26.引き戸と感覚強化の仇
「そこからはもう簡単よ。内部にあるコアをぶっ壊すのよ」
「魔物でてくる?」
「まあいるにはいるけどあんたらにはぬるいはずよ」
「まあ俺ら強くなったもんな」
「ほんとににゃ、最初の頃と比べるとすごい進歩にゃ」
「あっちの世界に戻ってもー多分普通の人にはなれないよねー」
「んー見た目はどうにかなるのかな……?というかまず年齢がね」
「……あんたらもいろいろあるのね、あとで聞いてあげるわ」
「おう、まあちゃっちゃと行ってくるぜ」
隠し扉らしいものの前に到着した。
白くてどっしりとしている。
見た目だけじゃない、ここに明確な線引きを感じるのだ。
まあここは魔力がほぼ感じ取れない世界でこの外は魔力がある世界でだから当たり前なんだけどね。
ここからは魔力がまた使えるフィールドになる。
マル君は本領発揮だし、私たちもまあ魔力はあったほうが便利なのだ。
「んじゃ、気をつけなさいよ」
「まあめったなことはないと思うけどねー」
「帰ってこなかったら救出に来てほしいにゃん」
挨拶をして隠し扉の取っ手に手をかけて押す。
あれ、開かないんだが…………。
「…………キョウ、それは引き戸よ。」
「エッ」
「あたし、救出しに行く準備しておくわね。」
うにょわあああ、はっずい。
コホンと一度咳払いをしてから勢いよく引き戸を開ける。
「いってきます!!」
「…………いってらっしゃい(笑)」
私たちが白い岩の地に出ると扉が閉じる。
そして私たちは歩き出したのだ!!
「いやー、金髪美少女の優しい笑顔はいいね。」
「キョウ、あれは嘲笑っていうのにゃ。」
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あれは取っ手の形が悪かった。
うん、私悪くない。
まあそんなこんなで、わちゃわちゃして…………ん?
なんか、空気とか床が震えてる、すっごく細かくだからほかの人にはあんまりわからないと思うけど。
「なんか、遠くで爆音がなってるにゃ、何の音にゃ?近くいったらやばい気がするにゃ。」
「ん、焦げ臭いな。燃えてる?感じではない気がするんだが、どちらかというと燃えて"た"。」
「なんじゃありゃー、もっくもっくしてるよー。紫色?にたまに光ってるねー」
「空気とか床が鳴動してる、震えてる……これ近寄ったときに立ってるの難しいかも」
みんなそれぞれの能力で何かしらを感じてる。
感じることは違うけど一つ、わかることがある。
これまずいのでは?ってやつだ。
立ってるのが限界な状況で魔物が襲ってきたらまず戦えなくてぼこぼこにされる。
そして聴覚と資格が煙と爆音でふさがれて意思の疎通ができなくなる。つまり迷子。
「んー、行くしかないんだけどーちょっと不穏だよねー」
「頼むから迷子でバラバラの状態で死亡とか嫌だぞ、」
「死にたい奴なんて誰もいないよ。だけど目的を達成するためにはいかなきゃいけないの」
「ん、うだうだしてもしょうがないにゃ。進むにゃ。」
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「うっさいにゃあああ」
「鼻も、やられる。がちで煙の臭いしかしないんだが!!」
「まぶっしいー!雷が紫色に光ってるー!目開けられないー」
「揺れが、揺れがやばい!今の時点でだいぶ立ってられないんだが」
感覚強化が憎い。
大人の姿になって細胞が感覚細胞が死んだのか、西の住処序盤みたいに触られただけで痛いみたいなことはないけど、足の裏に感じる振動がすごく感じる。
みんなそれぞれの理由で苦しんでいる。
これ以上近づくのがつらい。
感覚強化を前みたいにステータスいじることで解除出来たらいいけど、生憎ステータス自体が機能として消え去ってる。
「みんな、つっきろ。それかイヴとヌーンに乗って上から爆撃にするか」
「今飛ぶのはまずいだろ。雷に打たれるぞ!」
「なんでコアの暴走で雷出てくるのにゃ??だれか理由を説明してほしいにゃ」
「キョウ、目がやばいから手つながないー?私は目閉じて歩くからー」
ん、手をつなぐのいいかもしれない。
時間はかかるけど後ろの人が前の人の弱点を補う。
一番前はもうどうにもならない私が勤めて、二番目を私と手をつないでジンが。
三番目はジンの鼻をつまむマル君が、四番目は目を閉じてマル君の耳をふさぐアイが。
考えれば考えるほどいい気がしてきた。
「ということでどうでしょう」
「いいんじゃねえか?アイがマルトの耳まで手が届くかは知らんが。」
「今ージン私にちびっていったー?」
「じゃあ不本意だけどアイのことは俺が背負うにゃ」
「確かにそれだったら確実に手が届くな。」
「アイ、頑張ってね」
「まあこの視界暴力から逃げられるのならー正直なところなんでもいいよー」
この作戦で行くことになった。
私だけ得しないけどもうそこはあきらめるほかない。
ジンの手を離さないようにしっかりつかむ。
「よし!ここ早く抜けたいから走るよ!いいね?拒否権ないから!!」
「んえ、きゅうすぎないか??」
「え、なんか言ってるのはわかるけど何言ってるのにゃ??」
「耳ふさがれてるからわかるはずないよねー。落ちないように頑張るよー!!」
「しゅっぱーつ!進行!!」
走り出す。このつらいところから逃げ出すために!
みなさま、本小説は7/19をもって二周年を迎えました!!
なのでXのアカウントを作ってみました。
イラストの投稿を気まぐれにしてみようかなと思うので、キョウとかの顔面見てみたいなって思う方とかはぜひ見てみてください!
改めましてこの小説を読んでくれてるみなさま、ありがとうございます。
これからも『クラス転移~テイマーになった私、異世界で最強になります!~』をよろしくお願いいたします!




