容保公の審判
いよいよ審判の時が来た。
だが二人に下された罰?は意外なものだった。
「わかったわかった!敏が考えているほど重いものではないから。落ち着いて……な?」
容保公はそう言って、敏姫のおでこに口付けをする。
「〜〜〜〜//!ずるいです殿!」
やっと落ち着いた敏姫を膝に乗せたまま、容保公は続ける。
「うむ。では両名に申し付ける」
容保公の声音が低いものに変わる。
ゴクリ……
二人はどんな沙汰が来るか身構えていた。がーー
「壬生屯所の台所手伝い、七日間だ」
「え?」
「えっ?」
沖田と篝はまたお互いの顔を見合わせた。
「ええ〜!素敵ですわ。なんて可愛い罰なんでしょう!殿、ありがとうございます」
そう言って思わず容保公に抱きついた敏姫だけが楽しそうにしていた。
* * *
「やっぱ斬る数少ない方が良かったですかね……」
黒谷のお屋敷から出た道の先で沖田が呟く。
「は、何言ってんだ馬鹿犬。容保公もおっしゃってたろ?あのまま野放しにしていたら霧島の勢力が拡大してたって!まぁお前がサボってる分私が斬るけどな!」
「僕が言っているのは無闇矢鱈に斬らなければ良かったと言ってるんです」
「なんだそれ?」
「今回のように霧島一人を叩けば、あんなに斬らなくてもよかったと言っているんですよ。敏姫様も……血はお好きじゃないだろうから。悪いことしたかなって……」
「はっはっは!そりゃお前には一生無理な話だ!」
「……山猫、斬られたいんですか?良いですよ。この場で斬って差し上げても!」
沖田はそう言うと鯉口を切る。
「望むところだ!!」
こちらの夫婦喧嘩も、両者が拗らせている分余計に厄介なようだ。汗
両名とも、楽しそうでなによりです。汗
最後まで読んで頂きありがとうございました。




