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強奪のグラディア  作者: 七枝選考
憤怒と地下の獄編
21/23

第二十一話:地下闘技場:

金龍の正体は大呪の宿った木の実により変化し

操られた人間だった、そしてその悪食の樹を

枯らし力を奪いとった事で人々は解放され

俺達は夜明け前にハート領グラディア邸に帰った

今は領地の畑を耕したり牛や馬の世話をしている

何とも平和でのんびりとした空気が流れ素晴らしい


「あるじ様大猫の店主が情報が入ったって

乳搾り変わるから話聞きに行ってきて」


ルルが客が来た為乳搾りを変わってくれる

まぁ貴重な情報源だしちゃんと聞かないと


「分かったすぐ行くよ、じゃあこの子頼むね」


取り敢えず乳搾りを任せて領主邸まで歩く

待たせて悪いがこんな日は少し歩くだけで

強い陽射しとそよ風が心地よい良い日だなぁ、

門を開けて邸宅に入るとテラスから声がする

誰か茶でも出してもてなしてくれてるようだ

屋敷の扉を開け二階まで上りテラスに出る


「お待たせしました、本日はどのような用向きで?」


サクッとビスケットを齧る手を止め茶を飲む

一息つき大猫の店主は複数の書類を出す


「今回はアメタリクァの地下闘技場の選手が

どうやら憤怒の大呪を持つ者のようだ、

戦場から逃げれなくなる呪いで、力が厄介だ

攻撃を受けるほど耐久性や筋力が上昇する

つまり短期決戦で倒さなければならない

出来そうか?まぁ武器有りなんでもありの

場所だ他の選手にも気をつけねばならん、

だから選手の情報を集めておいたしっかり

目を通しておけよ、何が起きるか分からんしな」


なるほど曲者揃いの地下闘技場か、

やってみないて分からないがソイツが出るまで

他の選手に負けてられないからな頑張ろう、

そう話していると飛行船が村と邸宅の間に降りてくる

また忙しい事になったなあの船でアメタリクァまで

飛んで行く、ルルとレオを集めて準備を済ませ

飛行船の搭乗口に急いでいく、荷物に気をつけながら

階段を登り甲板に上がる忘れ物は無いな、よし乗ろう


「甲板は涼しいなぁ、何故乗ってるんです?」


何故かいつのまにか大猫の店主が船に乗っている


「まぁちょっと気になる事があってな、気にするな」


気になる事が気になるがまぁ一人二人増えて

困る旅じゃないし土地勘もないし着いてきてくれ

有難いぐらいだ大猫の店主は詳しいようだしな

船の中を探索し俺達の部屋を見つける丁度昼頃だ

ゆっくりキッチンに行けば飯時だろう

看板地図で場所を確かめ歩いてゆく


「いらっしゃいませお客様」


キッチンに着くと店員が出迎えてくれる


サービスのレモン水とメニューがテーブルに

置かれる店内にも書いてるがメニューで

見た方が分かり易いんだよな

暴れ猪の角煮にフレッシュレタスと蟹のチャーハンに

ワカメスープに胡瓜と昆布の胡麻塩たたき

こんなもんかな二人はチャーハンを二つ頼み

一緒に食べた店員に頼むと取り皿とトングを借りれ

腹も皿も準備万端ださぁ食うぞ!まず胡瓜からだ

ボリボリという歯を弾く食感と昆布の塩気がいい

胡麻油もまったりとした後味に胡瓜の爽やかさ

ワカメスープを少し飲んで次は角煮だ思ったより

獣臭さがないジビエって言うんだっけ?

歯応えがあるが肉汁と出汁が多く含まれ

結構腹に溜まるしかしこの辛味憶えがある

あ!生姜かそれにこの爽やかな風味チャイを

隠し味に入れてるのかなるほどな臭みを抑える

のに丁度良いじゃメインのチャーハンを

掬って食べるうん蟹の風味が強いなるほど

具を炒める時に蟹味噌を入れたのかベシャッと

してないし香ばしく良いアクセントだ身もほろほろ

で米はぱらりと仕上がっている店主には悪いが

このチャーハンをワカメスープにどぼんだ

やっぱり合うなぁ、胡麻の風味出汁チャーハンの

旨味全てが一体となり美味いそれじゃ胡瓜と角煮も減って来たしデザートにドリンクを頼もう


「果実水くださいオレンジ三つで」


この店美味いよなもしかしてここも大猫商店の

傘下なのか結構良い商売してるな旅の途中だし

財布も軽くなるよな猫用メニューとかあるのか

深海の王三枚おろし、大鮫カマボコ、高級ちゆるる

なんかとんでもないメニューだな猫好きは

破産するかもしれない取り敢えず持ち帰り用の

高級ちゆるるを買って帰った金貨二枚と銀貨八枚

結構高くついたが多分この謎のおやつなんだよな

土産も買ったし部屋に帰ろう待っているだろう

部屋に帰ると寝転んでいた大猫の店主がちゆるる

を見てテンションを上げるやっぱり猫なんだなぁ、


「ゆっくり食べてくださいね」


猫の姿に変化すると凄まじい勢いで

ちゅるるを食べていく

猫科の本能には抗えないようだ

そろそろ目的地に着く頃じゃないか?


