適当組、集結!
おときに目を奪われてボケーっとしている豹魔の上から土嚢付きの網が落ちて来た。
「隙だらけだよ!間抜け!」
いつのまにか待機していた椿が網と共に豹魔の前に降り立った。
椿は目の前の巨体を揺らす獣のような男を見ても怯まなかった。
「なっ、なんだお前!どっから湧いてきやがった!」
豹魔の大きな手が、椿を掴もうと網の間から伸びた。
「どこからでもいいだろ!あんたには関係ない!」
そう言って椿は豹魔に石灰を浴びせた。
「ぐぁあ〜!!」
「朱理!!」
椿の合図で、朱理が駆け寄る。
「朱理、斉藤さんとおときさんを屯所まで頼むわ!」
椿のその言葉に、斉藤が首を傾げる。
「……お前は行かないのか?朱理なら三人くらい余裕で……」
斉藤の問いに、椿は少し頬を赤らめた。
「私は後から土方と行く!//」
その時、黒い馬に乗った土方がこちらに手を振っているのが見えた。
だいぶ前から街に来ていた土方は、通りの人を危険から遠ざけていたのだ。
斉藤と豹魔の戦いに巻き込まれないように。
「僕もいますよ」
「私もいるよ!」
沖田も篝もまた、人々が巻き込まれないように誘導していた。
「総司……秋月……」
「斉藤さんの斬り合いは狭いと本領発揮できませんからね」
「確かに。はじめの戦いは意外と豪快だからなぁ!はっはっは!」
沖田の言葉に、これまた三条に足を運んでいた永倉が笑う。
「みんな……すまない」
「いいから、おときさんを早く連れて行ってやんな!後の始末は俺らでやっとくから」
永倉はそう言って椿に目潰しを喰らって苦しむ豹魔に目をやる。
「……頼んだ……」
斉藤はそう言っておときを横抱きに抱えて立ち上がり、素早く朱理に跨った。
先程まで張り詰めていた空気が、仲間を見た瞬間からほぐれていく。
斉藤は一人ではないのだ。
「朱理、頼んだ」
朱理は一声だけいななき、壬生屯所の方へと駆けて行った。
熱い展開です。最初から斉藤さんは一人で戦っていたんじゃないんですね( ; ; )
私こういうピンチの時に仲間が駆けつける系の話好きなんですが同じ方いますか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。




