被害を受けております!」


  アレッシオは微動だにしなかった。

  しかし、その瞳には初めて――明らかな動揺の色が浮かんでいた。


  ◇ ◇ ◇


  戦場から離れた、木々の狭間。

  一人の奇妙な女が、奇妙な双眼鏡を使って戦況を静かに見物していた。


「おやおや……」


  彼女の薄気味悪い笑みがさらに広がる。


「さて、約束通り、私の分の働きはするとしましょうか」


  彼女は懐から銃を取り出した。

  銃口を天へと向け、引き金を引く。


  ドォォォン!


  魔力を帯びた信号弾が、アルタクレスタの空高くで激しく破裂した。


  誰もがその光を見上げた。

  味方も。

  敵も。

  王女も。

  アレッシオ。

  マクミリアンも。


  ◇ ◇ ◇


  その瞬間――アルタクレスタから少し離れた海が、激しく猛り狂った。


  ドォォォン!


  一発の砲弾が、敵陣の真っ只中へと着弾した。


  ドォォォン!


  二発目。


  ドォォォン!


  さらに三発目が続く。

  敵兵たちが恐怖の悲鳴を上げた。


  遥か彼方の水平線から。

  数十。

  いや。

  数百隻の艦隊が、海岸線へと一斉に姿を現した。


  古びた船。

  傷だらけの船。

  洗練された優美な船。

  薄汚れた哀れな船。

  その内の一隻には、髑髏どくろが描かれた不気味な黒い旗が翻っていた。


「ハハハハハハ!」


  ひどく使い古された帽子を斜めに被った男が、酒瓶を高く掲げた。


「あの女、いい色を出しやがる! さあ、野郎ども、仕事の時間だ!」


  その男は――海賊であり、どうやらこの艦隊の船長であるようだった。


  タラップが一斉に下ろされる。

  船から数千の海賊たちが一斉に上陸を開始した。


  手斧。

  曲刀。

  木棒。

  短刀。

  あり合わせの武器を手に。

  彼らは獣のような咆哮を上げながら、森を抜けてアルタクレスタの戦場へと一斉に突撃していった。


  ◇ ◇ ◇


  先ほどの奇妙な女が木から飛び降り、馬に跨った。

  その隣で、外套を深く被った一人の青年が、ゆっくりと視線を上げた。


「時間よ」

  彼女が告げる。

「お前のものを取り戻すための戦いだ」


  数百の海賊たちがその後に続いた。

  そして、彼らは森の奥から姿を現す。

  敵陣の、まさに背後を衝く形で。


  大混乱が巻き起こった。


  ◇ ◇ ◇


「一体何が起きている!?」

  アレッシオが声を荒らげた。


  マクミリアンは額から大量の脂汗を流し始める。


「まさか……」

  彼は生唾を飲み込んだ。

「あのアル中女と、あいつではないだろうな……」


  容赦のない砲撃が敵の陣形を次々と引き裂いていく。

  海賊たちが敵軍の背後へと激しく激突した。

  戦場は一瞬にして、凄惨な屠殺場へと変貌を遂げた。


  ◇ ◇ ◇


  シェイリーは息つく暇もなく矢を放ち続けた。


  ビュッ!


  ビュッ!


  ビュッ!


  近衛騎士は、すでに十人しか立っていなかった。


「持ちこたえろ!」

「戦線を崩すな!」


  ローズが反転する。


  シュパッ!


  一つの生首が宙を舞った。


  ドカッ!


  敵の盾を真っ二つに叩き割る。


  ギィン!


