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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第二十三章・騒動後・容保公の審判

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着飾られた小菊

場所は変わってここは黒谷の侍女部屋。

 会津藩・黒谷の侍女部屋にてーー


 湯浴みを済ませた小菊が侍女部屋の真ん中に立たされていた。


「まぁ、まぁ、まぁ、まぁ!なんて色白なの?小菊ちゃん!」


 いつのまにか侍女部屋に来ていた敏姫が小菊の肌の白さに驚いていた。


「それに見て!小菊ちゃんのこのお顔。すんごく美人よ!前髪で隠しているのがもったいないわ」


「……敏姫様、今回小菊が傷一つなく無事に帰ってこれたのは小菊がわざと男のふりをしていたからですよ。もし小菊がそのままの姿で働いていたら……」


 おとめはその先を想像して身震いをする。


「屯所の台所で男のふりをしていたのは正解だったね」


 おとめは小菊の長い黒髪をそっと撫でる。


「でも今はここは『屯所』じゃない。『黒谷』だ。少しくらい着飾っても大丈夫さ」


「わぁ〜素敵ですわ!私、着せ替え人形大好きだったんです」


「敏姫様はそこで大人しく見ててください。それに小菊は人形じゃないです」


「あ、はい……」


 しゅんと肩を落とす敏姫を見て、小菊は驚いた。


(この方が敏姫様……姫様ってもう少し堂々とした存在だと思っていたけれど……なんとお可愛いらしい)


「うーん、小菊にはこれが似合うかねえ。淡い藤色の正絹の生地に、裾にだけさりげない胡蝶蘭の模様」


 そう言っておとめが小菊に当てた生地によって、小菊の肌がパッと明るくなる。


「わぁ〜、似合いますわ……」


 うっとりといった感じで敏姫は目を輝かせた。


「こ、こんな上等の着物……俺、初めて着ます//」


 実家にいた頃に一度着たことはあった。だけどその時は小菊の雰囲気には合わない真っ赤な生地に、華美な扇の紋様だった。


「着物はこれで決まりだね。あとは……」

黒谷では小太郎は小菊です。永倉驚くだろうなぁ〜


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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