第十九話:浚い喰らう:
ハート領グラディア邸にて平穏な日々を過ごす俺達
そこに何故か大猫商店の店主が客として訪れ
とある魔物の話と呪いについて話出す
「うむ、中々良い茶葉だ、ありがとう
ところで少し調べた結果シロトリアという
北国で暴食の呪いで魔物になった者がいると聞いた
詳しくは分からないが近いうちに魔動力飛行船に
のり、その北国に飛ぶ事になるだろうしっかり
準備を怠らず向かおうではないか」
なるほど、次は暴食の能力者呪いと力が
ほぼほぼ同じ位置にある能力は珍しい
それに飛行船で北国に行くのか防寒に気をつけよう
「北国は人間より獣人が多いですね
おそらく大丈夫でしょうが混血の俺がいると
あまり良い顔をされないかもしれません
ルーク様やルルに頼る形になりそうです」
レオ的にはあまり好ましく無い場所のようだ
レオに何も起きないと良いんだが難しい…
「まぁ危険そうな人物とは関わらなきゃいいし
目的の魔物を倒して帰ってくればいいんだ
無理の無いように行動しよう」
そう思ったが大猫の店主は指を
チッチッチとふる何かあるのか?
「今回倒すべき魔物は国にとっての脅威
つまり、あちらの兵団の協力が不可欠である
気持ちは分かるが何とか協力して戦ってもらうぞ」
それなら俺が使えて無いスキルを譲渡しよう
「レオ手を出してくれスキルを譲渡する」
スキル【天時眼】をレオに譲渡した
「レオスキルを試してみてくれ」
レオは力を集中して周辺に魔力を解き放った
周辺の状況次にそれぞれどう動くかが分かる
範囲を広げると周辺の森に何がいてどう動くかが
ハッキリと分かる生き物の感情が伝わってくる
「少し疲れますが凄い力です、コレは上手く
使えば彼等も認めてくれるでしょう、
次に使うまでに力をならしておかないと」
何とか役立ててくれるようだ
「次に魔物の姿だがこのような絵が有る」
大猫の店主が出した本には
白い羽毛に鋭く強靭な脚金色の皮膚
黒い嘴からは火を吐くらしい長い尻尾には
特殊な飾り羽が有りコレで周囲の魔物を
操るらしい何とも厄介な魔物だな
アイアン・ゴージャスといい金ピカにするの
が最近は流行っているのか?目が痛い
「さらにこの魔物耐熱性が高くその引き換えに
氷系統の魔法や嬢ちゃんの魔弾が効く筈だ
ドカドカと特に顔を狙い撃てば怯むだろう、
隙が出来たら大斧で飾り羽を切り落とせ
羽毛は丈夫だから後回しでいい、頼んだぞ!」
よしあとは準備をして船に乗っていけば数日だ
「あと今回は飛行船で空から行く乗組員や
船長船のあてもついている、さあレッツフライトだ
大船に乗ったつもりでいるといい」
街と領主邸の間に巨大な船が降りてくる
まさかコレが大猫の店主がいう飛行船
船の壁に魔力循環装置が複数あり
コレにより重力操作と風の魔法で飛ぶ仕組みだ
一応羽根のようなものが有るがあれはバランサー
で有り飛ぶ為ではなさそうだ本では知ってたが
実物を見ると何というか感動する
「ばっちゃん、また旅に出るのか?」
ミチナミ・タキ=ロウが聞いてくる
「悪いまた領主の仕事は手伝えないみたいだ」
船が鯨のような汽笛を鳴らす
「随分と張り切ってくれとるようだな、
気をつけて行け、楽しい旅になると良いな」
俺達は荷物も纏め飛行船に乗り込む
中は思ったより綺麗で清潔だ
「お初にお目にかかる吾輩ケットシー族の
飛行船乗りノラ・サビマルという者、以後よろしく
ところで魚は好きかな?船内では魚せんべいなどの
商品が売ってるので楽しんでくれるとよい
忘れ物などなければフライト準備にはいるよ
皆忘れ物や親友や家族とのしばし別れの言葉
は済ませたかな?大丈夫そうだ、レッツフライト!」
若干の揺れのあと僅かな浮遊感がくる
どうやら船が浮いたらしくノラ・サビマルが
トテトテと走って行く少し可愛い人だな
「さて食事処を探してみるか」
少し歩くと船内地図が有り2階の奥に食事処
一階中央に売店があるようだ2階に行こう
二階に着き奥の方に進むと食事処兼BAR
ソフトクリームクラウドと書かれた看板
その下に幾つかオススメメニューがある
鮭ムニエルレモンバター仕立て
と冷静塩辛とタラコのパスタを選び
頼んだ濃厚なバターがしみた衣にレモンのソース
がさっぱりと引き締め甘味酸味塩味のバランスが
とてもよい、そしてパスタは塩辛のガツンとくる風味と少量の醤油と生クリーム少量でまとめられており
海苔のパリッとした食感ぷちぷちの魚卵も美味しい
最後になるが気になるデザートがある、それは…
魚粉アイスと書かれたそれだ当たり外れ好き嫌いが
目立ちそうなメニューだが頼んで見よう
「すいません、魚粉アイスください」
店主が冷凍装置からさっと出し特殊な装置で
魚粉とアイスを混ぜ合わせ抹茶とみたらしダレ
をさっとかけて混ぜるどうやら完成したようだ
「ごゆっくりお楽しみくださいませ」
凄い盛り盛りのアイス口に入れると一瞬
魚粉が押し寄せるが抹茶が爽やかに抑え
みたらしダレがいいアクセントだ
デザートだというのに中々減らない
だがコレは美味い全て調和の取れたメニュー
素晴らしい店だあちらに着くまでは
ここで食事を済ませよう船の中で
ここまでのモノを食べれるとは驚いた
「毎度ありがとうございます」
何故ケットシーの船に猫獣人がいるか
わからないが凄い店だという事は分かる
随分と苦労しただろうなぁ……
「美味い店だった」
客用室に行って皆でゆっくり休んでいると
どうも外が騒がしいどうやら甲板に魔物が
降りてきてその結果ケットシーの乗組員が
対抗しているが中々倒せないようだ、
よしその魔物を倒して景気付けにしてやる
甲板に走りドアを開くと小型のワイバーン
が甲板で暴れているどこを狙うと良いだろう?
