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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第二十一章・山猫のしつけ方

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僕以外と戦わないで

二人は何故か口付けしたあと庭に出て斬り合いをすることになった!(なんで?)

「そんなの、斬り合いをすればわかる!」


 篝にとっての沖田が何か。

 沖田にとっての篝は何か。


「ええ、そうですね」


 二人は互いに木刀を持ち合って、庵から紫の菊が咲き誇る庭へ出た。


「今日は風が強いなぁ」


 山猫ーー篝が黒髪を揺らしながら呟く。


「そうだ!ただ試合するよりも賭けをしないか?この間おとめさんに教えてもらったんだ!」


「賭け?」


「私が勝ったら、そうだな〜!飯を奢ってくれ」


 あと、と篝は付け加えた。


「あり得ないだろうけど万が一馬鹿犬が私に勝ったらなんでも言うこと聞いてやるよ。それこそ犬の真似でも何でもしてやる」


「…………僕からもいいですか?」


「ん?」


「僕が勝ったら……」


 沖田は木刀を肩へ乗せたまま、じっと篝を見る。


 風で、篝の黒髪が揺れる。


「……他の男と試合しないでください」


「は?」


「永倉さんとも、斎藤さんとも、虎之助とも」


「虎之助は剣士じゃねぇだろ」


「うるさいな」


 ちょっと不機嫌そうに沖田が言う。


「とにかく、僕以外と斬り合い禁止です」


 篝はしばらく目を丸くしていたが、やがて合点がいったかのように口を開いた。


「はっはっは!そんなに私と斬り合うのが楽しいのかよ。分かった!ただし万が一馬鹿犬が私に勝てたらの話だけどな!」


 その瞬間だった。


 ーー篝の雰囲気が一瞬にして変わる。


 山猫の、獣の、一本の研ぎ澄まされた刀のような野生の本能が呼び起こされる。


 沖田はその山猫の本能を一身に受け、興奮に震えた。


 ーー隙を見せたら斬られる。


 ギラギラした篝の瞳が輝く。風が、花が、木が、落ちる葉さえも、篝の味方だった。


「参る!」


 ――ダンッ!!


 先に動いたのは篝だった。


バトルシーン苦手だけど頑張ります。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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