異様な集団と可憐な花
おときの手紙に胸を打たれた篝は山を降りた。
そこへものものしい集団を引き連れた可愛らしいおときがいた。笑
京都の刀屋にて。
新撰組三番隊組長・斉藤一
新撰組二番隊組長・永倉新八
新撰組一番隊組長・沖田総司
女剣士・秋月篝
殺気と血の匂いと人斬りしか知らない面子が護衛するのはーー
敏姫様の侍女・おとき。
「いや、おかしくないか?いくらなんでも女子一人に組長三人と女剣豪って……」
永倉がいち早くこの異様な状況に突っ込んだ。
「……おときにはこのくらい過保護でないといけない。ちょっと目を離すとすぐにどこかへ行ってしまうからな」
斉藤がクソ真面目な顔をして口を開く。
一方のおときはというと。
頬を膨らませてだいぶご立腹のようだった。
「おときさん、どうしたんですか?」
「だってせっかくかがりお姉様と出かけられるって思ったのに!師匠だけでなく永倉さんや沖田さんまでついてくるんですもの!」
「僕もそう思いますけど……」
沖田は仕方ないというように首の後ろをかいた。
「おいチビ、安心しろ。この壬生狼たちはおまけみたいなもんだ。心配すんな……お前は私が守る」
篝のその言葉を聞いて、斉藤のこめかみがピクリと動く。
「今日は実質二人だ。さあ刀を選ぼう?」
篝が優しく言うと、おときの顔がぱっと明るくなる。
「はい!!」
「なんだあの女……俺のおときに馴れ馴れしい。それにいくら強いと言っても所詮は女子……いざという時におときを守れるのかブツブツブツブツ……」
「漏れてる漏れてる!はじめ!少しは殺気を抑えろよ」
「それにしてもずいぶん物騒なお店に行くんですね。刀屋なんて……」
「刀??」
沖田の言葉を聞いて、またにわかに斉藤の殺気が漏れる。
「……刀などおときとは全く正反対の存在だろう。何故そんな店に……」
「ハァ……はじめは鈍いなぁ」
篝はかっこいいですね。篝なら斉藤にも永倉にも勝てそうですね。
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