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強奪のグラディア  作者: 七枝選考
大罪の勇者編
7/23

第七話:帰還:

ただ故郷に帰ったとしてもハン・リュウドウや

仲間に見つかればどうなるか分からない、

つまり他国から借りてる勇者や仲間を殺す事になる

勿論それはいつかしなければいけない事だが

今彼らを一気に倒せるかというと難しい情報を集めて

誰か一人を狙いさだめ一人づつ処理するしか無い

それを二人に話してみると


「もう一度大猫商店まで戻って聞きましょう

店主さんならここら辺の事情に詳しいハズです」


ルルがそう言いレオは頷く


「この辺りの動物の眼を使い情報を集める術を

持っていると聞いたことがあります、

聞いてみる価値は十分にあると思います」


もう一度店の前まで来たが開くだろうか?

予想したよりシャッターが早く開き

店に通されるなんで俺達が来たって分かったんだ?


「すぐに頼って欲しくはないが、おまえさん

厄介な事に首を突っ込んでるから何となく

勇者達について調べておいた、勇者は街を離れ

今は戦士が街を守っているそして一部の戦士隊も

街の周辺を見まわっているが夜になると

不真面目な奴等で酒をかっくらってまともに

番をしてるのは数日前補佐にまわったメイドの

アスカ・ハンスというおなご1人のようでな、

戦士隊の長バラン・ハーゲンは修繕した領主邸で

寝ているだろう、何というか行方不明の子息が

帰ってくるとも思ってないのだろうなぁ?

