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もう一度、あなたと。  作者: 杉野仁美
第十五章 山猫は心を開くもの?

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山から降りて買い物へ

場所は黒谷。ここで篝はおとめと待ち合わせをしていた。

 会津藩 黒谷のお屋敷にてーー


「お、総司に勝った秋月じゃねえか。久しいな。あの日以来か」


 そう永倉が話しかけたのは女剣士ーー秋月篝(あきづきかがり)


「……壬生狼(みぶろ)が気安く話しかけんな。お前こそここで何をやってる。ここは黒谷だぞ」


「今日は敏姫様の護衛だ。ところでその『壬生狼』ってのやめろよ」


 永倉は持っていた箒を肩に担いだ。


「『壬生狼』と馴れ合うつもりはない」


「総司とは馴れ合ってんのに?」


 それを聞いた瞬間、篝から殺気が漏れ出る。


「あれは馴れ合いじゃねえ。殺し合いだ」


 おお怖、という感じで永倉はすぐに手を挙げた。


「そんなに殺気立つなよ。それで今日は……」


「ああ!待たせちまったね!篝!」


「おとめさん、篝と出かけるんすか?」


 篝はとめの姿を見ると一礼した。


「そうだよ。この子素材はいいのに活かし方が全然わかってなくてさ。何か買ってやろうと思ってね」


「……恐縮です。おとめさん」


「はっはっは!そっかそっか!だったら護衛をつけなきゃな」


 篝はキッと永倉を睨む。おとめに対する態度とは正反対だ。


「そんなことしなくても大丈夫だ。私がいるのに……」


「総司ーッ!お前の宿敵が来たぞぉ!」


「なっ……」


 永倉は篝の話も聞かず沖田を呼んだ。その顔はニヤけており、どう見ても楽しんでいる。


「やっぱり『壬生狼』は嫌いだ!ろくな奴がいねぇ!!」


また一波乱ありそうな……


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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