↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/38

「暗い夢」サイトシリーズ① 「CM」 - 12

最初に、この作品はフィクションです。

創作です。

実在する個人・企業・団体とは一切関係ありません。

読者の皆さんは影響を受けて犯罪行為などに走ることなく、

正義と平和を愛する一国民として行動してください。

アイテムもサイトも存在していません。

転校してきた日以来、廣田亜里沙が学校に来る日は放課後に公園で会うようになった。

学校に来ない日はひぐらしきさらとしてのテレビの収録だ。

今月はまだ一日しかテレビ収録がなく、廣田はその日以外は毎日学校に来ていた。

クラスメートともじょじょに打ち解けていっている。


放課後は公園で一緒になり、廣田がひぐらしきさらの歌の振り付けを練習し、武蔵がそれをチェックしたり素人ながら意見を出したりして、ひぐらしきさらが振り付けにちょっとしたアレンジを入れる。

そして練習が終わると、短い時間だが武蔵は廣田と芸能界や芸能人の小話や、お互いの趣味の話をする。

廣田はアニメにはあまり興味がない様子だったが、武蔵がおすすめのリアル系アニメを紹介するとそのアニメを見るようになり、感想を交換するようになった。

また、ひぐらしきさらが次に出す新曲のイメージも、どのファンよりも早く教えてもらっている。


だが、一緒に登下校や昼食をとることもできない。

相手はアイドルなのだ。

スキャンダルに繋がるネタが登下校中や、学校生活においてあってはいけない。

廣田からは、自分の正体も放課後に会っていることもクラスのみんなには内緒にして欲しいといわれた。

一緒に会うときも常に周囲を警戒している。


武蔵はもどかしさを感じていた。

憧れのアイドル、ひぐらしきさらとの秘密の時間共有。

それは素晴らしい形で叶った。

最近は『暗い夢』サイトのクライムマイレージのチェックもおろそかにするほど幸せを感じる。

だが付き合っている訳ではない。


G.W.を目前にしたある日、いつものように放課後の公園でのこと。

二人は公園のベンチに座っていた。


「ねー、ごめんって。あの時はみんなに合わせなきゃって思うでしょ?私がいじめを回避するためには、しょうがないんだってば。ああするしかないんだよ。」

「いや、あの言い方はないんじゃないか?」


この日は学校で、クラスメートたちが武蔵の悪口を言っており、話を振られた廣田がそれに話を合わせてしまったことで武蔵が腹を立て、ちょっとした言い合いになっていた。


「もー、ごめんって。機嫌直してよ。」

「・・・・。ちょっとトイレいってくる。」


武蔵がトイレで用を足し、スマートフォンを取り出した。

まだ「KING'S ORDER」というアイテムを差す王冠マークのアイコンは残り使用回数の"1"という表示と共に残っている。

武蔵はひぐらしきさら、つまり廣田と放課後一緒にいるようになってから、ずっと悩んでいた。

憧れのアイドルを自分のものにしたい、という欲望を叶えるためにこの素晴らしいアイテムを使うかどうか。

そして少し考えた後、武蔵は決心して王冠マークをタップし、願いを口にする。


「ひぐらしきさらと付き合いたい。」


王冠マークの数字が0になり、スマートフォンから表示が消えた。


(これで願いが叶う。何に使うか迷っていたが、これでいいんだ。)


武蔵はついでに、久しぶりに『暗い夢』サイトにアクセスしたが、ランキングを見て驚愕した。


「38位!?」


自分のランキングはいつの間にか38位にまで転落していた。

そもそも武蔵が今ひぐらしきさらとクラスメートになり、ここまで親密になれたのは『暗い夢』サイトのアイテムのおかげだ。

それは間違いないと考えている。

学校では今は前ほどのようないじめはなく、ちょっと陰口を叩かれるぐらいになったがいつ再開されるか分からない。

もしいじめが再開されてもアイテムを使えば、いじめに加担した連中を根こそぎ自分の手を汚さずに殺害できるだろう。

今の幸せを2倍、3倍としていくには「KING'S ORDER」というアイテムが無ければ達成できない。


武蔵は『暗い夢』サイトのSHOPコーナーにアクセスした。

クライムマイレージのポイントとアイテムを交換できるという記載を発見した。

「KING'S ORDER」を探す。


「KING'S ORDER」を見つけるも、200,000ptとかなり高いポイントが必要で今はとても手に入れることができない。

サポーターがまたアイテムを提供してくれる可能性もあるが、いつになるかわからない。


注意書きのコメントがあり、このアイテムを使用してクライムマイレージのポイントを増やすことはできないこと、他のランカーを狙うことができないことが書いてあった。

武蔵は葛藤する。


(今は、おそらくKING'S ORDER の効果時間内だと思うが、やはり人の殺害が一番ポイントが高い。アイテムを使わなければ自分の手を汚して人の命を奪い、証拠を記録する手間までかかる。どうする・・・・。KING'S ORDER を使わなくなった途端にひぐらしきさらが自分の元を離れていくんじゃないか?・・・・。あのとき、透明人間になりたいということも口にしたが、それは叶っていない。叶う願いにも現実的なレベルがあるようだ。)

 

「KING'S ORDER」の注意書きを良く読む。

このアイテムは使用開始から30秒間までしか効果はありません。


「30秒!?しまった!」


KING'S ORDER の使用から『暗い夢』サイトにアクセス、考え事をしているうちにとうに30秒を過ぎていた。


(くそっ。何とかしないと。)


武蔵はトイレを出て、廣田の腰掛けているベンチのところに戻る。


「ねぇ、佐多君。G.W.はいつもライブで色々な地域にいって忙しいんだけど、1日だけオフの日があるの。お詫びと、振り付けチェックしてくれたお礼にちょっとこの近くででもさ、一緒に食事したり買い物いったりしようよ。」

「マジ!?」


廣田が微笑んでうなずいた。

さっそくアイテムが効果を発揮したのだろう。


(おそらくひぐらしきさらと付き合うという願いは叶う。でも手に入れた幸せを続けるためには、『暗い夢』サイトのアイテムが必要で、そのためには人を殺す必要がある。俺にやれるのか?・・・・俺はやる!やるしかねぇ!)


シリーズ①の「CM」の頭と尻はできてますが、間の流れとかが完全にできてません。なので、連載形式にしてます。

シリーズ②の「MH」のネタは既にかなりできてます。


次は

「暗い無」サイトシリーズ① 「CM」 - 13

になります。


一旦ラノベっぽくなりましたが、ベースはホラーなので後々・・


文章力などまだまだ勉強が必要ですが、

よろしければ応援よろしくお願いいたします。

基本、土日で更新。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。