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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第四十四章・虎之助の想い

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番外編・適当組のハロウィンパーティー③

「俺は今日、ゾンビとして生きるんだ!」


「ゾンビは生きていないだろ。全く何が『尻に敷かれていけねぇ』だ。永倉も斉藤のこと言えないじゃないか」


 おとめの冷静な突っ込みが飛んだ。  


 *


「さて、料理の仕込みを続けますね。お菓子の仕込みもしないといけないから今日はちょっと大変かも」


 小太郎はそう言うといつもどおり、たすき掛けをして台所へ戻った。


 小太郎は仮装はしていなかった。


 永倉の希望で、特別な衣装は用意しなかったのである。


「小太郎はそのままでいいんだ」


 永倉はそう言ったが、仮装をして小太郎が女であることがバレるのが嫌だっただけだ。


「お前はいつも一生懸命に働いているだろう?今日は俺たちが騒ぐんだから、無理に着替えなくていい」


 本当はただ小太郎が実は絶世の美女だとバレるのが怖いくせに。


 永倉はあえてそんな事を言って格好をつけた。


「兄さん……」


 小太郎は嬉しそうに微笑んだ。


「ありがとうございます。では、お料理をたくさん作りますね」


「ああ!」


(よし!俺は今、最高にいい事を言った!)


 ――なお、その後。


「兄さん、お皿を取っていただけますか?」


「もちろんだ!」


「こちらのお鍋もお願いします」


「任せろ!」


「すみません、そこのお砂糖を……」


「はいっ!」


 気が付けば、ゾンビ姿の永倉は小太郎の手足となって働いていた。


「……新八。お前、仮装の意味あるのか?」


 土方が呆れた声を出した。


「うるせぇ!俺は今、ゾンビの気持ちを理解しているところだ!」


「どんな気持ちだよ」


「愛する人のためなら何度でも蘇る気持ちだ!」


「はいはい」


 おとめが聞き流した。


次は椿と土方さんかな?


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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