↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強奪のグラディア  作者: 七枝選考
暴なる悪食編
20/23

第二十話:悪食:

何とか白森族の里に着いた俺達は里内で魔物の情報

を集める事にしたどれほどの情報が得られるか

分からないが雪原をあてもなく歩くよりは

可能性はある筈だ里の人達は魔物金龍を見た事が

あるのだろうか?俺達は里長の家に向かった

里長の家は皮と木材で出来た白い巨大な家だ


「ここが我が家だ一番大きい家で人を集め易い

ここに何人か里の者を呼び集めるしばしまたれよ」


皮張りのテントは中から見ると柱や骨組みが丸見えで

皮にも束ねて縫った跡がある外からの敵から

身を隠す為に設計された作りのようだ屋内は案外

見窄らしい見た目だが香が焚いてるのか

部屋には不思議な良い匂いが漂っている


「皆さんは狩猟民族だと聞いてましたが

香を焚いたりするんですね大丈夫なんですか?」


少し周囲がざわつくが何か間違えたか?


「コレは自然の花と灰で使った香です

里の者が結婚などをした際に焚く香ですね

あとはその…戦士の儀の際などにも焚くんです」


おっとセンシティブな話だ聞かなかった事に

しておかないと、気を遣わせてしまうな、


「戦士の儀とは何ですか?」


レオが興味を持ったようだが後で話しておこう


「大丈夫です後で教えておきますので」


確か戦士の儀とは女性の体臭をうつす事で

獣の警戒心を抑える方法で戦士が狩りの前に

イチャイチャする儀式なのだ例外はあるが

大抵その儀式をした男達で死地に赴く

下手すれば生きて帰れない事もあるらしい

鹿や猪や熊や鯨などを狩るらしい鹿や猪は兎も角

鯨なんて倒せるのか?まぁ神聖な儀式なので

あまり聞かない方が良いのは確かだそっとしておこう


「では里の者も集まってきたし話そうか」


俺は頷き話してくれるように促す


「そうだなまずは私が話しておこう吹雪の晩

熊を狩った帰り道奇妙な気配がして空を見上げると

白い羽に覆われた金龍が空を飛びこちらに急降下し

それに気づいた私が熊肉を下ろし避けると

その肉をガッと掴み羽ばたいていったのだ

月明かりに照らされ僅かに見えた金の皮膚と

白い羽毛聞いてた通りの獣だった、何処で聞いたか

だがそれが先代の村長がそのような魔物がおり

名を金龍と呼ばれる魔物であると幼い頃に

聞かされた御伽話なら良かったが実際に私は

見たのでアレが見間違えとも偶然見るような

モノとも思えない高い知性で獲物を狙ってきた

そう思ったのだが私の話だけでは判断出来まい」


里長が話終わると背の高い女性が手を挙げる


「次よろしいかしら?私は魚を釣りに

湖に行った際に氷をブレスで溶かして魚を食べてる

所を見たわ、ただ目があってこれはと

死を覚悟したのだけど氷を噛み砕いてどこかへ

飛んで行ったのよね、案外女子供には優しいのかも?

といっても会話したわけじゃないし分からないけど」


まるで人のように男女を判断し紳士的な魔物

そんな魔物いるだろうか?やはり聞けば聞くほど

魔物という枠組みから逸脱してくる元々は人なのか?


「次は俺に話させてくれ!」


部屋の隅で聞いてた子供が手を挙げる


「金龍はうちの死んだ父ちゃんなんだ、

何でこんな話してるかてぇと数日前夜中に

家の外から呼ばれて行ったら父ちゃんがいて

金龍になった者は自然を守る為に生きねばならない

もし人間が自分を狩りに来るなら群れを滅ぼさねば

ならないって言ってたんだ、そん時スゲェ怖い目を

してたから本当なんだなと思ったんだ

信じてくれよ本当に群れを滅ぼす気なんだよ」


何だろう、この違和感は全てが結びつか無い

群れを滅ぼすと豪語するモノが肉を盗むか?

女子供に優しい魔物が我が子にそのような事を

言うものだろうか?まるで金龍が複数体いるようだ

そして昔からこの国には金龍の伝承がある

まさか金龍は何かの副産物で大呪では無いのか?


