↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第二十三章・騒動後・容保公の審判

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

236/401

見張りよりも台所

台所モードに入った小太郎は土方の言葉をことごとく聞いていなかった。

「……そこでだ。台所に見張りをつけることにした」


「そうですか」


 そう言うと小太郎はいそいそと作業に戻った。何せこの量である。集中しないと夕餉には間に合わない。


「今まで台所は狙われないだろうと過信していたからな。狙われるとしたら、隊士たちの大部屋か、俺たちが休んでいる部屋だと思い込んでいた」


「そうですか」


 皿を洗いながら拭きながら、野菜を洗いながら動き回る小太郎は土方の話をろくに聞いていなかった。


「今日の当番は俺だ」


「そうですか」


「何か手伝うことはないか?」


「そうですか」


「…………」


 今まで無視されたことがなかった土方は、小太郎がちょこまか動くのを見ながら、そのうち黙ってしまった。


 だいぶ片付いた洗い場に小太郎は大きなまな板を置き、濡れ布巾で拭く。


「土方さん、今は八つですね。何か召し上がりますか?菓子だったら作れますよ」


 小太郎は米を洗いながら、土方に問う。先程釜を覗いたところ、米を炊いた形跡はなかった。

 炊き立ての米を隊士たちはしばらく食べてないはずだ。


「いや、俺はいい。それより小太郎、何か手伝うことがあれば……」


「それは助かります。ではそこのじゃがいもを洗っていてください」


 小太郎は余裕が出て来たのか、土方の問いにやっと答えた。


 小太郎が指した先にはまだ土がついたじゃがいもが籠に山積みにされていた。


「虎之助さんが持って来てくださったんです。いいのが入ったって」


「……ああ、任せろ」


 しばらく無言で小太郎と土方がそれぞれの作業をしているとーー


「容保公の命により罰を受けに来ました」


「よりによって台所なんて、腹が減るばっかりじゃないか……」


 沖田と篝の二人が台所へ来た。


また面倒なのが二人。汗


最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。