番外編・適当組のハロウィンパーティー⑤
「……呼ばれたから来てみたはいいものの……台所で何をやっているんですか」
修理が頭を抱えた。
彼は黒い執事服を身にまとい、白い手袋までつけている。いつも以上にきっちりした姿だった。
その横には、同じくメイド服に身を包んだお雪が控えていた。
「神保様。お茶をお持ちいたしましょうか?」
「……お雪殿。私は今、茶よりも平穏が欲しいのです」
「では、薙刀をお持ちいたしましょうか?」
「なぜそうなるのです!?」
「騒ぎを鎮めるには、まず威圧が必要かと」
「ここは屯所の台所ですよ!?」
お雪は小首を傾げた。
「そうでしたね」
修理は天を仰いだ。
(……なぜ私の周りにはいつもこう……個性的な人ばかり集まるのだ)
*
「お待たせしたなぁ!いや、お待たせしすぎたかもしれねえ!」
篝が現れた。
身体には白い包帯を巻き付け、頭にも包帯。ミイラ女の仮装である。
ただし、本人はかなり気合いを入れて巻いたらしく、動くたびに胸元の包帯がずれそうになっている。
「どうだ!どこからどう見ても完璧なミイラ女だ!なあ総司!」
「…………」
沖田総司は、篝と同じく包帯を巻いてミイラ男に仮装していた。
篝と違うのは包帯の巻き方であった。ぐるぐる巻きにしただけであとは適当。
顔には明らかに不機嫌と書いてある。
「……どしたの総司、やる気が全くみられないんだけど?」
「そんなものありませんよ」
沖田は篝を見た。
篝は満面の笑みで沖田の顔を見る。
「あれ!?」
その笑顔がたまらなく可愛くて。思わず沖田は顔を逸らす。
「よく見たら総司と私お揃いじゃん!!」
「……そうですね//」
沖田はため息をついた。
(……本当は参加したくはなかったけど……仕方ないでしょう。篝のこんな楽しそうな姿を見てしまったら//)
そのとき、篝が両腕を大きく広げた。
修理様の執事姿見たいなぁ。
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