敏姫の危機感のなさ
その日の夜……容保と斉藤、永倉の三人は街に行った時の不審者について話し合っていた。
会津藩・黒谷のお屋敷にてーーその日の夜。
護衛を担当したはいいものの、新撰組の熊二人ーー斉藤一と永倉新八は敏姫の危機感の無さに頭を抱えていた。
もちろん容保も。
「……二人とも大儀であったな」
「いえ……」
「でも驚いたっすよ、姫様は盗人に全然気付かねぇの!まあおかげでやりやすかったですけど」
「……そのようなことが……」
永倉の言葉を受け、容保は衝撃を受けたようで、思わず口元に手を当てた。
「……以前姫と一緒に街へ買い物に行った時は、そのようなことはなかった……身分を隠していたからだろうか……」
「……てことは、俺らが目立ってたのが原因か!」
永倉がそう言って浅葱色の羽織りを翻した。
「……」
斉藤は目を閉じて無言で佇む。
「……いや、決してそのようなことはない。姫が……」
容保が言いにくそうに言葉に詰まる。
「……姫様が、危機感がなさすぎる」
斉藤が代わりに答える。
「……そうだ」
容保の顔がみるみる赤くなり、耳元をおさえた。
「でもそれが可愛い」
「斉藤、皆まで言わずとも良い……//」
「はっはっは!若いってのはいいもんですなぁ!」
「…………//」
「……お前も若いだろう」
永倉の言葉に斉藤が静かにつっこんだが、容保はもはや何も言わなかった。永倉の豪快な笑いが部屋中に響いていた。
いずれキャラクターの詳細を書きますが、容保様は26歳、敏姫は18歳。斉藤は19〜21歳、永倉は24〜26歳で考えています。一番落ち着いているように見える斉藤が男達の中では一番年下です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