羽根が脅威だが結構薄い羽根だ頑張れば
切り開ける、羽根目掛けてチェーンバレットだ
バランスを崩しバタバタと暴れる
「そろそろ諦めてくれよ」
ワイバーンはブンと尻尾を振り回す
「クォックォックオッケーッ!!」
首に鉄鞭を巻きつけ棘を射出し引き裂く
とワイバーンは微かな鳴き声をあげ倒れる
「どうやら敵は倒せたようですね」
レオが辺りを確認し声をかけてくる
どうやら皆怪我は無いようだ俺が皆の怪我を
見ているとケットシー族の女性がくる
「皆さん船員達が世話になりました私は
この船のオーナーのノラ・パンドラと
もうします、今後とも宜しくお願いします
どうやらあるモノを狙ってこの船を襲って
来たようで、先程残念ですがモノは捨てましたので
もう襲ってくる事は無いかと思います」
あるモノというのが気になり俺は聞いた
「いったい何があったのですか?捨てたモノ
とは何ですかワイバーンを呼んでしまうような
モノが何故船内にあったのですか?」
パンドラさんはこほんと咳払いをし
そのモノについて話し出す
「シロトリアで最近目撃されだした
金龍の卵、それがワイバーンを
呼びよせてしまった原因です、しかし
あの卵を持ち帰り研究すれば新たな
産業に使えた筈なのです頑強な龍の卵が
手に入り孵化させればシロトリア軍に軍牌が上がる
その為探し出し人工的に孵化させる算段でしたが
失敗に終わりましたおそらく今頃砕けている頃
三つ盗みだしたモノが全て失敗に終わりました
我々はこれからどうすればいいのでしょう?」
いや聞かれても困るよ
「このままシロトリアには行けるんですか?
我々はこのドラゴンの調査と討伐に来ました
この本に載っているドラゴンをしりまけんか?」
俺が本を見せるとパンドラさんの様子が変わる
「このドラゴンを何処で知ったのでしょう?
確かに我が国にはこの金龍がいますが
それを倒せばどのような事になるか考えてください
我が国の防衛として一役買っている魔物を
倒されるのは困りますいったい誰の許可で
このような蛮行を行なうのですか」
俺は呼吸整え話す
「大猫商店店主とミチナミ・タキ=ロウ様より
脅威となりうる金龍を倒し力を回収せよと
の依頼内容でシロトリア国内の白森族という
種族からも倒して欲しいと言われております
何も無断で国の生物を狩るわけでは無いし
金龍の呪いはどうするおつもりですか?」
どうやら呪いの事を知らなかった者が
いるようで船内はざわざわと響いてる
「分かりましたシロトリアに着いたら
白森族を探して彼等と金龍を倒すとよろしい
ただ何があっても我々は責任は取れませんよ」
なんだか思ってたよりややこしくなってきたな
本当にこの件に関わって良いんだろうか?
ただ他に手がかり無さそうなんだよな
取り敢えずシロトリアに降りたら白森族だっけ?
探して合流しないとな土地に詳しい人がいるだけで
随分と頼もしいからな、金龍って何なんだ?
「お客様もうすぐシロトリアに着きます
オーナーが色々言ってたようですが実は
御飾りで大した権力も無いんですよ
お気になさらず旅を楽しんでくださいね」
俺は部屋に戻り用意してたコートを着てブーツを履く
レオも防寒着を着てそしてルルは防寒機構がスーツに
組み込まれてるらしい便利なスーツだなぁ
甲板から階段で降りて無事シロトリアに着く
ここからは白森族とかいう希少民族を探して
地図で見ると結構遠いが大丈夫だろうか?
「ありがとうございました」
世話になったので一応
礼を言い山の麓目指して歩く
皮のグローブがゴワゴワする馴染んでない
魔物に襲われて戦えるだろうか?
ポツリポツリと奇妙な木の棒が地面に刺されており
その先に獣の頭骨のようなモノが飾られてる
まさか彼等なのか?だが言葉が通じない
種族じゃないよな?大猫の店主は話した感じの事
言ってたんだよな、まさか特殊なスキルを持ってる
とかで俺達は話せない危険性があるのか?
その時何かを踏み俺は宙吊りになった
森の中から気配がするどうするこの紐を切らないと
「お客人がやらかしたぞぉお!!紐切り用意せぇ!」
獣の皮を着込み体毛が多く髪も長い
男性は立派な髭をたくわえているようだ
彼等が白森族という種族だろうか白森族の
大男が俺の足に絡まった紐を切ってくれる
「ようこそ客人我々の里はすぐそこだ、
思っていたより幼い狩人だな?期待はしてるぞ
私はこの群れの群れ長ハルハル・ルク=ウルだ
偉大なる森の神よりウルフと名乗らせて
もらっているともに太陽龍を、いや確か金龍と
呼ばれて恐れられているのだったな奴も
好き勝手な呼ばれて自分が何者かも
分からんだろうな、可哀想にそれ故にカミオロシ
とてして奴を倒してやらねばならない」
まだ何がなんだか分からないが無事に白森族の
里に何とか着き、そして彼等の狩り用の罠に
うっかりかかってしまったようだ




