↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LAST HERO JAPAN  作者: 悟
夏希編
PR
13/18

第13現象 現れた化け物

 現象50%を使った2回目の挑戦。なお、ラルニの3回目の最高記録は「110kgp」。神崎は現象を使うと反動が激しいことから50%も100%も手を抜いて「175kgp」。


 ましろが2回目を測る。測定機は一応何回叩いても最後のパンチ(圧力)で測られるから、ましろの現象:「連打(コンボ)」が発動できる。


 しかも今回は動くことがない物に向けて殴るということで最大まで殴れるが、50%だと25連打に落ち着くだろう。



ましろ:僕は、夏希と戦ってきた事で、色々と強くなったよ。それを見せれるのが嬉しいよ…


 ましろが測定機に向けて連打をする。1連・2連・3連…、最初は遅く弱めだが10連を超えた辺りから測定機が段々後ろにズレていく。


 ましろのパンチの反動で機械自体が動いてしまっている。これだと連打が途切れてしまうので、機械の後にフミヤの盾兵人形を配置して抑える。


 20連打した頃からスピードが上がっていき、本人もサイバーメガネを使っていく。もうそろそろ25連打だが、ましろは止めそうにない。


ラルニ:ましろちゃん、2回目は50%だよ。もしかして〜、忘れてる?


 ラルニの言う通りだ。これでは100%を測れなくなる。僕が止めようとしたのが遅かった。ましろはそのまま49連まで叩いてしまう。


 そして50連目になった時、機械から出た数値は「192kgp」。50連打してしまったとはいえ、普通のパンチが42に対して4.57…倍。確かにこれだったら連打する価値はデカい。


 連打中のパンチも回数を増すにつれて少しずつ膨れ上がってきているのを仮定するならダメージ数はかなり大きいだろう。


 

フミヤ:次は俺の2回目だね。


 フミヤの2回目は何で来るか、ましろの連打とは違って大きいのを一発なフミヤがグランドオーダーしたのは「ブルーワーク」だった。


ましろ:パラディンかと思った。


 僕もそう思った。パラディンの槍の突きは巨大タコのバリアを余裕で破壊するほどだ。


フミヤ:突きならパラディンだが、ブルーワークはその巨体に見合わない程速く動く。


 グランドオーダーした「ブルーワーク」守護兵人形は測定機とは距離をとり、測定機の後に盾兵を複数体配備する。


 ここからは危険な感じがしたので、何かあれば瞬時に「風鈴の籠」で防ぐ為に皆を集める。


フミヤ:準備はいいよ。


 フミヤを乗せたブルーワークは測定機に向かって突撃する。その姿はヴァッファローよりも鋭く硬く、トリケラトプスより遥にデカい「ブルーワーク」は測定機をぶち壊す勢いでぶつかりに行く。


 結果は「406kgp」

 さすがバリアを破壊するだけの威力がある。文句なしの力を証明してくれた。



 次は伊月さんの番になるが、秘策があるらしい。その秘策のため2回目は1回目よりも強く殴るそうです。


 伊月さんの2回目は、ましろやフミヤと違って静か。風が吹いて何かを待つかのようにじっとしていた。


 その瞬間、測定機を殴る。その形相は鬼よりも怖かったと後日ラルニは話す。


 結果は188だった。

 現象バフなしで1回目より48も伸びるってなに?と思ったのは僕だけじゃない筈だ。現にましろの顎が下がっているままだ。


 自身は現象使って192kgpなのに、ただのパンチでほぼ近い数値出されたんだもんな。



 僕は3回目に全力をかけるので2回目はただの風を乗せたパンチで「200kgp」出した。


ましろ:頑張って50連打してもナツキに負けて、伊月さんと同じくらいなの?


ラルニ:総ダメージ数だったら、ましろちゃんが勝ってるとラルニは思うけどな〜。


神崎:一撃だと負けてるって遠回しに言ってるようなもんだな。



 3回目の挑戦。ここで「kgp」が決まってしまう。ましろ、50連打よりも強い圧力をかけれるのか分からないが期待しているよ。


ましろ:ナツキ、見ていてね。これがボクの本気だよ。


 ましろは連打をする50連打と同じ勢い、それまで何も変わらない。何なら50連打までだろうから最後の一撃を思いっきりするのだろうと思っていたが、僕の予想を遥に超えていた。


 ましろは50連打を超えて51連打目に入ったのだ。もしやましろが強くなったと言ってたのは最大連打数が増えたということか。


 ましろは僕とダークヴェンダマイズ戦、フェラム戦や依頼などで経験を重ねて成長したのか。


ましろ:これがボクの全力!!


 連打が60、70、80を超えた辺りから測定機が壊れそうな勢いだった。そして、99連打目が終わった頃…


ましろ:100連目!!!


