馬鹿馬鹿しい会議
適当組が馬鹿馬鹿しい会議を開催していると、酒屋兼なんでも屋の虎之助が現れた。
「こんちは〜っス!虎屋の虎之助です。永倉さんに酒を届けにきたんですが……」
永倉は助かったとばかりに虎之助を歓迎した。
「おお!虎之助よく来たな!」
「はい?」
* * *
俺は虎之助。壬生の屯所の永倉さんに酒を届けたり、土方さんの剣の稽古を見に来たりしているうちに、すっかり隊士たちに名前を知られるようになった男だ。
今日も永倉さんに酒を届けに屯所に来たんだけど……
「とめ!何してんだこんな所で」
「ああ虎之助かい?久しぶりだねぇ。今ちょっとした馬鹿馬鹿しい会議を開いてるところさ」
そう言ってとめは持っている筆をくるくると回した。
馬鹿馬鹿しい会議?
ふと見ると、文机の前に腕組みをし、ものものしい雰囲気を纏った斉藤さんがいた。
「あ、そうだ。斉藤さんにも容保様から酒を賜ってたんだ」
えーと、と俺は荷車に戻って荷車の奥を探した。
大事のものは奥に入れるって決めてんだ。万一荷車が石にでも引っかかって、壊れちゃいけねえ。
と、その時だ。
小柄な女子が荷車の奥に入っているのを見つけた。おときさんだ!
「おときさん、そんな所で一体何をやってるんですか?」
おときさんは慌てて唇に指を立てて沈黙を促す。
「……ごめんなさいおときさん、今おときさんのお尻の下にあるの、容保様からの贈り物なんです」
俺がそう言うと、おときさんの顔がみるみる青ざめていった。
まぁ、普通はそうなりますよね。
「ぎぁあああ!!ごめんなさいぃぃぃぃ!!」
せっかく黙っていたのに、おときさんの絶叫で全てがバレてしまった。
「その声……おときか!?」
「その声、おチビか??」
ほぼ同時に斉藤さんとーー
野良着みたいな格好をした。長い黒髪を高くに結って、獣みたいに目がギラギラしている女性が立ち上がった。
おときは可愛い。
斉藤さんは面白すぎる。
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