↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強奪のグラディア  作者: 七枝選考
大罪の勇者編
10/23

第十話:未来への意志:

俺達はミナトバ周辺の事件を何とか解決し

ハート領中心都市ハルベルまで来ている何故

領主邸や周辺のグラディア家所有地でないかと

いうとハルベルは酪農が盛んな産業用都市で

野菜の収穫や動物の世話など人が足りず困っている

そしてこの都市には各地の貴族達などが

契約を待ちかける為に集まり莫大な資産と

資材が動く、つまりは逃げ続けている勇者でも

そして今回サン国の勇者では無く我々の国

ヒノイデクニの勇者ユウキ・バンジ=トウロウマル

が協力してくれる事になった実際に会うまで

分からなかったのたが様々な英雄譚を打ち立てた

勇者は女性だった線が太くしっかりハキハキとした

印象を受けた他の者達も勇者がどのような人物か

知らなかったようだその証拠に彼女が現れた時

皆が驚きザワつきが会場に響き伝わった


「ふぅ〜ん我が国の勇者様は怨敵と違い

麗しいもんじゃないの俺は彼女の方が勇者らしく

名に力もあり素晴らしいと思うね、ただもし

ヤツと殺り合う事になったらハンが勝つだろうね

なんせ奴には弱点になる仲間も弱さも無いんだ

弱きを助け強きを挫くって人の手には負えない

このミチナミ・タキ=ロウの動く時だろうね

君もある程度ルール無用で戦わないと捕まえれない

今回ばかりは綺麗事だけじゃヤツは捕まらないぜ」


俺はそんなに綺麗事を言ってるイメージがあるのか?


「俺はわりと冷たいし躊躇したりしないさ

もっとも俺の仲間に何か有れば何人たりとも

許さない、それだけの話だ綺麗事じゃない

コレは俺の根本的な意志から来るものだ」


もう黙れ一人何一つ奪わせないと決めたんだ


「俺はハン・リュウドウを法のもとに断罪する」


肉に剣が刺さり沈む感覚を思い出し誰であろうと

このような思いを抱く事が無いように

もう苦しみも悲しみも広がらないようにヤツは消す


「さぁじゃあ動き出しますかね」


ミチナミ・タキ=ロウは俺達から離れ

我が国の勇者に話しかけにいく

もし勇者同士が戦う事になったら

すぐに援護できるよう勇者に近づいたのだ


「俺達もハン・リュウドウの情報を集めよう」


後はこの都市の中を調査してハンを見つけ出すだけだ

調査の為に駆け出そうとした時だった

スッと肩を掴まれたこの感覚覚えがある、

いや違う俺はずっと探し続けてきた俺の肩を掴んでる

のはハン・リュウドウだ、どうする周りを気にせず

今コイツを捕まえるべきか?違う、被害が大き過ぎる


「まさか君だったとは、よく生きてたモノだね

数カ所急所を突き刺した筈だったんだが、

まぁ、兎に角場所を変えて話そうじゃないか

森林峠の奥で待ってるよそこまで来れば

イイモノをやろう君はその為に生き延びた

いや違うな死の淵から蘇ったというべきだよね」


俺が振り向きハンを睨むとハンは何故か

遠くをじっと見て何かを考えてるようだ


「俺にはオマエが何を考えているのか分からない

そんな場所に行く意味が無い今ここで全てを話せ」


ハンは興味なさげに目をそらし手を閉じたり開いたり

手遊びのような事を繰り返しながら話す


「別にここで話せば皆が聞き逃げ惑うだけだ

それより最期になるかもしれないんだ話をしよう

多分君の旅の一つの終着点となるかもしれない話だ」


俺はハルベルから出てすぐの森林峠をゆっくりと

進んでゆく魔物は予想したより少なく小型の

非戦闘型な魔物ぐらいで餌場を通り抜ける時

ぐらいしか戦闘が無かった途中魔物の死体を見た

ハン・リュウドウが全て蹴散らしたのだろう

俺にトドメを刺すって事なのか?アイツの言った

最期になるかもしれないってどうゆう意味なんだ?


草木が邪魔だ歩き難くなって来た俺は

何処かへ誘導されてるのか?

