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処罰は行わなければならない  作者: クバラ サツキ
3/7

アイビー

<<拷問3日目>>

 トキが死んだ。

 1日目、2日目と、寝る間もなく続いていた拷問。今日の朝、私が見た時には既に酷く衰弱していた。そこに3日目の追い討ち。助かるはずもない。助けられなかった。ごめん。トキ。


 ああ。私はどうしてしまったんだろうか。トキが死んだというのに。酷く冷静だ。私はこんなにも、非情だったのか。

アビー、キキ、エクの三人が死んだ時、私はどんなことを思思いだったのか。分からない。


 レンが泣いている。レンとトキは、私たち八人が集まる前からタッグを組んでいた。よく二人でいた。絆の繋がりは誰よりも強かったと思う。でもその方翼が消えてしまった。レンも飛べずに落ちてしまうかもしれない。だからしばらくはレンの側にいよう。


 レンまでいなくなってしまったら、裏切り者はマミになる?ふと思ってしまったから、書いておく。でもこれはあくまで可能性であって、事実ではない。裏切り者が私たちの中にして、尚且つまだ生きていた場合の話。

 でも可能性は高い。私たちの中に裏切りがいると言ったアサイ。そして裏切り者は私たちの敵。つまりアサイの味方側。味方を味方が、自らの手で殺すことはそうそうない。そう考えれば。

 こうしてノートに書いたが、私は信じていない。これを書いたのは否定するため。それを私自身に言い聞かせるため。私はこれを心に刻む。


 今日はもう寝よう。三人で一緒に寝よう。三人一緒に部屋にいるから。

 アビー、キキ、エク、トキ。助けられなくてごめん。無力な私でごめん。


 今は深夜。目が覚めてしまった。

 寝る前、私は涙を流していた。マミに言われるまで気づかなかった。

 私が冷静だったのは、私が非情だったからじゃない。ただ感情が追いついてなかっただけ。悲しいのに、悲しいことに気付けなかっただけ。アミは十分に優しいよ。頑張ってるよ。そんな感じのことをマミから言われた。

 ありがとう、マミ。ありがとう。

 今は少し心が苦しい。悲しい。そう思える。思えば思うほど、涙が溢れてしまう。しばらくずっと、泣いていた。


 改めて今の私たちの状況をまとめる。

 拘束は緩んだ。ただ監視は24時間ずっとされている。ただ人数にも交代時間にも規則性はない。

 朝は6時に起こされる。しかし特にされることはない。ただ夜眠れないことがあるため、少し寝不足。

 朝食を取らされしばらくすると、注射を打たれる。中身はわからない。この注射は尋問が始まる前。捕虜になった3日後から続いている。

 終わると移動。尋問部屋へ。拘束され、拷問が始まる。

 終わると牢に戻され、夜食を出される。これは自分で取る。

 水浴びは3日に一度。

 プライベート空間はない。

 

 アビー、キキ、エク、トキは死亡。

 スーはおそらく帰還。

 私、マミ、レンは捕虜として生存。


 自国からの助けは来ていない。これから来ることも、おそらくない。

 私たちが自ら動かない限り、助かる見込みはない。

 

 状況は絶望的。

 早く帰る方法を見つけないといけないのに、最近、ますます体に力を入れにくくなってきている。

 睡眠不足に運動不足。多分栄養も最低限しか取れてない。いやもしかしたら普通に足りてないかも。

 そして極め付けはあの注射。中身はわからないけど、多分あれだ。ここ最近目眩や倦怠感が増えて大きくなっているのは。

 とりあえずもう一度寝よう。今は気分がスッキリしているから。きっとよく眠れるはず。

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