ノックがされケットシー族が入ってくる


「皆様もうすぐ着陸いたします

アメタリクァの旅お気をつけください

広い都市となっておりますので

危険もそれなりにございます心配です」


ふわりとケットシーの頭を撫でる


「大丈夫だよ、必ず帰ってくるから

あまり心配し過ぎずまっててね」


よし着陸したら地下闘技場を探そう

なるべく早く終わらせてケットシー達を

安心させてあげないと


「ルークよハーネスを持ってくれるか

ここではデカイ猫のふりでもした方が

目立たないからなゆっくり着いて来い」


大猫の店主のハーネスを持ちゆっくりとあるく

どうやら地下鉄階段を降りるようだそして

自販機で缶コーヒーのブラックを買い

駅員に渡すと下に案内され駅の奥にある

大柱の前まで来ると大柱が開きエレベーターが

現れるこれに乗るのか?駅員はどうぞと招く

ギリギリ三人と一匹が乗り込みゆっくりと降ってゆく

地下に着くと扉が開き眩しく広い空間が眼前に広がる


「ここが地下闘技場か?」


大猫の店主は首を振る


「ここは地下大都市アバドンと呼ばれる場所

ここではギャンブルや面ではなかなか出せない品

などのオークションそして目玉の地下闘技場

それらで成り立つ一つの地下都市なんじゃが

中々の盛況ぶりじやな気をつけて歩け

外とは常識が違うから何が起きても可笑しくない」


地下大都市アバドンかなり異様な光景だ

現実感が全く無い早く地下闘技場に行かないと

大猫の店主の案内で俺は急ぎ闘技場に向かった


「いらっしゃいませお客様本日は賭けですか?

それとも出場ですかごゆっくり選んでください」


髭を蓄えたマッチョのスタッフスーツがピチパツだ

落ち着いて出場を告げるとこちらを見て

納得してないようだが大猫の店主が睨むと

黙って三人分のドッグタグを渡される


「見ての通りそれを付ければ出場出来るが

どうなっても文句は言えないその為のタグだ

勿論死体になっても分かるように付けてる

故郷には一応帰れるというわけだまぁ骨壷に

なってしまうがな本当に気をつけて戦うのだぞ」


闘技場の控え室に通されると俺達と同じ

赤コーナーの選手達が複数人いる筋トレを

してる者、精神を研ぎ澄ます者それぞれ

もっとも良い状態で戦おうとしている

周りを気にしていると大扉がゆっくりと

開いてゆく落ち着いて出番を待とう


数人の選手達が出てゆき傷だらけで

帰ってくる落ち着け自分のできる事を

するんだ生き延びる為に全部を試す


「出番のようだなある程度は蹴散らすが

どのような敵が来るか分からん覚悟しろ」


スピーカーから声が響く


「赤コーナーチーム大猫商店対して

青コーナーチーム翼竜の大牙の戦闘です」


敵は蜥蜴の獣人族のようだが角と羽がある

魔族ってやつだろうか?鉄鞭で地面に叩き付ける

と結構負担がかかったのかバタバタと苦しむ

思ったより弱い敵の半数が片付き残りの一頭が

異様にデカイ身体が変化してゆきドラゴンになる

何か隠し持ってると思ったがこうなるか面倒だな


『さぁ骨まで食われる準備は出来たか

頭からバリバリ喰らうてくれる!!』


こういう事言う奴はしないんだよな噛みつくふり

したら切り捨ててやろうていうか何がしたいんだ

阿呆なんじゃないか?喰らい付くふりをするので

顎を蹴り上げ歯茎にチェーンバレットを撃ち込む

歯を数本へし折ると血を吐き部屋の端に逃げだし

俺が近づくとギブアップする大した力は無いようだ


「見逃すが次は無い二度と出場するなよ」


念の為釘を刺しておくこれでもう会わないだろう

次の巨大な人狼族が出たので手足を撃ち抜き

壁に縫い付け二度と参加しないように言った

そうかコイツら精神面が育って無いのかなるほど

だから精神的に痛め付ければすぐに逃げてゆく

そのような戦い方がウケた中盛り上がっている

随分と不気味な趣味の観客が多いようだ楽でいい


負けが多くなった選手が奥に連れられてゆく

よく考えてみると悲惨な被害者ばかりどう見える?


「戦闘の度に死人が出て誰も気にしない

確かに生き死にに関わりそれに関わるルールは

ないようでその結果辺りに迷惑を出した者だろう

なんとも面倒くさい表の人々はどう思うだろうか?」


何故か次の選手が出て来ないやり過ぎたか?

ここでならコレぐらい日常茶飯事な筈なのだが?


「すみませんシード選手が休憩を申し入れ

これより数十分の休憩となります申し訳ありません

選手と観客にはバンドを渡しますので

それを付けて都市内部でお待ちくださいませ

今後とも地下闘技場を宜しくお願いします」


スピーカーから声が響き渡り皆が残念そうに

散らばってゆく俺達も控え部屋に一度戻って

休憩させてもらおう貴重な時間を大事にしないと

また戦うから食事はあまりしない方がいい

となると情報収集か都市内部なら良かった筈

この辺りで情報を調べられそうな場所は何処だ?


「BARに行けば情報を調べられるだろう

ひとまずBARで休憩としよう酒以外もある

飲み物やつまみはある筈ださぁいくぞ」


BARで情報収集ねぇ…

普通なら無理だが出来るのか?



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