表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第十五章 山猫は心を開くもの?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/215

誰が誰と仲良しだって!?

結局永倉の一言で沖田は買い物について来ていた。

おとめは嫌な予感がしながらも、お店に入っていくのだった。

「…………」


「…………」


 結局永倉の一言でどこからか沖田が来ちまって。

 今は街で篝に似合いそうな髪紐を選んでるんだけどーー


「山猫にはこの髪紐が似合うんじゃないですか?」


 そう言って沖田が選んだのは色気も何もないただの麻の縄。いやいやそれじゃ今までと変わらないじゃないか!


 絶対わざとやってるわコイツ……


 てかなんで普通に店に入ってきてんの??


「……さすが馬鹿犬。選ぶもんも犬っぽい色だ」


「ああ?!わざとに決まってるでしょう?そんなのもわからないんですか。山猫は!」


「そこで見てな馬鹿犬!おとめさんにちゃんとしたのを選んでもらうんだからな!」


 ーーこの二人は店に入るなりずっとこの調子……はぁ、どうしようかねえ?


 私は店主にいくらか篝に似合いそうな髪紐を見繕ってもらった。


 その間にーー


「篝。こっちに来な。髪をすいてやるから。せっかく綺麗な黒髪なのにもったいないよ」


「……あ、はい。すみませんおとめさん」


 そう言って私は近藤さんにもらった櫛で篝の髪をすく。この櫛大活躍だな。篝の髪は素直で櫛を通すたびに艶々になっていく。


 心地よいのか、篝は私にされるがままになっていた。


「篝、もしかして人に髪をすいてもらうのは初めてかい?」


「あ、はい……すみません。思ったより気持ちよくて、おとめさんに髪をすいてもらうと眠くなります//」


 それを聞いて沖田が馬鹿にしたように吹き出す。


「それでいつも大股広げて寝てるんですね。あの日もひどかったですよ」


「なんだと……?」


 沖田がせっかくおとなしくなった篝をわざと刺激する。頼むから店で騒ぎを起こさないでくれ〜!!


「ほら!篝。まだ終わってないから!」


「…………」


 私の言葉に渋々といった感じで従う篝。 

 黒谷の面々に対しては礼儀正しいのに、何故新撰組のメンバーにはこんなに当たりがキツいんだろう。


 特に沖田には。


「……あんたたち、仲が良いのは結構だけど店の中で騒ぐんじゃないよ。みっともない」


「誰が誰と仲良いんですか?」


「誰が誰と仲良いんですか?」


 二人とも同時に同じことを聞いてきた。私は思わず吹き出しそうになった。


(そういうところだよ!)


「お待たせしました。お客さんはかなり長い黒髪ですし、お顔立ちもはっきりしておりますので、このような色が映えるかと……」


 店主が見繕ってきたのは、薄い藤色、銀糸入りの黒、濃い藍色に、品のある濃い紫。


「わぁ……」


 篝が息を呑む声が聞こえた。おそらくこんな雅な色は見たことないんだろうな。


果たして篝はどんな髪紐を選ぶのでしょうか。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