歌唱王コンテスト
何かしら規約に抵触したら修正します
「大人みえない〜♪しゃかりーきコロンブス♪夢の島までは〜♪さがせ〜♪ない〜♪」
ユキは壇上で一生懸命歌っていた
記憶喪失ではあるのだが歌は多少は覚えていたのである
記憶喪失前にかなり聴き込んでいたから忘れられかったのだろうと少女は思うことにしている
そして選んだ曲は少女にとって何処か懐かしくも元気が湧く曲である
観客達は沸いていた、少女の歌声は美しく心にすっと入り込み心地よく響いてくるからだ
「ニャ〜、素晴らしいニャ!我は感動したニャ!ユキの優勝で皆、異論はないニャ!」
ワァァ!と歓声があがり誰も異論は無いようである
「では歌唱王コンテストの優勝はトレセの使用人ユキニャ!盛大な拍手をニャ!」
歓声と拍手にさらに包まれる
「皆様ありがとうございます、私の歌で皆様たのしんで貰えて何よりです」
「ユキよ、優勝した褒美は何が良いかニャ?」
深々と観衆に礼をするユキに対してトラ=ネッコ・メインクーン領主は語りかける
「褒美などはいりません、私は既に皆様の笑顔と歓声を受け取りましたから」
「欲がないニャ、まあいいニャ、気が変わって何か入り用になったらこのメダルを持って我が屋敷に来るといいニャ、ユキの助けとなろうニャ」
ありがとうございます、と跪きながらメダルを授与された少女
「それでは今日はこの辺で!このコンテストを開いてくださった我らが領主トラ=ネッコ・メインクーン様と優勝者のトレセの使用人ユキに盛大な拍手を!」
今一度大きな歓声と拍手に包まれてコンテストは終了し暫くすると片付けが始まるのだが
「私にも手伝わせてください」
「いいよ君は、小さな女の子にはキツイよ、気持ちは有り難いけど大丈夫だよ」
少女は気遣いありがとうございますと男性に礼をしたのだが近くの資材を軽々と持ち上げてみせ力はありますよどこに運べば?と返す
「こいつはやるな、それはあそこの馬車に頼むよ」
その力強さを見て男性は手伝いを頼む事にした
少女はその小さな身体に見合わない力強さでテキパキと片付けをしていく
「なんてこったいこんなに早く片付いてしまって」
「うちで本格的に働いて欲しいくらいだよ」
と男性達が驚くくらい予定していたよりも早く少女の活躍で片付いてしまった
「やはり綺麗な方が気持ちがいいですからね〜、一仕事してスッキリしましたし、寄り道もほどほどにして温泉と洒落込みましょう」
そう、少女は元々トレセ青年に休みを言い渡され温泉に入りに来ただけなのである
だがしかしトレセ青年の思惑通りにはいかず他人の為に働いてしまう少女であった
おかしいこの少女全然風呂に入らない……
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