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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第二十三章・騒動後・容保公の審判

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容保公と敏姫様

久しぶりの容保様と敏姫です。

敏姫様は相変わらず元気です。

 黒谷・小座敷にてーー


 六畳ほどの小さな部屋。


 床の間には季節の掛け軸。

 庭には椿が咲いている。


 容保公は上座にいるが、

 奉行所のような堅苦しさはない。


「沖田、秋月、此度は大儀であったな」


 沖田と篝は互いに顔を見合わせた。大儀?大儀って言った?


「ゴホン、いや今のは……私自身は大儀だと思っているということだ……屯所の人間とはいえ、今は一般人の小太郎を助け、京都を脅かす勢力を未然に防いだのだから……あのままにしておけば、霧島の勢力はさらに拡大していたはずだ」


「へぇ〜そうなんですね!じゃあ私たち、知らない間に功績を残したってこと?やったな馬鹿犬!」


 そう言って沖田の肩を小突く篝。


「山猫!!場所をわきまえてくださいよ。僕たちの主君の前ですよ!」


「ふふふ……お二人は相変わらず仲が良いんですね」


 これまた呑気にお茶を淹れながら容保公の隣の敏姫が微笑む。


「うむ……しかし、同じく一般人の虎之助を危険にさらしたのは事実だから……」


「でも殿!沖田さんと篝さんは小太郎さんを助けましたわ!しかも台所係。一番重要な係です」


 突然敏姫が容保公に突っかかる。いや、突っかかるというより膝に乗る?


「うん、それは私もわかっているんだが。形だけでも……」


「形だけでも?」


「その……罰的なやつをだな……」


 ははは、と容保公が手を後ろにやって困ったように笑う。


「まぁ!殿はお厳しいですわ!」


 ポカポカと敏姫は容保公の胸を叩く。


 沖田と篝は目の前で繰り広げられる夫婦喧嘩?を前にポカンとしていた。


「なぁ馬鹿犬、このお二人はいつもこんな感じなのか?」


「そうです……誰かが止めないと延々と見る羽目になります」

このお二人にはずっとこうしていて欲しいな。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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