番外編・適当組のハロウィンパーティー⑦
やはり最後はこの二人!
その時だった。
「……まぁ!私は一体、何を着せられたのでしょうか!このようなお召し物は初めてですわ」
敏姫が姿を現した。
凛とした立ち姿。黒を基調とした洋装に、白いシャツ、細身のズボン。胸元には飾りのリボン。髪はすっきりとポニーテールにまとめられ、手には白い手袋。
まさしく、男装の麗人であった。
「敏姫様……!」
おときが目を輝かせる。
「なんてお美しいのでしょう!」
「本当だねぇ……」
これにはおとめも酒を飲む手を止めて思わず息を呑んだ。
その横では土方が潰れていた。
さらにその横に土方を介抱する椿の姿が。
椿も敏姫の男装の美しさに土方を介抱する手を止め、見とれていた。
「姫様、これは反則だろう」
「……すごい。かっこいいのに美しいです!さすが敏姫様です」
永倉と小太郎が呆然と言った感じで呟く。
「敏姫様、まるでそのまま絵本から飛び出して来たみたいです!」
「まあ。おとき、ありがとう」
敏姫は頬を染めながら微笑んだ。
そのとき、台所の入り口から声がした。
「……敏」
全員が振り返る。
そこに立っていたのはーー
赤いマントを翻し、白いシャツに飾り立てた上着、膝丈のズボン、長靴。胸元には華やかな飾り。髪はいつも以上に整えられ、優雅な微笑みを浮かべている。
中世ヨーロッパ風の王子様。
松平容保であった。
「殿……!」
修理が声を上げた。
「なぜそのような格好を!?」
「何を言う。今日はハロウィンという仮装をする日だろう?」
容保は当然のように澄ました。
「仮装をするなら、王子に決まっているではないか」
「そんな決まりはありませんが……似合ってます」
「そうであろう?」
容保はふふんと鼻を鳴らして、敏姫の前へ歩み寄った。
容保公は元々会津のお殿様だから王子の格好も似合うに決まってますねぇ(うっとり)
最後まで読んで頂きありがとうございました。