ただ何故か引き返そうとは思わない


「眩しい…森の中にこんな場所が…」 


森の奥地澄んだ湖と木々が茂り光苔や

精霊光がゆっくりと空へ昇り踊る

森の命の集まる場所


「何故こんな場所に俺を呼んだんだ」


湖に足をつけて立つハン・リュウドウに

問いかける彼は優しく微笑み答える


「ここで死ぬと決めたんだ、本国は戦争の理由を

他国人が国の宝たる勇者を殺したからとする事に

決めたつまり僕は本国に帰れず死んでこいと

言われたんだ、ずっと民のためどれだけの

血や汚泥に塗れようと勇者として生きると決めたのに

僕は自分が死ぬことより民が戦争に出る事が怖い

だからこの国の物しか気づかないように死ぬのが

一番いい選択なんだ、勇者としそして一人の

人間として君への罪を償い民を守る為に死ぬ

僕がサン国勇者として最期の決断どうか我が国の

民の為に君の手を、怨讐の記憶を汚して欲しい」


何だよコレ?、ハン・リュウドウは家族を殺した

怨敵だ、この国のを引掻き回した大罪人だ、

守るモノなんて何も無いと思っていた、いや違う

ずっとそう思う事で自分が人の理を歪めた事

積み上げたつもりだったモノを守ろうとしてた

俺はずっと家族を失い寂しさから恨む相手を

求めてそれに縋ろうとしていた、そうだとしても


「何故今になってそんな現実を突きつけるんだ!!

もう最期だとしても皆を生かし討ち死にすればいいと

全てを抱えたまま、家族のもとに行けばいいと

感じていたのにこの復讐だけが身を焦がす熱だけが

俺を生かしてくれていたのに何故今真実を突きつける

俺にはオマエの背負った幾万を受け止められない

俺は今まであった全てなんて背負えないよ

…うっ…グ…あぁあああ!!」


森に声が微かに響くが鳥や動物の声に掻き消される


「あるじ、大丈夫私達もいる、背負えない分は

みんなで分け合って背負えばいい、きっと時間は

かかるけど私達で全てを終わらそう

勇者をここで終わらさなければ戦争が始まる

深淵王はきっとこの国全てを喰らい尽くす悪意になる

誰よりも一番守りたいモノを考えて一人じゃない」


リングソードを剣に変えルルとレオ3人で握る


「俺はオマエを恨みながらもそのおかげで

今日まで生きてこられたそしてコレからも

俺達は自分達の信念の下に生きてゆく

オマエの命を糧にしてずっと生きて生きて

飽きるほど生きていつかオマエに会いにいく」


3人の握った刃がハン・リュウドウを刺し貫く


「さようなら、勇者ハン・リュウドウ

もう二度と苦しまないように眠ってくれ」


ハン・リュウドウの目から一筋の涙が流れる

彼はただ民を愛し、祖国に帰る為に手を汚し尽くし

ただ彼は誰かに勇者であると必要な存在だと

受け入れて欲しかっただけなのだ立派な信念や

意志など無い彼は帰る場所を求めただけだった


「今、帰るよ…みんな…」


僅かに胸の奥に空虚な感覚があるが

俺は命を預かったこの糧を胸に生きてゆく

スキル【剣聖】を得た、スキル【格闘術】を得た、

スキル【天時眼】を得た、スキル【無刀流】を得た


「よくぞ復讐を果たしたルーク・グラディア=ハート

オマエの魂は勇者を糧にして一段と強き力を宿した

次なる目的は魔王の討伐断ろうとオマエには

私の契約が付き纏うどうせ逃げれぬなら

契約を果たし王の資質を解き放つのだ

オマエが強き力を持てば糧となった者達も

浮かばれようぞ、さあ次は魔王を倒し封印せよ」


まったく人が感傷に浸っているのに

騒がしい契約主だ魔王の討伐、我が国や

各国が挑んでは凄惨な敗走を繰り返して来た

らしい魔王かハンが出来なかった事でも

あるんだよなそれを倒して多少世界が

平和になるなら挑む価値はあるが今の俺じゃあ

まだ受け取った力すら使いこなせない過去に魔王に

挑んだ人物がいないか明日大猫商店に聞きに行こう


今日は帰ったらすぐに寝たい気分だ

ゆっくり休んで明日に備えよう





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。