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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第十八章 獣は所詮獣

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馬鹿馬鹿しい会議

適当組が馬鹿馬鹿しい会議を開催していると、酒屋兼なんでも屋の虎之助が現れた。

「こんちは〜っス!虎屋の虎之助です。永倉さんに酒を届けにきたんですが……」


 永倉は助かったとばかりに虎之助を歓迎した。


「おお!虎之助よく来たな!」


「はい?」


 * * *


 俺は虎之助。壬生の屯所の永倉さんに酒を届けたり、土方さんの剣の稽古を見に来たりしているうちに、すっかり隊士たちに名前を知られるようになった男だ。


 今日も永倉さんに酒を届けに屯所に来たんだけど……


「とめ!何してんだこんな所で」


「ああ虎之助かい?久しぶりだねぇ。今ちょっとした馬鹿馬鹿しい会議を開いてるところさ」


 そう言ってとめは持っている筆をくるくると回した。


 馬鹿馬鹿しい会議?


 ふと見ると、文机の前に腕組みをし、ものものしい雰囲気を纏った斉藤さんがいた。


「あ、そうだ。斉藤さんにも容保様から酒を賜ってたんだ」


 えーと、と俺は荷車に戻って荷車の奥を探した。


 大事のものは奥に入れるって決めてんだ。万一荷車が石にでも引っかかって、壊れちゃいけねえ。


 と、その時だ。


 小柄な女子(おなご)が荷車の奥に入っているのを見つけた。おときさんだ!


「おときさん、そんな所で一体何をやってるんですか?」


 おときさんは慌てて唇に指を立てて沈黙を促す。


「……ごめんなさいおときさん、今おときさんのお尻の下にあるの、容保様からの贈り物なんです」


 俺がそう言うと、おときさんの顔がみるみる青ざめていった。


 まぁ、普通はそうなりますよね。


「ぎぁあああ!!ごめんなさいぃぃぃぃ!!」


 せっかく黙っていたのに、おときさんの絶叫で全てがバレてしまった。


「その声……おときか!?」


「その声、おチビか??」


 ほぼ同時に斉藤さんとーー


 野良着みたいな格好をした。長い黒髪を高くに結って、獣みたいに目がギラギラしている女性が立ち上がった。


おときは可愛い。

斉藤さんは面白すぎる。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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