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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第十九章・壬生の台所係

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仲良く喧嘩してる

猪を切っている時に血まみれになってしまった篝は、小太郎によって無理矢理湯に入らされたのだが……

 ばしゃん!!


「わぶっ!!」


 桶に貼った湯に篝を入れる。


「おお!これはいい湯だ!」


「ちょっとそこに浸かっといて!俺はお前の着物を探してくる」


 俺は血で汚れた篝の着物の代わりに、篝が着れそうな着物を探した。


 とはいえ、着物といえばここの隊士達の木綿の着流ししか無い。

 

 仕方ない……選り好みはしてられない。


 俺が篝のところに戻った時、篝は髪を下ろして湯でちゃぷちゃぷと遊んでいた。

 

 はぁ……ここをどこだと思ってんだ。


「篝お前ちょっと気を抜きすぎだ。ここはお前が嫌いな『壬生狼』の巣窟だぞ!」


 あ、そうかという顔をする篝。篝は強いから、隊士達くらいはなんとか追い払えるのかな?まぁいいけど……


「これに着替えて。今日見たところ、お前には台所仕事は無理だとわかった。おかげで台所は散々だよ」


 けど……


「面白いもんも見れた。お前あの壬生狼(みぶろ)……じゃない沖田さんと結構うまくやってるんだね」


「はぁ!?誰があんな馬鹿犬と!?」


 篝がそう言って湯から上半身を乗り出した時ーー


「……や、山猫……お前……//」


 篝を追って来たらしい沖田が、篝のあられもない姿(※上半身だけでほとんどは長い髪と湯気で隠れてます)を見てその場で卒倒してしまった。


「もぉ〜!!二人とも台所には出禁だ!!ろくなことしやしない!!」


 小太郎の叫びが屯所中に響いた。

この場合でもラッキースケベというのかな?


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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