表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第二十一章・山猫のしつけ方

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

202/233

野生児・秋月篝

「めしは手掴みで食べるもんだろ!!」


「違いますよ!箸を使うんです!ほら、持って」


 沖田は小太郎が隊士たちのために揃えていた箸を掴むと無理矢理篝に持たせた。


「わっ!何、なんだこれ!ちっこい木刀か??」


 沖田は篝のリアクションを見て、篝が今まで箸を見たことも、持ったこともないことを知った。


 その事実に、何故か沖田の口角が上がる。


「……それが箸です。使い方を教えましょうか?」


 箸を持ってあたふたしている篝を見て、さっきまでささくれだっていた沖田の心からトゲが無くなっていく。


「山猫の嫌いな『壬生狼(みぶろ)』も使いこなせてますよ。もちろん僕も」


 それを聞いて、篝の雰囲気が変わる。殺気とも何とも言い難い独特の空気が篝を包んだ。


 これは、闘争心だ。


「……どうやって使うんだ?」


 * * *


「わわっ、なんだその動き!そんな事するなら手で掴んだ方が早いだろ!」


「山猫こそ、どうやったら箸でそんな動きができるんですか!食べ物を掴むんです!髪は挟まない!」


 初めての箸に悪戦苦闘する篝の姿に、沖田は何故か胸が熱くなった。


 何故かはわからない。


 でも山猫と二人で喧嘩しながら過ごすこの時間が、不思議と楽しいと思えた。


 一方その頃決意と叶わない願いを誓っていた虎之助は、沖田と篝のじゃれあいを見てショックを受けていた。


「沖田さんがそばにいる限り篝さんには近づけない!」と……

最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