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一難去って亦一難

どうも、雨音です

先程からずっと美都に引き摺られて人混みの中歩いております。

確か智くん達を置いてきたはずなのに、後ろから智くん達が付いてきている事を果たして美都はしっているのだろうか……


「ちょっと…?」

「どうしたの? 美都」

「なんで智輝達付いてきてるの!?」


あ、気付いてたんだ…

ってそりゃ気付くよね、あんなにゾロゾロと後ろにいれば

でも今日文化祭だから気付きにくいよね


「だって置いて行かれたから…」

「わざと置いていったんだよ!!」

「え、そうだったのか?」


あ、智くん気づいてなかったんだ…

話してて急に居なくなるとかだったら、普通に置いて行かれたってわかると思うんだけどなぁ


「みとちん、助けてぇぇぇぇっ」


おや、どこからか颯真の声が…?


「どうしたの、そう…」

「き、今日の学園祭に、ね、姉さん達が来るんだよ…っ」

「学園祭じゃなくて文化祭ね」


颯真が珍しく怯えてるよ…

学校に来るのは颯真のお姉さん? だったらなんでそんなに怖がってるの…?


「と、とにかく助けて、みとちんっ」

「しょうがないなぁ、1回部室行って考えてみるかぁ…」


おぉ…、美都優しいー

ただの幼なじみにそんなに優しく出来るなんて…

さすがだねっ


「でね、なんか昨日急に行くとか言い出して…」

「はいはい、わかったわかっt…」

「ん? どうしたの? みとちん…」


部室にたどり着きました。(ちなみに智くん達とは別れて、別行動になりました。)

あれだけの人混みの中よくたどり着けたね

自分達の事を褒めたいよっ

って、あれ? 部室に見知らぬ人が3人…


「っぎゃぁぁあぁぁぁああぁ!!」

「そう、うっさいっ!!」


な、何っ?! 急に颯真が叫んだんだけど!?

何があったのさ、一体!


「姉の顔見るなり叫ぶってどういう事よ、そーま…!?」

「い、いや、ごめん姉さん、びっくりして…っ」

「そーちゃんもはーちゃんも元気ねー」


え、この人颯真のお姉ちゃんなの!?

じゃあこっちの人はお母さんとか?


「あ、そーちゃん。叫ぶなり木綿になるのはやめなさいっ。誰かに見られたらどうするの」

「ご、ごめん母さん…。つい…」


あれ? ほんとだ。いつの間にか颯真が布に戻ってる…

叫んだ瞬間に戻ったの? 器用だね


「そう、私はわかっても雨音達わからないんだから紹介してあげてよ」

「達って何…? 今私と美都しかいなくない? 智くん達もういないよ…?」

「あ、そうだね。」

「え、ちょ、無視?」

「えっとこの人は俺の姉さんで名前が玻南っていうんだ」

「どーもこんにちはー、綿田木 玻南でーす」

「で、こっちが俺の母さんで光香っていうんだ」

「こんにちは、いてもそーちゃんがお世話になってますー」

「で、あそこに座ってるのが俺の父さんで央李っていうんだー」

「どうも」


玻南さんと光香さんと央李さん?

というか颯真の家って4人家族だったんだー

聞いた事なかったから知らなかったなー

うん、よし覚えた


「そうだ。そーま、綿あめとたこ焼きと焼きそばとクレープ買ってきなさい」

「なんで命令口調なんだよっ」

「さっき叫んだお詫びとして買ってきて。早く」

「うぅ…、わーったよ!!」

「そーちゃん、チョコバナナも買ってきてー」

「母さんもなの!?」


あー、なんか颯真が不憫に思えてきた…

そして家の中でさえ、パシられてるんだなぁ。可哀想に


「じゃあ行ってくる!! 後でお金返してよ?!」

「あー、はいはい、さっさと行ってこい」

「姉さんなんか…、姉さんなんか…、一生彼氏も出来ずに独身でいればいいんだぁぁぁぁ!!」

「人間の姿に戻ってから行けよ、颯真ー」


おや、颯真のお父さん

全然喋らないと思ったけど、そのタイミングで喋るの?


「さて、久しぶりね。美都ちゃん」

「お久しぶりです、おば様」

「高校は楽しいか? 美都ちゃんは昔からやんちゃだったからおじさん達心配でな」

「大丈夫ですよ、おじ様、上手くやってます」


あ、美都が余所行きの喋り方になった

余所行きの喋りになってる時は大概目上の人に対してか猫被ってる時なんだよねー

この場合は目上の人に対してかな?


「そっちの子は?」

「私と同じ部活に入っている雨音です」

「こんにちは、九頭龍 雨音です」

「九頭龍…? あ、あの人の…」

「あの人?」

「ほら、ここにいるでしょ? 天龍寺 沙羅って人が」

「いますね、確かに」

「その人の親戚の子だなーって思ったの」


え、沙羅姉の事知ってるの?

まあ竜神は有名だから知っててもおかしくないんだけど


「ただいまー! 買ってきたよ!!」

「あ、お帰りそーま」

「これ姉さんのね、んでこれが母さんのっ」

「ありがとー、そーちゃん」


おや、颯真が帰ってきたよ

袋いっぱいだなー

いやー、パシられる人は大変だねー


「ついでにみとちんにも綿あめあげる」

「え、いいの?」

「うんー、1個おまけして貰ったから。いらないならいいんだけど…」

「い、いる! ありがと…」

「へへー、どういたしましてー」


颯真気付いてるのかな?

すっごい顔が緩みきってるよ

すんごい周りにほわほわな空気が出てるよ…

そしてそれを見てる玻南さんの顔が怖いよ…


「みとちん、おいしい?」

「うん、美味い」

「美都ー、私にもちょっとちょーだーい」

「い、や」

「え、ちょ…」


美都酷くない? ちょっとでいいって言ったのに

ちょっともくれないなんて…

そりゃあ美都が綿あめ好きなのは知ってるよ? 知ってるけどさぁ…

ちょっとくらいいいじゃん…

美都のケチーっ


「ケチで結構。嫌なものは嫌なの」

「人の心を勝手に読まないで!! プライバシーの侵害だよ?! それ!!」

「雨音がわかりやすいだけじゃん。私悪くない」


いくらわかりやすいからってあんまりだよ、ひどいよっ

言っていい事と悪い事は絶対にあるんだよーっ



《――只今の時間を持ちまして、星桜高校文化祭を終了いたします。明日もあるので是非来てください。》



あ、もうそんな時間?

結構時間が経つの早く感じたなー

今日1日が楽しかったからかな?

まあ後2日は残ってるし、明日も楽しもうっと


「よし、颯真帰るぞ」

「え、なんでこんなに早く…?」

「今日ははーちゃんの誕生日だからご飯食べに行くのよ」

「あ、そっかなるほど」


そうだったんだー

いいなー、家族の誕生日に食べに行くって…

私の家はお母さんが張り切ってご飯作るからそういうのないんだよねー

だからちょっと、羨ましい…


「みとちんごめん、今日一緒に帰れない…。倒れちゃダメだよ?」

「大丈夫だって1日くらい」

「そう…? なんなら今あげるよっ?」

「いらないってば、大丈夫」


颯真があんなに心配するなんて…

美都が倒れる事に関係する事ってなんだろ?

うーん、わからないな

ま、いっか


そんな事より、明日の文化祭ではどのお店行こっかなー

明日が楽しみだっ


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