表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

605/614

第601話

皆と一緒のお風呂は楽しかったけど樽風呂に納得しないまま晩ご飯に突入。まぁ、冒険者ギルドで食べるだけなんですけどね。コカちゃんには専用の餌をベースに若干の野菜を。茹でたジャガイモは与えても大丈夫だった。アンディーは皮付きのまま蒸かしたジャガイモの皮を器用に剥がして食べる。流石に熱々は危険なので渡さないけど。余程ジャガイモの皮剥きが楽しいのか、全員分剥いてくれた。


カーバンクルが皮を剥いた蒸かし芋をドワーフと【手持ち豚】とコカコッコの雛が喰らいつく。不思議な図だ。


カトリーヌにはご褒美のソーセージを。俺はそこにエールを追加。従魔には水で薄めたワートを。


そして本日のチャレンジメニューは【苦行(サドゥ)魔増(マゾ)サラダ】そう、【苦行(サドゥ)草】と【魔増(マゾ)草】のミックスサラダだ。ブロッコリーこと【樹樹(じゅじゅ)菜】と鶏のササミも乗っている。疲れた身体にエナジーチャージ的な効果の見込まれるサラダだ。


それをサッパリとしたドレッシング、いや酸味のキツイ果物の搾り汁と少しの塩を掛けて食べる。


これ、ドワーフが食べるには苦痛かもしれないけど、エルフや従魔は多分好きなやつだ。俺も嫌いじゃない。出来ればオイルを加えたドレッシングで食べたいけど。それが無理なら醤油を加えてポン酢的な何かにすれば何のことはないな。


皆で食べるので大盛りを頼んだら変な顔をされた。



追加で頼んだパスタをフォークでクルクル巻いて食べていたらアンディーがチャレンジしたがった。



「はい、どうぞ。フォークでクルクルしたらパスタが纏まるよ」


ムキュ〜ン

(「あたちも くるくる ちたい」)



アンディーが両前脚でフォークを持ってクルクルしようとする。当然と言うか上手く巻けない訳で、気付いたらアンディーがフォークを軸に皿の周りを回っていた。それはグルグルバットだ。



ムキュウ? ムキュウ?

(「おかちいの くるくるちないの」)



きっとそれはガジェットの呪いだ。とは言われないので見本を見せる。それでも上手くいかないので一番小さいサイズのフォークを出してもらった。すると成功した。



ムキュウ

(「あーん ちて」)


プ〜〜

(「塊食べたら美味しいじゃん」)


ムキュウ ムキュウ

(「ますたー あーん ちて」)


「ありがとうね」



クルクルパスタを会得したアンディーだったけど、当のアンディーはパスタを一本ずつ端からチュルチュルと飲み込んで食べるんだからなぁ。コカちゃんは細かくしたパスタでないと突いて食べられないし。




オロール先生はセンベロ酒場を周回(クルージング)しているハズなので、迂闊に近付いてウッカリ鉢合わせしない様にソッと学生寮に戻らないと。オロール先生とはしご酒だなんて無理ゲーだよ。はしご酒ジジイだけでなく、はしご酒ネキもいるのか……。



ラルフロ=レーンさんの工房に行こうと思っていたけど、お風呂とご飯が済んだせいなのか、行く気消滅。まぁ、何の変哲もない飾り石用の鉱石を在庫にしておいてもいいかな。持ち過ぎると死蔵になるけどな。あぁ、受け取れなかった通販の鉱石セットが気になる。多分、祭壇に供えられたと思いたい。



ムキュウ?


「今日は皆頑張ってくれたからお部屋に戻ってのんびりしよう。ブラッシングもするよ」


プープ プープ

(「やったじゃん」)


コッピョ コピョ

(「つぎは、ぼくもつれていってね」)


「そうだね。来年はコカちゃんも大きくなってるから一緒にキノコを探しに行こう」


ムキュウ キュウ

(「たのちみ たのちみ」)




それはそうと、コカちゃんは何ヶ月かしたら毎日親元に預けに行かなくてもよくなる。そうしたらあちこちお出掛けするのも楽しくなりそうだ。そうそう、お出掛けというと野外の温泉は成鳥になるまで連れて行くのは禁止って言われたよ。多分、硫黄というか硫化水素が漂うせいだと思う。その他にも含鉄泉やらナトリウム泉やら、コカコッコが分解したくなる成分が満載だわ。そういえばラジウム泉ってあったよね。コカコッコは放射線を無効化出来るのかは不明だ。と言うか、近代以降を生きた転生者でないと検証実験しようとは思わないだろうし。



温泉と言えば銀は硫黄分によって硫化して黒変し燻し銀と呼ばれる様になるわけだけど、硫化しない銀が発見され、それが後にミスリルと呼ばれる特殊な金属である事が判明した訳で。故にミスリルは白銀とも輝銀とも呼ばれたりする。軟らかいイメージがあるけど硬さとしては十八金程度で銀より硬い。そして似て非なる白金はプラチナでこっちは硬い。そして融点が高いので加工し辛い。プラチナは異世界だと硬く加工し辛いだけで、オリハルコンやアダマンタイト等の魔鋼ではないので人気はイマイチ。異世界あるあるでアルミニウムも普及していない。もし魔力に対して撹乱効果があればチャフとして使えるんじゃないか等と妄想が膨らむ。いや、もしそれが本当なら悪用されない様にしなきゃいけないだろ。



ムキュウ?


「あ、コカちゃんがもう少し大きくなったら皆でお出掛け出来る様になるから、最初は何処がいいかな…って考えてたんだ」


プープ プープ

(「美味しい草の生えてる所がいいっしょ」)


ムキュウ キュウ

(「たのちみ たのちみ」)



うん、俺も楽しみ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