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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第二十三章・騒動後・容保公の審判

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どんな拷問よりも拷問だ!

今回の話もただただ永倉の兄さんが面白いだけの話。

 黒谷・客人用の離れ座敷にてーー


 小太郎は永倉にせっせと昼飯を用意していた。


「兄さん、食後にお薬も飲んでくださいね。いくらかすり傷とはいっても、あの廃寺は不潔でしたから感染症に……」


「…………」


「兄さん?」


 小太郎が昼飯を運んできてから一言も発しない永倉に小太郎は心配になった。


「兄さん、熱があるんですか?体調が良くないとか……」


「いや、違うんだ。小太郎。少し考える時間をくれ」


 永倉はそう言って頭を抱えた。


 小太郎はそんな永倉の様子を見ていよいよ心配になった。


「兄さん……少し失礼します」


「えっ小太郎……何」


 その瞬間、ぴと、と小太郎と永倉のおでこがくっつく。


「えっ?//」


「よかった、熱はないみたいです」


 混乱している永倉をよそに、小太郎はひどく安心した様子で。


「お薬、飲んでくださいね。夕餉の後も、飲んでくださいね」


 そう言った小太郎の後ろには、もうすでに出来上がった夕食がお重の中に詰められており、おひつの中には握り飯が敷き詰められていた。


 まさか、まさか、まさか、まさか……


「まさかお前ェ、屯所に戻るつもりか?」


「??そのつもりですけど、隊士たちの夕食を作らないといけないし、沖田さんと篝の罰も、手伝わないといけないですから」


 小太郎はそう言って困ったように笑う。


 いやいやいやいや、おかしいおかしい!!


 せっかく小太郎を取り返したのに、その小太郎は屯所に帰っちまって、俺は黒谷。


 こんなのどんな拷問よりも拷問だ!

小太郎は心底心配でやっています。泣


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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