お味噌を買いに……
味噌やもろもろの食材が切れていることに気づいた小太郎は、篝と、何故かついてきた沖田と一緒に買い物に行く。
壬生屯所・台所にてーー
「味噌と、醤油も、塩も切れそうかな。あと出汁に使う昆布も……」
あと菓子作りに砂糖……
菓子、作ってもいいんだよね?
「そうだ!今日は兄さんに菓子を持って行ってあげよう!」
……菓子の材料ッと……
(……胡蝶蘭の菓子、作ってくれるんだろ?)
まだ、胡蝶蘭は作れないけど……兄さんに菓子を作って持っていこう//
* * *
「篝、ちょっと手伝ってくれないかな。そのかわり飯の手伝いはいいから」
篝は何故か屯所にある藁束で稽古をしていた。
「篝、そんなことしていいのか?新撰組でもないのに……」
「ん〜?なんかお前を助けるのに協力した礼だって。特別に許可するってあの黒い壬生狼が言ってた」
黒い壬生狼……土方さんのことか。
「で?私に用って何?」
「実は……」
* * *
「ええ〜!何ここ!飯屋がそこら辺にあるじゃん!街には何度か行ったことがあるけど、この通りは知らなかったなぁ」
「ふふ、今日は調味料を買いに行くからね」
「ねぇねぇ小太郎!その調味料とやらを買ったあとに寄っていいか?あの屋台寄ってもいい?」
小太郎は困ったように頷く。
「いいよ」
「……感心しませんね。小太郎さんの護衛がこんなに飯に貪欲では」
いつのまに居たのだろう、沖田総司が音もなく二人の間に現れた。
「山猫一人じゃ危ないので、僕もついていきます」
「んだとぉ??私が飯なんかに惹かれるかっての!」
その瞬間……
グゥゥ〜!と篝の腹が鳴った。
「ほらね」
沖田が何故か勝ち誇ったように言う。
「篝。ごめんね、今はこれで我慢して」
そう言って小太郎は笹の葉で包んだ握り飯を出して来た。
「うぁああ〜!ありがとう小太郎!」
篝はそう言って目をキラキラさせる。
「塩が足りなかったから薄味だけど……」
「全然いいよぉ!ありがほう」
しばらくして三人は、屯所がお世話になっている味噌屋に到着した。
沖田はなんだかんだで篝が気になるんです。
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