  二振りの剣を同時に受け止めた。


  鮮血。

  砂塵。

  悲鳴。

  戦場全体が、まさに地獄そのものと化していた。


  ◇ ◇ ◇


  王女は、二騎の馬が広場に向かって接近してくるのを目撃した。

  彼らは砲撃の音が遠くで響き渡る混沌の中を、迷うことなく駆け抜けてくる。


「……」


  背後からは、絶え間ない爆発音と悲鳴が響き渡り、小さな街の静寂を無残に引き裂き続けていた。


  女と青年が、王女の目の前へと到着した。

  青年は静かに、そして洗練された仕草で、最初に馬から降りた。


  美しい金髪。

  穏やかな美貌。

  気品溢れるたたずまい。


  周囲の領民たちが、驚愕に目を見開いた。

  そして、次々と涙を流し始める。


「あ……あの方、は……?」


「そんな、まさか……」


「レイネル王子殿下だ!」


  非の打ち所のない、完璧な王子。

  王国の誰もから愛されていた、真の王位継承者。

  平民に対しても名前で呼びかけ、彼らの困惑に耳を傾け、多くの者がヘッセンの最後の希望と信じて疑わなかった、あの青年だった。


  カサンドラは硬直した。


  レイネルが歩み寄り。

  そして、彼女の身体を壊れ物を扱うように、優しく、しかし力強く抱き締めた。


「姉さん……」


  王女の目から、堰を切ったように涙が溢れ出た。


「レイネル……」


  その傍らで。

  女が帽子を脱ぎ捨て、その素顔を周囲に晒した。

  その片目は、黒い薔薇の眼帯によって覆われている。


  エレノア・アラソーンは、豪快に笑い飛ばした。


「ハハハハハ! あの小さな臆病者が、ようやく自分のもののために戦う決意を固めたのさ!」


  レイネルの顔が、一瞬にして真っ赤に染まった。


「し、静かにしてくれ……」


  ◇ ◇ ◇


「どうして、生きて……?」

  カサンドラが涙ながらに問いかけた。

「あなたはあの時、亡くなったと……」


  レイネルは力なく、しかし愛おしそうに姉を見つめた。


「長い話になるんだ……。あの日、僕は確かに刃に刺された」

  彼は力なく微笑んだ。

「だけど、僕は運が良かった。僕を埋葬するはずだった騎士が、最後に正気を取り戻して逃がしてくれたんだ」


  王女と、僅かな領民たちの前で。

  彼は自分がどうやって生き延びたのかを静かに語った。

  いかにして即席のいかだで海を漂流したのか。

  いかにして海賊たちの島へと流れ着いたのか。

  一人の王女がたった一人で王国全土を相手に戦っているという噂を聞きつけたエレノアが、いかにして自分に手を貸す決意をしてくれたのかを。


「もう、逃げ続けるわけにはいかない」


  彼は一振りの剣を手にした。

  そして、姉の姿をじっと見つめる。


「姉さんは、この国を一人で背負いすぎてくれた」


  彼は彼女の額に、静かに口づけを落とした。


「ここからは、僕に任せてほしい」


  ◇ ◇ ◇


  王子は再び馬へと跨った。

  エレノアは不敵に白い歯を見せて笑う。


「さあ、あいつらのケツを引っ叩きに行くわよ」


  二人は戦場の中心へと向かって進み出た。

  そして、敵の兵士たちが、正統なる王子が遠方から自分たちに向かって進軍してくる姿を目撃した瞬間――。


  激しい動揺と疑念が、軍勢全体へと広がっていった。


  前線の将校たちが、互いに顔を見合わせ始める。

  騎士にとって、忠誠とは何よりも神聖なものだったからだ。

  多くの者が、自分たちこそが正統なる主君に仕えていると信じて戦ってきた。


  しかし今――。

  本物の王太子が、自分たちの目の前に立っている。


  レイネルが剣を高く掲げた。

  その声が、戦場全体へと響き渡る。


「――戦いを止めろ!!」


  戦闘の火花が、急激に消えかけていく。


「武器を収めよ!!」

「戦いを止めるんだ!!」


  敵軍の各部隊の長たちが、混乱する自兵に向かって大声で制止をかけた。兵士たちは何が起きているのか理解できず、ただ戸惑うばかりだった。


  一人の将校が武器を下ろした。


「……自分が利用されていたなど、考えたくもないな」


  もう一人がそれにならった。


「どう思う?」

「あの二人からは、確かな説明が必要だな……」

「退却だ」


  三人目がその場に跪いた。

「正統なる、王子殿下……」


  一人、また一人と。

  数万の兵たちが、静かにその動きを止めていった。


  ◇ ◇ ◇


  後方から、アレッシオはその冷酷な現実を悟った。

  自分たちの敗北を。


  彼は躊躇うことなく。

  馬の首を返し、二人の護衛を伴ってその場を離脱した。


「退却だ!」


  彼の陣営は、自兵が自分に刃を向けるよりも前に、足早に戦場から逃亡した。


  一方で、マクミリアンは巨大な馬車の上に取り残されていた。

  彼の兵士たちが、明らかに異なる、冷ややかな視線を彼に向け始めていた。

  不信の目。

  怒りの目。


  戦場の数万の兵たちが静まり返る中――。

  将校たちが、彼の馬車を完全に取り囲んだ。


「マクミリアン・ゼドリエル。……王室の血を汚した大罪人よ」


  簒奪者の顔から、完全に血の気が失せる。


「待て! これには訳があるんだ!」


  しかし、誰もその見苦しい言い訳に耳を貸そうとはしなかった。


「やはり、真実だったか……」


  彼は怒号が飛び交う中、無残に引きずり回され、レイネル王子の御前へと連行されていった。

  数百の将校たちが付き従う中、簒奪者は馬に縄で繋がれ、地面の土にまみれながら引きずられていった。


  ◇ ◇ ◇


  戦いは、終わった。


  ローズは刃がボロボロに毀れた長剣を地面へと落とした。両脚の力が完全に抜け、そのまま地面へと膝をついた。

  凄まじい疲労が、ようやく彼女の身体を支配したのだ。


  シェイリーは荒い息を繰り返していた。

  彼女は地平線の彼方を見つめ、主を失って彷徨っていた一頭の軍馬の手綱を掴んだ。


「まだ……終わっていないわ」


  指先で黄金の光の弓を痛いほどに握り締める。

  その銀色の瞳には、激しい復讐の炎が宿っていた。


「アレッシオ……!」


  彼女は馬を急かせて駆け出したが――。

  復讐の執念とは裏腹に、彼女の視界が急激に暗転した。首が力なく傾き、彼女の身体はそのまま地面へと真っ逆さまに転落した。


  限界を超えた疲労に、ついにシェイリーの肉体も限界を迎えたのだ。


  数万の兵士たちが武器を収め――

  アルタクレスタの街が、王国全土を巻き込んだ戦争の終わりを静かに見届ける中。

  真の継承者が、ついに帰還を果たした。


  しかし、北のどこかで――もう一人の簒奪者、アレッシオ・ゼドリエルが未だに逃亡を続けている。


  ゼドリエル一族の血で塗られた最後の因縁が精算されるには、まだ、程遠かった。

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