アビリティ
「ねぇ、ねぇ、そんな落ち込まないでよ」
ギルドから宿へ向かう途中俺は光風に励まされていた
「あー、もぅいいよ、俺は元の世界に戻る方法を絶対に見つけてやる」
「そんな事言ってないで、明日からは毎日栄理寿が帰ってきたのかをギルドに聞きに行かなきゃ行けないんだから」
そんな事を言われても今の俺の気分はどうしようもならない、異世界から来た人間ってのは凄い強いんじゃないのかよ、いや、待てよ、そういえばギルドの時の紙には魔法やスキル、アビリティは書かれてなかったな、なんかあるような言い方してたのにな
「なぁ、光風俺魔法とかあったのか?」
「あー、言うの忘れてたね、魔法はないけどアビリティが2つもあったわよ」
あったのかよアビリティ、でも光風が忘れてるレベルのアビリティか、期待があまり持てないな
「なぁ、どんなアビリティなんだ?」
「一つは朗報、もう一つは悲報だけど、どっちから聞きたい?」
なんで悲報があるんだよ、これは嫌な予感しかしない、そんじゃあ…
「悲報から教えてくれ」
朗報がとてもいいものという希望を持って先に悲報から聞いておくことにした
「春夜の悲報アビリティは"異世界人"よ」
なんだよそれ、ってか、悲報なのか?まぁ、他人に見られてはいけないぽいけど、だがそれはロックを解除しなければ隠せるだろう
「どの辺りが悲報なんだ?」
「このアビリティは魔物を強化+引き寄せやすくするらしいわよ」
最悪だ、本当に最悪だよ、最悪元の世界に戻れなかったらこの世界でのんびり過ごすということを考えていたのに、これじゃあこの世界でのんびり過ごすことすら出来ねぇーよ、いや、でももう一つのアビリティが魔物を倒すためのものならチート並のスピードでレベルアップが出来るかもしれない
「なぁ、もう一つは?」
「もう一つは"アイテムドロップ率アップ"よ」
終わったー、悲報の方が圧倒的に心にくる、なんだよアイテムドロップ率アップって使えなさ過ぎるだろ
「良かったね!アイテムドロップ率アップはレアアビリティよ、ちなみに異世界人の方のアビリティは初めて見たわ、ちなみにこのアビリティをアケナさんにバレないようにする為にアビリティとかはは見ないようにしてもらったの」
嬉しくないわ、どこがレアなんだよ、俺は運が良いだけの人間かよ、ステータスも平均より圧倒的に運が高いらしいし、でも実際は運がいいと思えること一回も起こって無いんだけど…
それからある程度歩いたら宿に着いた宿は俺の世界のホテルのようなものではなく本当にゲームの世界のような感じの二階建ての宿である
「はい、じゃあこの部屋よ」
今日は疲れたから早く風呂入って寝よう、って…
「なんで同じ部屋入ってきてんの、俺これから風呂入るんだけど、」
「いや、私も同じ部屋で寝るんだけど」
「は?」
「お金がもったいないからよ、変なことしてきたら殺すからね」
お金がもったいないなんて理由で同じ部屋で寝ないで欲しい、とりあえず風呂入ろ
風呂から出てご飯を食べたいと光風に言うと
「あ、夜はご飯ないからねー」
「はい?」
「だってお金がもったいないんだもん、私のお金だからね、でも安心して朝ごはんはつけてあげたから」
マジかよ、夜ご飯なしとか、疲れてるから結構辛いなまぁ、光風のお金だから仕方ないな、寝よ
「あ、ベッドは私が使うからね」
「いや、俺に使わせろよ」
疲れているんだ、頼むからベッドで寝かせてくれよと思っていたのが、顔に出ていたのだろうか光風が
「仕方ないわねぇー、じゃあ一緒にベッドで寝る?」
と言ってきた、良かったー、これでベッドで寝られるー、ってこれはこれでダメだろ、さては光風は俺がこれで手を引くと思っているな、ならこっちYESと言えば光風は驚く上に手を引くだろう、よし
「いいぜ」
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どうしてこうなったのよ…
まさか春夜があんな風に返してくるとは思わなかったわ、私も意地を張って断らずにベッドで寝ることにしちゃうし、あのあと私はお風呂に入ってなかったからお風呂に入って出たら、春夜はベッドの半分くらいを空けて寝てるし、私は空いてる半分に入ったはいいものの一人用のベッドだから凄く春夜の肩に私の肩が当たるから寝心地悪いし…そう思っていたら春夜が寝返りを打った、顔が近い少しでも前に出たら唇が触れてしまいそうだ、そんなことを考えて少し顔が赤くなってしまう、なんかいつも口は悪いのに寝顔は意外と可愛いのね、って、私ったら何を考えているのかしら、相当疲れているのだろう早く寝てしまおう、目を瞑ったらすぐに寝てしまった
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「ちょっと春夜起きてーもう7時よ」
朝7時に光風に起こされかけたが無視しを続けていたら諦めらたらしく光風はおとなしくなったのでもう一度寝ることにした。
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朝、いつも通り高校に通う。
もうこっちの世界にも慣れてきたものだというかこっちの世界の勉強は簡単だしそろそろ飽きてきた。
日本じゃなくてアメリカとかに行っておけば良かったかな、それともこの町が田舎だからかな?
「それじゃあ出席を取ります」
担任の声でさっきまでのクラスの騒めきが途端に止む、そして担任が出席を取り始める。
あれ?あの席って確かスピカさんの席だよね、出席の時に呼ばれてないし元の世界に帰ったのかな?それとあのスピカさんの隣の席って空いてたっけ?いや、誰かがいた気がする、えーと、確か星月君だっけ?出席を取ってる時にも呼ばれてなかったような気がする、まぁ、影が薄くて時々呼ばれてない時もあったけど、なんか嫌な予感がするんだけど…
「礼」
朝のHRが終わった、ちょっとめんどくさいけど確認しておこうかな、いつもはこの後授業が始まるまで本が読んでいるんだけど、昨日本は読み終わってしまって新しい本を持ってくるの忘れちゃったから正直なところは暇つぶしなんだけど、
「ねぇ、あの席って光風さんだっけ?」
近くにいた二人の女子のクラスメイトに空いている席を指を指して聞いてみた
「え?理栄寿ちゃんが話してくるなんて珍しいね、それと光風さんって誰?ねぇ、知ってる?」
最初に答えてくれた方のクラスメイトがもう一人のクラスメイトに聞いてくれる。
「いや、私も知らないけど?」
やっぱり光風さんは元の世界に帰ったようだ、
「じゃああの席って、星月君だっけ?」
「さっきから理栄寿ちゃんはよく分からないことを聞くね、星月なんて人はこのクラスにいないよ?」
嫌な予感はこれだったか、クラスの人の記憶がない、それにスピカさんと星月君のいなくてなった日は恐らく一緒だろう、ってことは…
咄嗟に頭に浮かんだことが、物凄い緊急次第であることに気づいてしまった、異世界人が私達の世界に行ってしまったら…
咄嗟に結界を張る
するとクラスの人達が、「理栄寿ちゃんが消えた」と騒ぎ始めた、この結界を張っている時はこっちの世界の人間には私の姿が見えなくなるそして私の魔法に巻き込まれることはなくなる
「テレポート!」
魔法を唱えた瞬間私の体が光に包まれる。
そして次の瞬間こちらの世界から消える
「あれ?今誰かと話していた気がするんだけど…」
「うん、私も、なんか怖いね」




