題碌話
「そう言えば自己紹介がまだだったな。水島右羅だ。」
その男子は言った。
「ちょうど100年ほど前、最初の鬼が産まれた。
その頃はただの奇形児、今でいうC、Dタイプの鬼だけだった。」
佳読は話の急展開についてけてないな。
まあ、いいや。
「対して、S、Aタイプの大部分の鬼は物理法則すら無視したような変異があり、まとめて超能力と言われている。
主に戦争をするのはこのタイプだ。」
佳読が眉を潜めた。
「戦争といっても、人間同士の殺し合いの代わりだ。
志願した鬼だけの参加で死者はほとんどない。
一種のスポーツのようなものだ。」
ほっとしてる。
「日本では違うがな。」
固まった。
面白。
「遊びのスポーツのようなものといえど戦争の代わりだ。
なので、勝敗は多少なりとも国政に関係している。
そこで日本政府は鬼は日本国憲法に該当する人間ではないとして、兵器として扱った。
それが今、日本で強力な鬼を見かけない理由だ。
納得したか?」
なるほどね。
何かに利用されてるとは思ったけど、そこまでとは。
「人権を無視した行いに腹を立てた他の国の鬼が、直接日本に攻めて来たこともある。
結局日本の鬼が止める結果となったがな。」
ふーん。
あっ、そうだ。
「何で物理法則無視できんの?」
「無視してはないんだがな。
それにはまず、純精高エネルギーについて話すか。
まずこれは物質ではない。
熱エネルギー、電気エネルギー、位置エネルギー、運動エネルギーなどと同じような一種のエネルギーだ。
これはありとあらゆる場所に驚くほど多くあった。
壁の中、真空空間中などにも存在する。
ただ、このエネルギーは特定の条件下においてのみ他のエネルギーに変わる。
しかも、物体に全く作用せずに存在する。
そのため、ここ数年まで全く存在に気付かれることがなかった。
そこに鬼が現れた。
鬼の内、超能力と言われる者はこの特定の条件をいとも簡単に作れる。
このエネルギーは条件さえ整えばどんなエネルギーにでも変えられる。
しかも100%一つのエネルギーに変換することも出来る。
これによって鬼はとても強い力を手に入れている。
そして、それぞれの適性により、変換出来るエネルギーが異なる為、様々な変異に分かれている。
ちなみに、ありとあらゆるエネルギーは1兆文の1が始終このエネルギーへと変わっているらしいな。」
「私頭痛くなった。少し休んでくる……」
リタイア出ました〜。
「お前も変わった奴だ。
好奇心で訊きながら、真剣に聞くなんて。
あいつが居ない内に言っておこう。」
何?
「俺も鬼だ。」
そう。
「なら、仲良くしてよ。
鬼の知り合いは君だけだし。」
「本当変わった奴だ。」