まぁ今のおまえさんの腕なら雑魚は太刀打ちできまい

問題はバランの持つ魔具〔重斧力場〕という武器


「ジュウオンリキバ?何だその武器は

聞いた事が無い余程強い武器なのか?」


猫はどう説明するかを考えて話す


「おまえさんのリングソードと同じ、まぁ所謂

呪われた武器でな、重力を操作する武器でなしかし

選ばれなければ重くて使えん武器でやつは

6割程度しか引き出せていないし、これについては

隙を作れば何とかなるので気にする必要は無い」


俺は首を傾げるなんだか何か含みのある言葉だ、

まぁ、俺達でも倒せるなら問題無いだろう


「まぁ酒樽積んだ荷馬車でも出してやろう

ヤツが人の上にいると街が腐敗して経済的にも

私の趣味的にも面白くない結果になるのでな、

人助けという事で貸し一つで助けてやろう

あの街干し魚や干貝は美味いから酒のツマミになる」


どうやらツマミを持って来いと言いたげだ


「無事に奪還出来たら土産は考えておくよ」


日が暮れるまでまち荷馬車でハート領まで

侵入すら俺達は餌入れの箱の中にはいり

敵が近づいてきたら倒して突破する手筈だ

問題は馬車を引いてるのが俺が知らない

大猫の部下だという事だ一般人は巻き込みたく

無かったんだが仕方ない念の為連れていけと

言われたらて来たが危険な目にあわせ悪いな


「酒を届けに来ました、どうも今日は冷えますねぇ

下ろすの手伝っていただけますかね

嫌ですねぇ、腰が痛くて仕方ないから休もうかと

思ったんですが皆さん待ってるっていうから」


「んだぁ俺達が悪いってのかぁ?」


外が一瞬ざわつき、まあまあと言う声が

聞こえポスッポスッという奇妙な音がする


「誰、ぎゃッごぷふ」


という声ともたれぬ音と


「ま…待っ…」


という微かな声だけが最後に聞こえ


「皆さん最初のは何とかしておいたんで

後は頼みますよ私は大猫商店に帰りますので」


外に出てみると丁度5人死体が転がっている


「これどうするんですか?」


サッと餌箱を指差し


「アレに入れて持ち帰るので余程ずさんじゃなきゃ

バレませんよ安心してください一応処理の

いろはは知ってますとも商店の裏メニューですから」


何か聞き捨てならない事が聞こえたが

一応潜入開始だ何とか捕まらないようにしよう


周りを見渡すと薔薇園を抜けるルートと下水道を通り邸宅内に入るルートがある下水道を通った方が

安全だがそっちでいいか、下水道を進もう


「すいません言い忘れましたが二時間以内に

倒して帰らないと次元花火が上がりますので

気合い入れてください皆様お気をつけて」


は?何でそんなモン上げるんだよ、

クソ急がないと間に合わない、

俺達は下水道を気をつけつつ走り

まるでネズミの気分だやっと下水道の奥に

着くとハシゴが歪んでいる為使えないが

リングソードの鉄鞭を使って固定して

レオ、ルル、梯子をそして俺が鉄鞭で登る

倉庫の中だが鍵が閉まってる少し力が有れば

開きそうだレオに無理矢理開けれないか相談し


「フギギギキうらぁあ!」


やはりレオはそれなりに力が有る

扉を開けるとすぐそこに階段があり

その側に扉もある倉庫の釘抜きを扉に食い込ませ

扉を開かなくするこれで追っ手はなんとかなる

階段を登るが屋上に続く階段に奇妙な板が

つけられており開かないするとルルが

板の一部をポチポチと押し出しブーッと音がなる


「なるほどマスターキー権限を行使します」


そういうと板が開き手形の穴が出る


「これに魔力を一定量叩き込めば開きます」


ピロンと音が鳴り扉が開くが近くの花壇を

挟んでおく脱出路は出来た後は

バランを始末するだけだがもう他に無いな

全部の部屋の何処にいるかだ父上の部屋を見てみよう


そっと扉を開けて中を確認するロングの

ソフトモヒカンの男が壁にもたれ大斧を抱え

眠っているコイツがバラン、バラン・ハーゲン

今日コイツを…父さんの椅子はもう譲らない!


俺が剣を振り下ろすと大斧から奇妙な波紋が広がり

周辺に重力波が生まれバラン、ハーゲンも

目を覚ます大斧を軽々と構えて起き上がる


「何だおまえ達は?盗賊か何かか?

たかが族に面倒くさい、まぁ暇つぶしに

相手してやるから来いよぶった斬ってやるよ」


片手で斧を持ち首元をぼりぼりと掻きながら

欠伸をしこちらにゆっくりと歩いてくる

一瞬大斧が振り下ろされリングソードを剣にし

【怪力】で受け止めるギュリキリと剣が鳴り一か八か

強奪のスキルでスキルを奪い取る【重力操作】を得た

【覚醒戦闘術】を得た【重力耐性】を得た

【超回復】を得た、随分スキルを持ってたようだ


「は…?」


案外簡単に隙は作れた


「何をしやがった…」


こんなスキルがあるとは思って無かったようだ

多少可哀想だがもはやスキルの残りカスだ


「うおおぉおおぉ返せぇええ!!」


振り下ろされた大斧の持ち手をレオがふんづかみ

バラン・ハーゲンを片手で思い切りぶん殴る


「ごぶッふ…」


嘔吐するバラン・ハーゲンを何度も殴り

最後に髪を鷲掴み全力で壁に叩きつけ

髪が引きちぎれ宙にばら撒く


「これがルーク様と俺の怒りだ2度と同じ事はさせん」


その時またリリスが語りかけて来た


「ルーク第一の敵よく倒した今から新たな

力を与える心して受け取り役立てるとよい」


スキル【譲渡】を得たどうやら仲間に

スキルを譲渡出来るようだ俺は先程戦闘で得た

スキルをレオに譲渡する事にした


「レオ手を握ってみてくれるか?」


レオは首を傾げながら手を握る


【覚醒戦闘術】譲渡【重力耐性】譲渡

【重力操作】譲渡【超回復】譲渡


「これは力が漲っていや奥底から湧いてくる」


無事に譲渡出来たようだ後は脱出だ


「さっき開けた扉からでよう」


急いで出ようとするがその前にしないといけない

事がある出来ればしたくないがコイツには

生きてもらっちゃ困るんだ片手に鉄鞭を構え


「【チェーンバレット】射出」


バスンと音が鳴りバランはもう動かない


心に僅かに重いドロつきを感じる

これはいつか何処かで罪を清算せねばならない


早く屋上から外にでよう、屋上への階段を

上り辺りを見渡す隣の塔にもう1人がいるが

どうするべきだ届くかも分からない


「レオ掴まって【重力操作】を使ってくれ」


【重力操作】でリングソードを操作し

隣の塔へ空を飛びうつる


「な…何者ですか、貴方達は?」


アスカ・ハンスもう1人いる勇者の関係者だが

多分話が通じるかもしれない、だから会いに来た

この領地が勇者に奪われた事その復讐として

戦士を消し領主の座を他者に渡す事にした事

全て正直に嘘偽り無く話した、話し尽くした


「これがハート領を奪われた経由と奪還作戦だ」


それを聞いたアスカ・ハンスは膝から崩れ落ちる

おそらく皆が信じるべき勇者の行動と今までの

違和感が全て繋がったのだろう


「少なくともヤツは君が思うような

清廉潔白な人では無い筈だよ」


こうして俺の故郷を取り戻すための闘争は終わった



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