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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第十六章 おときの大冒険

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二人の世界

斉藤の心配(殺気)をよそに、おときは観察日記をつけていた。

一方櫛屋に入った沖田と篝は……

『ふたいのせかい


 どうやらかがりお姉さまがやまねこさんで、沖田さんがばかいぬと呼ばれているみたい。


 ふたいは仲良く櫛をえらび、すごくたのしそう。


 私もいつか、このお店にししょうとまたきたりなぁ。』


 今日の日記が書けました。


 私はとき。今日は黒谷でのお仕事もないし、師匠も外せない用事があってーー


 かがりお姉様と沖田さんの観察をしているんだけど、二人ともとても仲良しで可愛い!


(私もいつかそういう人に出会えるのかな……)


 師匠はどうかって?


 師匠は私みたいな子、多分ほっとけないから面倒を見てくださってるだけで……他意は無い、と思う。


 それに師匠は寡黙だけどお優しいからモテるし。


(師匠は私のこと……どう思ってるのかな?)


【俺はいつでも、おときを想っている……】


 って言われたことがあるけど、あれは「いつも心配している」とかそういう意味だよね??


 うーーーーん????


 * * *


「……まぁ山猫にはこんなのがいいんじゃないですかね」


 そう言って沖田が差し出してきたのは黒檀(こくたん)の櫛にさりげない銀細工の菊が施してあるもの。


 先程の櫛よりもずっと上品で程よい艶があって、篝に似合いそうだ。


「……本当か?またふざけて言ってるんじゃ無いか?」


「だったら実際につけてみればいいじゃないですか」


「私不器用だから沖田がつけてくれよ」


「は??なんで僕が?」


 沖田はブツクサ文句を言いながらも篝の髪紐をとき、選んだ櫛で梳いてみた。


「…………」


(馬鹿犬の割に優しい手つきだな)


 篝はおとめに一度髪をすいてもらったときに、それがすごく心地良かったようで以来髪は他人にすいてもらうものだと思っていた。

 

 だからさっきまで殺し合いをしていた沖田にも迷わず背後を見せる。


「…………」


 沖田も沖田で、最初はブツクサ文句を言っていたのに今は篝の黒髪をずっと櫛ですいている。


(山猫のくせに……髪だけは綺麗なんだ)


この沖田と篝の世界は何なのでしょうか。

私は可愛いくて好きです。物騒ですけど。汗


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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