03 黒の絶望
『ギーンゴーン』
多くの人がそのチャイム中は黙った。
最後に追加されたルールの意味を飲み込む時間だ。
『レ **ゲームの内容**は、ルールを明らかにすることである(このルールが開示されたらゲーム開始)』
海斗は静かに周りを見渡した。
戸惑う者。
放心する者。
怒る者。
それに比べて、自分はなんというか、冷静だった。
でも、多分奥底では焦っているのだと思う。
その証拠に、冷静な割に思考は動いていない。
「ふざけるな‼」
「そうだそうだ!なんだよそれ‼」
「ルールが分からねぇとゲームできねぇだろうが‼」
先ほどまでゲーム参加を拒んでいた人々が、文句を言っている。
だが、このゲームはルールを当てなければならない。
そんな文句を言っていいはずが。
「きゃあああ!」
「うわああ!」
叫び声が響く。
白かったコンテナの色がめまぐるしく変わり、黒く変色したコンテナが鎖のようなもので人を掴んでいく。
そのまま人を飲み込んだ黒いコンテナは、ズズズ…、と床に埋まっていった。
コンテナの向こうは、壁。
「…」
息をのむ音や嗚咽が聞こえるが、怒号はなくなった。
コンテナは三つ沈んだ。
「…脱落の条件」
静寂のアリーナで、あのきれいな男の人が静かに問いかけた。
『レ ルールを当てれなかった者は当該コンテナの色が変化し、黒くなると**脱落**する』
全員が自分のコンテナを確認した。
海斗のコンテナは白いが、緑や赤、黄色など、色とりどり。
黒いコンテナは全て沈んでいるので、脱落したということだろう。
「……」
重苦しい空気がアリーナを包んだ。




