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『二つの世界、一人の魔王』~東京2080からエヴァの大地へ~  作者: 黒猫
第一章:異世界から来た女騎士、2080年の東京に降臨する
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第1話:異世界の女騎士、現代日本へ

  強烈な光が、視界を覆った。


「な、何が起きてるの!?」


  何かにものすごい力で吸い込まれていくような感覚。抵抗しようとしたが、体は思うように動かなかった。


  そして突然、すべてが終わった。


  光が消えた。


  目を開くと、送り込まれたはずの場所があると思っていたのに……


「……え?」


  私は硬直した。


  周囲は人で溢れていた。大勢の人! みんな奇妙な服を着て、あちこち歩き回っている。そして私の周りには、天に届くほど高い天を突く塔(きょだいなとう)がそびえ立っていた!


挿絵(By みてみん)


「こ、ここはどこ……?」


  何もわからない。見たこともないものばかりで、聞いたこともない音ばかりで、言葉にできない奇妙な物体だらけだった。


  誰かに助けを求めようと、一人に近づこうとしたら、別の人間にぶつかってしまった。


「おい、ちゃんと前を見ろよ!」


「え? 今なんて?」


  男は不思議そうな顔で私を見ると、そのまま去っていった。他の人にも話しかけてみたが、同じことだった。何を言っているのか、全く理解できない!


  ……いったい何が起きてるの? 私はどこにいるの?


「ねえ、あの子コスプレしてるの?」


「わぁ、鎧けっこうリアルだね」


  背後からそんな声が聞こえたが、その奇妙な言葉が何を意味するのか全く見当もつかなかった。


  ……コスプレ? それってどんな呪文なの?


  混乱しながら、腰に手を伸ばして剣があるか確認した。しかし、抜こうとすると、意外なことに気づいた。


  鞘が空っぽだった。


「……え?」


  何度も確認したが、中には剣など入っていない。


「私の天空の剣はどこ!?」


  まずい! すごくまずい!


  旅の目的を思い出した。私は魔王を求めて討伐するために、別の次元へ送り込まれたのだ。それが私の使命!


  でも城はどこ? 配下はどこ? そしてなぜ、分からない言葉を話す人々で溢れた街に迷い込んでるの!?


「まさか……次元を間違えた?」


  その時、轟音がして私は振り返った。


  ビヨォン!


「なっ!?」


  巨大な鉄の獣(てつのきかい)が、耳をつんざくような音を鳴らしながら私に向かってきている。運転手が何か叫んでいるようだが、目の前の何だか分からないものを理解することで必死だった。


  鉄の獣!?


「きゃあ!」


  振り返らずに走り出した。


  何者かなんてわからないけど、ここにいて確かめるつもりはさらさらない!


  歩道まで走り、私に何か叫んでいる、理解できない人々を避けながら、ようやく立ち止まった。そして気づくと、周囲にはさらに奇妙なものばかりだった。


  街は綺麗に清掃されていて、鉄の馬車(きんぞくののりもの)があちこち走り回り、動く絵の壁(きょだいなガラス)には動く映像が映し出されている。その上には、奇妙な文字まで浮かび上がっている。


  ……ここはどんな世界なの……?


  何時間も歩き回り、何か説明になるものを探した。でも、ここを観察すればするほど、現実がはっきりしていく。


  ここは、私の世界じゃない。


  そして、帰り方も全くわからない。


  やがて海の縁に着いた頃には、空はすでに暗くなり始めていた。


  疲れ切っていた。お腹は空くし、脚は痛いし、一日中この奇妙な場所を歩き回っていたが、助けてくれる人なんて一人も見つからなかった。


  水平線を眺めると、突然、抑えきれない苛立ちが溢れ出した。


「いったい何なのこれ!?」


  叫び声は波の音に消えていった。


「次元の向こうで待ってるはずの魔王はどこなの!?」


  誰も答えない。


  拳を握りしめると、目に涙が溜まってくるのがわかった。


「こんなはずじゃなかった……私はここにいるんじゃない……」


  我慢しようとしたが、頬を涙が伝い落ちるのを止められなかった。


  自分がどこにいるかわからない。誰とも話せない。剣まで失った。どうやって家に帰るのかすらわからない!


「帰りたい……」


  脚が動かなくなった。


  限界だった。空腹と疲れに耐えきれず、私は砂浜に倒れ込んだ。


  ……お願い……これが悪夢でありますように。


  そして、もう何もできないまま、私は意識を失った。


 ♦


「東京湾岸にて、女性が意識不明で発見されました。命の兆候はあります。癒やしの馬車(きゅうきゅう)をお願いします」


  一人の警官が無線で報告しながら、砂浜に倒れている少女を見下ろしていた。


「誰が見つけたんだ?」


  相棒の警官が近づいてきた。


「さあ。通りかかった女子高生だそうです」


  警官はローズのそばにしゃがみ込み、呼吸を確認した。それから小さな光の石(かいちゅうでんとう)を取り出し、彼女の瞳の前にかざして目の反応を調べる。


  彼女が身に着けている奇妙な中世風の鎧を見ると、彼は片眉を上げた。


「鎧? まじで?」


  相棒が小さく笑った。


「多分変な格好をした若者でしょう。暑さで気絶したのではないでしょうか」


「そうかもしれませんね」


「他に説明がつきますか?」


  警官は肩をすくめ、再び少女を見た。


「では、癒やしの馬車(きゅうきゅう)が来るまで待ちましょう。起きれば何が起きたか教えてくれるでしょう」

はじめまして、外国の作家です。そのため、翻訳に間違いや気になる点があるかもしれません…大変申し訳ありません。できるだけ各章をブラッシュアップしていくよう頑張りますので、温かい目で守っていただければ幸いです(´;ω;`)

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― 新着の感想 ―
そういうことでしたか、現代日本に転移したんですね
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