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処罰は行わなければならない  作者: クバラ サツキ
4/7

レンゲソウ

<<拷問4日目>>

 何も思い出したくない。


 今は三人とも同じ部屋にいる。

 レンはとりあえず生きている。   


 マミは裏切り者じゃなかった。


<<拷問5日目>>

 昨日と同じ。何も書きたくない。


 私とマミが向かい側の牢に移された。

 レンはずっとお腹をさすっていた。

 

 私たちはもう助からない。

 死が確定した。


<<拷問6日目>>

 レンが壊れた。

 お腹をさすりながらずっと何かを呟いてる。

 向かい側の牢からは腐臭がする。

 

 私もじき殺される。

 だからもう何も書かない。


 




 ああなんということだ。 

 三日間眠ることなく拷問に耐え続けたトキくんが、ついに死んでしまった。

 とても辛いなあ。

 次はレンくんの番だ。

 レンくんはトキくんと仲良しだったそうじゃないか。

 絆が深い。

 素晴らしいことだ。

 次に行う拷問。

 これは絆が深ければ深いほど、良いスパイスとなってくれる。

 ああ、楽しみだなあ。


 ついに朝がやってきた!

 アサイ様より拷問内容を任されしこのクルクマがついに魅せます、甘美の催し。

 誰もが貴方の姿に酔いしれることでしょう。


 皆皆様方、ソーセージはご存知で?

 その通り!

 肉の腸詰めです!

 とてもとても美しく、美味しい、素晴らしき食品です。


 こちらに用意しますは一人の女の死体。

 名をトキと申します。

 既に若干の腐敗臭がしていますがまぁいいでしょう。

 そしてこちらの特注椅子にはもう一人の女。

 名をレンと申します。

 この二人は仲間であり、親友であるため、それはそれはとても深い絆で繋がっていたことでしょう。

 スパイスとしては最高。

 それだけで十分なほどです。

 

 ではまずは女の死体。

 これを指先から




 もう辞めて。書かないで。見せつけないで。私がちゃんと書くから。


 私たちは玩具だった。ただ娯楽のために弄ばれる玩具。使い捨ての生き人形。アサイは初めから知っていた。私たちが情報なんて持ってないことを。それは裏切り者が紛れ込んでいたんだから当然のことだ。もう助からない。逃げられない。そんなことをする勇気も根気もない。初めからずっとそうだったのかも。今までのは一体なんだったのか。いっそのこと、何も感じなくなれればいいのに。

 

    ーーーー閲覧不可ーーーー


 レンに行われた拷問内容はこれで全て書き出した。

 これからこの内容を復唱する。


    ーーーー閲覧不可ーーーー


 ごめんなさい。許して、みんな。頭がぐちゃぐちゃ。6日目から今日で何日経ったのかわからない。ずっと眠ってない。今は私が拷問を受けている番。内容は睡眠妨害と日々のことを思い起こしながらノートを書くこと。後は私がノートに書いたレンに行われた拷問方法を何回も復唱すること。それだけ。目は閉じられない。目の前の牢には腐っていくレンとトキがいる。マミはどこに連れて行かれたのか。頭がフラフラする。意識があることが自覚できない。考えがうまくまとまらない。何度も何度も復唱したせいか、あの光景が頭にこびりついて離れない。忘れたい。全部忘れてまた八人で、、、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。忘れようとしてごめんなさい。許して。マミ。どこにいるの。無事なの。私はまだ生きてるよ。


 マミさんならもうすぐ戻ってきますよ。


 ほんと?


 はい。


 あなたの名前は?


 ケイです。

 ソー グッド。


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