題誤話
新しいクラス。
芦和19区試験中学過程用特殊短期学校2年。
何か・・・つまらないって言うか。
変化がない。
小学校の時から何も変わらない。
男子は馬鹿ばかりでいじめとかはなくならない。
女子は何か面倒臭い人間関係の中で気を使って生きている。
この学校は政府の新しいカリキュラムを試す学校。
少しは変わるかと期待してたけど。
勉強は人格とは関係ないな。
さて。
嫌われに行くか。
頭を切り替える。
「ねえねえ!
同じクラスになるのは初めてだね。
名前は?
俺は葉更賀史魅途。」
一気に踏み込む。
「・・・あぁ・石河だ」
こいつはまあ使えそうだ。
「人相は悪いけどいい奴そうだ。」
「誰が人相悪いだ。」
からかうというのは最初のうちは距離を縮めるきっかけになる。
相手が緊張しててもつまらんし。
「俺、記憶系さっぱり駄目でね。明日になったら忘れてるかもな。」
「迷惑な奴だとか言われないか?」
ここら辺が潮時。
「んじゃ、用事あるんで。
また明日〜。」
図書室。
やっぱいいね、一面本ってのは。
本は知識欲を程良く満たしてくれるからね。
食欲よりは強い自信はあるね。
今日は新学期初だし軽めに。
ライトノベルと短編小説とミステリかな。
おっ。
「お久〜。」
「久しぶり。」
佳読はがれ。
同学年の知り合い。
彼女はつまらなくない人間だ。
汚い人間性がない。
居心地がいい人だ。
まあ、中学生の男女関係。
つかず離れずってとこだし。
ちなみに俺は男女間友情はありだと思ってる。
「相変わらず。どんだけ借りてるの。」
「いいじゃん。」
と、目的の棚は…。
「ありゃ……全然ないな。」
「なに探してるの?」
言っていいかな。
タブー視されてる気もするけど。
ま、いいや。
「人型超異常生物関連書籍。」
「鬼か。」
……せっかくオブラートに包んだのにな。
「ま、しょうがないね。」
「知りたかったのに。」
「知りたいか?」
ん?
側の机に座ってる男子生徒のようだ。
「A組、葉更賀史魅途。D組、佳読はがれ。だったな。」
僕は言った。
「教えてよ。いいことから悪いことまで全て。」
そいつは言った。
「聞く覚悟はあるな?」
はがれは戦慄した。
「勝手に話が進んどる。」




