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身分証明


 最初はこのエピソードはお風呂入ってさっぱりっていうシンプルな内容でした

 どうしてこうなった?


 「今日も休みだユキ」

 「……わかりましたマイ、ロード」

 

 トレセ青年の言葉に不承不承と言った感じでユキは頷く


 「昨日の釣りは楽しく無かったのかな?」

 「いえ、とても充足した時間ではありました、ですがしかしやはりそれはそれとしてマイ、ロードへのご奉仕が一番です」


 そ、そうなんだと高すぎる忠誠度に困惑しながら天井を仰ぐトレセ青年


 「ほら、今日は街の温泉に入るといい、大丈夫君一人でも大丈夫なように身元の証明書は発行しておいた」


 そうしてトレセ青年は少女に封筒を渡す


 「お心遣い感謝しますマイ、ロード」

 「君は僕の恋人で前は通したが書類では使用人ということになっているから」

 「そちらのほうがしっくり来ますね」


 と封筒を受け取り外出する少女


 「ミリシャムさんこんにちは」

 「君はトレセ君の」

 「ええ、使用人のユキです」

 「使用人……ね、はい入っていいよ」


 街についてミリシャム門番に封筒を渡し確認してもらうと入る許可がでた



 「ありがとうございます」


 丁寧なお辞儀をする少女


 「記憶喪失なんだってな、災難だがトレセ君に拾われてよかったたな」

 「はい!それは本当に巡り合わせに感謝しています!」


 ミリシャム門番の気遣いに対して少し明るく笑顔で返す少女

 会話もほどほどに教えられた温泉を目指していると人集りがみえる


 「次の挑戦者はいるかな〜?我らが領主トラ=ネッコ・メインクーン様主催の歌唱王コンテストは君の挑戦を待っているぞ!」


 どうやら領主が開いたコンテストのようである

 

 「皆、素晴らしい歌声ニャ、歌はいいものだニャ」


 領主はネコの獣人のようだ、上機嫌な様子で民衆に語りかけている


 「次は〜、そこの……見ない顔だニャ?」

 「これは領主様、挨拶が遅れて申し訳ありません、ここ最近私はこの地に参りまして、トレセ様の使用人をさせて貰っておりますユキでございます」


 跪き領主に自己紹介をする

 その余りの流麗な礼に周りは惹きつけられていた


 「ニャンと、そうであったか礼はもう良いぞ、楽にして良い」

 

 ゆっくりと表をあげるユキ



 「どうニャ?せっかくの催しニャ、ユキも一曲歌うと良い」

 「ありがとうございます、では」


 そう言ってユキは催しの壇上に上がった


 


 

 

 




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