第陸話(第6話)
結局。
左門達に案内を頼むはめになった。
いや、左門達かな・・・・。
案内開始1分で表の人格の左門が引っ込んで裏の人格の右羅がでてくるんだもん。
「右羅だ。宜しく。」
全くといっていいほど愛想がない。
愛想っていう言葉も凄いよね。
"愛"に"想う"だよ!?
たぶん、考えた人はよっぽど寂しがり屋なんだよ!
「私しか聞こえないのをいいことに、同意を求めるな。」
ぶうん、と。
三花体柔らかいね。
足が私の顎まで届くよ。
って蹴られてんじゃん!
最近突っ込み(物理的)の頻度が増してるよ。
私が悪いのかな?
「崇翆闥魅が回収を終わらせるまで後15分。その間に主要人物の紹介だけは終わらせておく。」
「崇翆闥魅?」
聞いたことがある気が・・・
「鬼の中では一番強いと呼ばれる変異、時間操作を行う鬼だ。
港が来たとき会っただろう?」
あいつ、そんなに強かったのか・・・。
「100人戦争のメンバーだけ紹介しとこう。それで十分だ。」
なんだそりゃ?
「ん。丈夂は知らなかったか。」
三花から説明を聞いた。
100人戦争
ある年、人数において、圧倒的優位に立つ中国が日本に戦争をふっかけた。
臨時に国内から選りすぐりの100人が集めれた。
本当は1000人だったのだが時間がなかった。
対する中国側は10万人。
それも、全てがA又はSタイプの強力部隊。
勝機が見えない中で開戦した。
しかし、たったの1時間で怪我一つ無しに完全勝利をおさめた。
「ちなみに私、右羅、闥魅、港はそのメンバーだ。」
戦争してたなんて聞いてないよ。
「教えてよ〜。そのぐらい〜。」
史魅途も知らなかったようだ。
その後、宮城野菊と塩井悟と会った。
宮城は生物操作を得意とする鬼で、その彼氏、塩井は強力な直感を使う鬼。
初め見たとき、宮城は塩井の頭文字通り座ってた。
びっくりした。
「「初めまして。」」
あんたら、シンクロしすぎっす。
「やり易くていいね。」
宮城はハハハッと笑った。
「私はやりづらい。」
三花は笑わなかった。
「あんた、間接的とはいえ頭の内読めるだろ。」
三花は直接的に読めるね。
「八又は頭読まれるの慣れてるみたいだね。私は弱味握ったりはしないよー。」
三花もしないけどね。
人なつこそうな笑顔だけどなんか、安心できないなー、この人。
「あ、ちなみに悟は私の彼氏ー。」
マジで?
「3回回ってワンと言わせることも出来るよ〜。」
こんな暗そうな人間がするとカオスなことになりそうだし、第一、自分の彼氏をなんだと思ってるんだ。
あとさ、悟もだけど、さっきから右羅も史魅途もしゃべらなくて怖いよ。
あっ、私もか。
「お前には呑気に生きていける鬼ばかりでないということを教えておこう。」
いや、なんというか、さっきまでと雰囲気が全然違うのね。
二重人格っておもしろ。
「伊井井伊、紫斑蒼、マルサル。この3人だけか?」
三花は知ってるみたい。
「マルサルはともかく、その他の2人は大変だぞ。」
ん?何が?
「俺がやろう。安心していい。」
「ねぇ。どういう意味?」
私と史魅途がおいてかれる構図となっていた。




