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プロローグ

新作始めます!こっちは一気に完結させます!

 20XX年7月25日深夜、太平洋、紀伊半島潮岬沖。2隻の漁船団が遊弋する海域に、緑色の潜水艇が浮上した。


「崔(チェ)同志、移送終わりました。」「ありがとう李(リ)同志。我々も行こうか。」


漁船を模した工作船に乗り移る40人の武装した軍団。もう1隻にも20人が乗船していた。彼らは某国の工作員であり、これから日本本土での工作活動を行う。


「崔上尉、経過はどうだ。」


「王(ワン)上校、順調です。お手を煩わせることはないかと。」


上尉と呼ばれる男の名は崔真旻(チェジンミン)、某国特殊作戦軍に所属する軍人である。


「李同志、船を出すよう伝えてくれ。」


2隻の工作船と、総勢60人の軍団は潜水艦を離れ、一定の距離を保ったまま並行し北東へ針路をとった。


「上尉、作戦の目的と手順を確認するぞ。」


王に言われ、船室に置かれた地図を手に取る。王は隣国から派遣された政治士官であり、本来部隊指揮官は崔なのだが、王は我が物顔で作戦計画を話し始める。我が人民軍は事実上解放軍の下部組織だ。仕方がない。崔は秘めた内心を隠しながら、王と話を進める。

目的地は遥か先、本州だ。

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