第1話:異世界の女騎士、現代日本へ
強烈な光が、視界を覆った。
「な、何が起きてるの!?」
何かにものすごい力で吸い込まれていくような感覚。抵抗しようとしたが、体は思うように動かなかった。
そして突然、すべてが終わった。
光が消えた。
目を開くと、送り込まれたはずの場所があると思っていたのに……
「……え?」
私は硬直した。
周囲は人で溢れていた。大勢の人! みんな奇妙な服を着て、あちこち歩き回っている。そして私の周りには、天に届くほど高い天を突く塔がそびえ立っていた!
「こ、ここはどこ……?」
何もわからない。見たこともないものばかりで、聞いたこともない音ばかりで、言葉にできない奇妙な物体だらけだった。
誰かに助けを求めようと、一人に近づこうとしたら、別の人間にぶつかってしまった。
「おい、ちゃんと前を見ろよ!」
「え? 今なんて?」
男は不思議そうな顔で私を見ると、そのまま去っていった。他の人にも話しかけてみたが、同じことだった。何を言っているのか、全く理解できない!
……いったい何が起きてるの? 私はどこにいるの?
「ねえ、あの子コスプレしてるの?」
「わぁ、鎧けっこうリアルだね」
背後からそんな声が聞こえたが、その奇妙な言葉が何を意味するのか全く見当もつかなかった。
……コスプレ? それってどんな呪文なの?
混乱しながら、腰に手を伸ばして剣があるか確認した。しかし、抜こうとすると、意外なことに気づいた。
鞘が空っぽだった。
「……え?」
何度も確認したが、中には剣など入っていない。
「私の天空の剣はどこ!?」
まずい! すごくまずい!
旅の目的を思い出した。私は魔王を求めて討伐するために、別の次元へ送り込まれたのだ。それが私の使命!
でも城はどこ? 配下はどこ? そしてなぜ、分からない言葉を話す人々で溢れた街に迷い込んでるの!?
「まさか……次元を間違えた?」
その時、轟音がして私は振り返った。
ビヨォン!
「なっ!?」
巨大な鉄の獣が、耳をつんざくような音を鳴らしながら私に向かってきている。運転手が何か叫んでいるようだが、目の前の何だか分からないものを理解することで必死だった。
鉄の獣!?
「きゃあ!」
振り返らずに走り出した。
何者かなんてわからないけど、ここにいて確かめるつもりはさらさらない!
歩道まで走り、私に何か叫んでいる、理解できない人々を避けながら、ようやく立ち止まった。そして気づくと、周囲にはさらに奇妙なものばかりだった。
街は綺麗に清掃されていて、鉄の馬車があちこち走り回り、動く絵の壁には動く映像が映し出されている。その上には、奇妙な文字まで浮かび上がっている。
……ここはどんな世界なの……?
何時間も歩き回り、何か説明になるものを探した。でも、ここを観察すればするほど、現実がはっきりしていく。
ここは、私の世界じゃない。
そして、帰り方も全くわからない。
やがて海の縁に着いた頃には、空はすでに暗くなり始めていた。
疲れ切っていた。お腹は空くし、脚は痛いし、一日中この奇妙な場所を歩き回っていたが、助けてくれる人なんて一人も見つからなかった。
水平線を眺めると、突然、抑えきれない苛立ちが溢れ出した。
「いったい何なのこれ!?」
叫び声は波の音に消えていった。
「次元の向こうで待ってるはずの魔王はどこなの!?」
誰も答えない。
拳を握りしめると、目に涙が溜まってくるのがわかった。
「こんなはずじゃなかった……私はここにいるんじゃない……」
我慢しようとしたが、頬を涙が伝い落ちるのを止められなかった。
自分がどこにいるかわからない。誰とも話せない。剣まで失った。どうやって家に帰るのかすらわからない!
「帰りたい……」
脚が動かなくなった。
限界だった。空腹と疲れに耐えきれず、私は砂浜に倒れ込んだ。
……お願い……これが悪夢でありますように。
そして、もう何もできないまま、私は意識を失った。
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「東京湾岸にて、女性が意識不明で発見されました。命の兆候はあります。癒やしの馬車をお願いします」
一人の警官が無線で報告しながら、砂浜に倒れている少女を見下ろしていた。
「誰が見つけたんだ?」
相棒の警官が近づいてきた。
「さあ。通りかかった女子高生だそうです」
警官はローズのそばにしゃがみ込み、呼吸を確認した。それから小さな光の石を取り出し、彼女の瞳の前にかざして目の反応を調べる。
彼女が身に着けている奇妙な中世風の鎧を見ると、彼は片眉を上げた。
「鎧? まじで?」
相棒が小さく笑った。
「多分変な格好をした若者でしょう。暑さで気絶したのではないでしょうか」
「そうかもしれませんね」
「他に説明がつきますか?」
警官は肩をすくめ、再び少女を見た。
「では、癒やしの馬車が来るまで待ちましょう。起きれば何が起きたか教えてくれるでしょう」
はじめまして、外国の作家です。そのため、翻訳に間違いや気になる点があるかもしれません…大変申し訳ありません。できるだけ各章をブラッシュアップしていくよう頑張りますので、温かい目で守っていただければ幸いです(´;ω;`)




