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銀の魔女の勇者  作者: 星川ぽるか
二章 英雄の国と水神獣
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39話 出発

誤字脱字があれば教えていただけると嬉しいです

 エイジさんはレイアという五英傑の人に呼ばれて俺たちとは一旦の別れをした。


「それじゃあ向こうに着いたらじっくり語ろうか!」


 そう言い残して。


 その後も準備が進み出発は目前だ。そしてまた俺とルリナのもとに二人の女の子がやって来た。


「ここにおったか!」


 そう言って駆け足で寄って来たのはシエラ・イーラ、鮮血の魔女の次期当主となる人物だ。


「お前はカナタというらしいじゃないか。どうだ?そんな弱いルリナとかいう所じゃなくて、私の所で働かないか?」


 この金髪ロリっ子はしつこいな。このめんどくささに俺は辟易した。嫌な人に目をつけられたもんだ。そして俺の横にはルリナがいる。そのため…


「チッ!あんたもしつこいはね」


「なんじゃ?」


 当然また喧嘩を起こす。火花がばちばちと音を立てているように見える。この二人は絶対馬が合わない。水と油というやつだ。会談の時、エイナさんと鮮血の魔女が二人を止めてくれたがそのストッパーがいないのでその役目は俺に回ってくる。


 騎士さん達、目を逸らさないで。気持ちは分かるけど一人ぐらい助けてに来てくれて良くないか?

 一人でそんなことを考え、この場をどう収めようか思案してると…


「そのくらいにしたら二人共?次期七紋家が見っともない…」



 そう言って杖をつきながら歩いてくる少女が獰猛な二人の間に割って入る。

 漆のような黒髪のショートヘアで瞳はその髪色と同じで黒く澄んだ少女だ。その表情は憂鬱で呆れた色だった。


「「聞いてよトーラッ!」」


 いがみ合ってた二人は割って入って来た少女に詰め寄るように声をかける。しかも今寸分違わず重なったけどこいつら案外相性とか合ってるんじゃないのかと呑気にそう思った。


 その呼びかけにトーラは二人から顔を背け、


「どっちも聞かない」


 突き放した。なんだろ、揉め事が起きた時の仲介役を努めていたんだろうか。彼女からは会社の上司というイメージを受ける。突き放された二人はまたがみがみと言い争っていた。


 トーラは二人を放ったらかし俺の近くまで寄って来ると、ペコリと軽くお辞儀をしてから口を開いた。


「私は七紋家が一つ、知恵の魔女、ソフィア家の次期当主のトーラと言います。インヴィディアの家臣のカナタで間違いない?」


「あ、ああ…。それで合ってるよ」


 理知的なトーラから話しかけると変な緊張が走り、つい肩に力が入ってしまう。


「あなたのことは伺ってます。私たちの護衛に来てくれたとか…、ディラー平原での戦争も獅子奮闘の働きだったと聞いてます」


「そうなんですか。俺は今回ルリナの護衛として連れて行かれ…、一緒に行くことになったんですけど…」


「下手に丁寧な口調でじゃなくていい。私はあなたよりも年下だし…」


「そ、そうか。それじゃあお言葉に甘えて…」


 七紋家の人だからもっと図々しいかと思ったが、礼儀も良いし、しっかりとした子だ。


「ルリナの護衛とカナタさんは言ったけど一応私たちは次期当主というそれなりの身分よ。なら、主人含めてまとめて守ってやるぐらい言ってもらいたいんだけど…」


「わかったよ…。護衛の件は任せてくれ。盾になるぐらいはできるからな」


 俺はトーラに対する印象で今ひとつ増えたことがある。彼女は結構気が強そうってことだ。



「束縛女!無能な男にしか興味ない見る目のない女ッ!」


「幼児体型!おじさんの相手でもしてれば!」


 すぐ側ではヒートアップした現場があったが、サルナ王国の騎士から準備完了の知らせを受けて俺たちは魔女の国の検問を超えて英雄の国と呼ばれるサルナ王国に向かった。

読んでいただきありがとうございます。

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