「取り敢えず目撃地点を地図に書いてください

まだぼんやりとですが金龍と戦う必要はない筈

あとは証拠と原因を突き止めれば大丈夫です」


俺の考える悪食とは何かに照らせば金龍達が

ああなった原因がわかる筈いや他にない筈なんだ、

俺達は話し合いの結果原因があるだろう

目撃地点の中心部裂草の森まで行く事になった

メンバーは俺、ウルフ、ルル、レオの四人

この森の奥に金龍達を生み出した原因がある

途中魔物が数匹出て来たがフロストフロッグ

と氷結蜂に氷人族と厄介な相手だがレオが蹴散らした

そして森の中盤まできた所に金龍が乱入して来た

取り敢えずレオとルルが弱点を突けるので

俺とウルフで先に進みレオとルルは隙を見て逃げる

という作戦で森の奥に進んだ奥に行くほど

雑草だらけで視界が悪くなるがもうすぐだ


「何だアリャあ?」


ウルフが立ち止まり見上げると巨大な木に

金色の林檎がなっているコレだコレが

金龍達を生み出した禁断の果実、悪食の樹

みんなコレを食って金龍になったんだ

おそらく途中までは食う事で力を増し魔物として

高い地位に君臨していた、だが仲間を増やさなければ

老いた自分を守るものが居なかっただから

食ったモノをしもべに変える悪食の樹となった

そして自分の力を分け与えたそれが金龍の正体だ

つまりこの樹こそが大呪を宿した存在なんだ


「ウルフさんコレが金龍を生み出した

原因俺達が倒すべき魔物悪食の樹だ」


両腕から鉄鞭を伸ばし樹に突き刺す


「もう誰も魔物にさせない、お前の呪いは

俺が喰らうオマエに人の心が残っているか

分からないが、罪を償え終わりだ悪食の樹よ!」


呪い喰らいで悪食の樹に残った力が流れ込む

スキル【分裂種子】スキル【龍の焔】

スキル【龍化】スキル【光合成】スキル【植物操作】

を得ましたお疲れ様です


俺に力を奪われた悪食の樹は枯れてゆく

どうやら力を奪われた事で寿命が来たようだ

何ともややこしい樹だったが抵抗もしなかったし

もしかしたら樹になったは良いものの長く生きる

だけが目的になり辛かったのかもしれない

流石にそれは考え過ぎだろうか?長く生きれば

良いわけじゃないよなぁ、里に帰ろう


里に帰ると皆が集まって来るどうやら金龍にされてた

人々が魔物化から解き放たれ帰って来たようだ

長い間死んだと思われていた彼等の帰還に皆が喜び

ちょっとした騒ぎになっているそりゃそうだろうが

どんだけ久々なんだよ、まぁ仕方ないか会いたい

相手と中々会えなくて不安だっただろうし

待っててくれたのが嬉しいのだろう何とかなったな


「それじゃ俺達はそろそろ飛行船で国に帰ります

もうあんな奇妙な樹が生える事はないでしょうし

無闇やたらに食い物を拾い食いしない方がいい

まぁ長い悪夢でも見たと思って気をつけてください」


俺達が村から出ようとすると皆が礼を言う

里の人達を助けれて良かったそれにしても

木の実に大罪の呪いが宿るとは奇妙な事件だった

船に戻ったら晩飯でも食べるか、少し楽しみだ

飛行船ポート周辺まで来ると船が階段を下ろしてる

最中だもうこの辺りでやり残した事はないな、


「ただいま帰りました」


そう言うとノラ・サビマルが手を振って

出迎えてくれる結構心配してたようだ

有難いオーナーさんは出て来ないなやはり何か

思う所があったのだろうルルやレオは気にして

ないようだが何か行動を起こされると困る

どうしたモノだろうか?


「何でしょうかにゃ、アレ?」


その声に空を見上げると大猫商店と書かれた

飛行船がこちらに飛んで来てすぐ近くに着陸した


「待たせたなおまえさん達よ、帰りはこの船で

帰るぞそちらのメス猫が阿呆な事を言い出すし

ちゃんと許可を取って飛んでいる自家用飛行船だ

何ならサビマル殿のもくると良いそんな船は捨てて

こちらに乗った方が楽しめる筈だ、

さぁ足下気をつけてこちらに来ると良い

十二分に魚もあるしケットシー族も殆ど

こちらを選んであちらの船は時期に経営難になる

それより他の一族と楽しく可笑しく暮らすべきだ」


少し迷っていたがどうやらこちらの船に乗る事を

決めたようだケットシー族として仲間達が大事な為

殆どのケットシー族がコチラを選べばついてくるのは

当然の事なのだ俺達が大猫商店の船にのり飛ぶと

地上で一匹のケットシーが慌てていたおそらく

船を飛ばす役割のケットシーがいなくなり

船を飛ばせないのだろう見憶えのある猫達

が船内を歩きキッチンに行くと見憶えの有る

猫獣人の店主が料理を作っている


「また会いましたねお客様今日はマグロのソテー

がオススメですあとは寄せ鍋やフィッシュ&チップス

など幅広く提供出来るようになりました」


少しメニューを見て取り敢えずアヒポキ丼

とマグロのソテーを頼む汁物は団子汁でいいか?

果実水の炭酸割りも頼もうこんなもんか

レオは同じモノを頼みルルはギガ盛りポテトと

フィッシュハンバーグサンドを頼んだ


まずは団子汁で身体を温める、美味いなぁ身体の

芯から温まるそしてアヒポキ丼を軽く混ぜて食べる

独特のタレが魚の脂身を引き締めまったりしてるが

もたれない次はマグロとネギにジャガイモ

と異なる食感を楽しませるシンプルな料理

案外スパイスが効いてて複雑だが炭酸割りに合う

果実水の炭酸割りが大分減った頃再び団子汁で

味を流し整える残りも楽しく食べれそうだ


マグロのソテーをアヒポキ丼に乗せ食べる

うんスパイスと丼が合う団子汁を飲み干し

残っているマグロのソテーを食べるふぅ満腹だ

俺が食べ終わり二人を見るとレオは終わったようだが

ルルがポテトを丁寧にかつ素早く食べてゆく

ハムスターみたいだな飲み物も大丈夫そうだし

ゆっくりまとう前の店より少し広くなったし

奥の部屋も広いのだろう冷蔵庫や冷凍庫が複数個

って所かな?レンジやオーブンもありそうだな


「ご馳走様でした」


俺も手を合わせ礼を言う本当に美味かった


「みんなもう満腹になったか?」


二人とも満足してくれたようだ後は

部屋でゆっくり時間を潰そう

窓の外を見ると星がスーっと流れていった







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。