エピローグ 光と闇のその先で、私たちは笑う
「シオンさん、どうしよう! イヤリングが片方、見つからないわ!」
「落ち着いてください。鏡台に置きっぱなしになっているのではないですか?」
「さっき鏡台は見たもん」
ルミナは、どうしようと部屋をうろうろと探し回り出した。
シオンも、窓枠や机の上など、≪普段≫ルミナが置きっぱなしにしそうな箇所を探し始めた。
「あぁ~んもう、時間あんまりないのに!」
「ルミナ様」
ツンツンと、袖を引かれ、ルミナはシオンに顔を向けた。
彼女は黙って、カーテンに目を向けた。
ルミナも同じようにカーテンに目を向けると、レースカーテンのふわりとした隙間にキラリと光る物があるのに気づいた。
「今のはウィンが隠したんじゃない」
呆れたと、ルミナは腕を組む。
『三か月前、海でウィンがルミナを待っていたお陰で、ルミナは無事だったのん。もっとウィンに感謝して!』
「それとこれは話が別じゃない」
組んでいた腕を外して、指でウィンの方を指す。
『一緒だもん! ウィンに最大級の感謝を示すのなら……』
「ルミナ、国王が……」
「だから、ノックしてって言ったじゃない」
「そうだったな」
コンッコンッと入ってきた戸を鳴らす。
「絶対に、わざとでしょ、それ」
「ははっ」
無邪気に笑うジークに、ルミナは仕方ないと言いたげな、それでいて幸せそうな笑みを浮かべたのだった。
~Fin~