 結果は「385」

 本当に総ダメージなら、この中で一番強いのはましろだろう。


フミヤ:よく100連打までいけたな。


ましろ:結構疲れるね…


神崎:俺様の「疲労抑制(ファーストエイド)」を使うからこい。


 神崎の「疲労抑制(ファーストエイド)」は筋肉疲労や倦怠感を軽減する。もう一度いうが治すわけじゃないので、後から反動が戻ってくる。



 次はフミヤと言いたいところだが、何やら用意するものがあるそうで伊月さんが先に3回目をする。


 2回目で見せてくれたけど、これ以上に何があるんだ。もっと強く殴るのか?


伊月:私の現象を使います。


 そう言って鳥居を出して測定機を移動させる。


伊月:移動先は…空です。


一同:は?


 大気圏から勢いよく落ちてくる測定機。火花が散ってるように見えるが、もしかしてこれを殴るのか?


伊月:体は壊さない程度にしますので。


フミヤ:この高さから物を殴るって骨折れるどころじゃ…


伊月:このくらい普通です。


 伊月さんの普通は本当に冗談のように思えてくるよ。


ラルニ:これは、動画に載せていいのかなぁ?


神崎:死ななければ大丈夫だろ。


 今やっと測定器がハッキリ見えてきました。伊月さんは落ちてくる場所に立って、拳を構える。


 落ちてくる直前に拳を突きだして殴る。ましろの100連打の反動とは違う反動で落下した測定器を逆に吹っ飛ばしてしまう。


 結果は「370」という。

 またしても、ましろより低いが身体能力バフなし出ここまでできるのに心底驚いているましろが横にいた。


伊月:打撲で済んで良かったです。


 普通は自由落下の物を拳で受け止めるって骨折どころじゃないと思うんだけど、伊月さんの普通は打撲で済むんだね。


 

 次に僕の番がきた。

 僕は本当の現象を少し使うとしよう。あんまり使うと周りに影響が出るから、拳だけに集中して放つ。


フミヤ:ナツキが殴るときは皆、後ろを向いて目をつぶって。


ましろ:なんで?


フミヤ:失明するかもしれないから。


ラルニ:それじゃ、ドローンも一時停止するね


 僕は皆が後ろを向いた瞬間に本来の現象で測定器をぶん殴る。測定器は軽く歪みを見せて遠くにふっ飛ばされる。測定器の後ろで抑えていた盾兵も一緒にふっ飛ばされていった。


 結果は「729kgp」

 全力だと、この場所に被害が出そうだから8割の力で放った。



 次はフミヤの番だが何をするんだろうか。

ブルーワークよりも強い突進系があるかと言われると思い浮かばない。


 パラディンだと確かに「突き」でブルーワークと同じくらいの圧力は出そうだが、それだけではないだろう。


ラルニ:圧力測定…フミヤの番だね♡


フミヤ:今は物を見せれないのが残念だけど、いい結果になると思うよ。


 フミヤの指示はとりあえず、測定器から離れること。伊月さんの参道の鳥居を測定器の後ろに大きく置いて、ワープ先を空にした。


 僕らは何が始まるんだと待っていたら、フミヤが合図をした。


フミヤ:3…2…1…


 その時、地面が揺れた。自身とは違う揺れを感じで一瞬横から巨大ビームが通っていった。


 測定器は飛ばされた…というよりもビームで完全に壊れていた。空に放たれたビームは遠くに飛んでいった。


フミヤ:これ


 「これ」じゃないだろ。何だよ、あのビームは。正直僕の現象とは違う意味でヤバそうだな。前に活動していた時、こんな事見せたこと1回も無いから僕でも分からない。


伊月:何なのか見せてはくれないんですか?


ラルニ:ラルニちゃん、今すごーく気になる♡


ましろ:ボクも気になる。こんなのができるんだったらフェラム戦は楽にできたんじゃないの?


フミヤ:すまないが必要な時にだけしかしない事を決めてるんだ。


神崎:そいつの「これ」は精神力をゴッソリ持っていかれるから、現に今立ってるのが不思議なくらいだぜ。


 

 とりあえず圧力測定を測り終えた僕らは休憩をすることにした。


 お昼ご飯は「ARK」に積んである伊月さんとフミヤの特製弁当を食べて過ごす。


 ブルーシートを敷いてその上で食べるのだが、ましろはARKに積んでいたのか分からないが、羊の人形を持ってきて横に座らせた。


ましろ:こんな良い景色だから一緒に楽しもうね。


ラルニ:ナツキが買ってた羊の人形さんだ!大切にしてるんだね♡



 その後「長距離跳躍」をする。


ラルニ:夜になる前に撮り終わるよー。


神崎:夜になったら残業代渡せよ!


 長距離跳躍はいわばどれだけ遠くにジャンプできるか。ここで何となく結果がわかる君!そうだね、僕とフミヤに関してはどこまででも飛ぶことができる。


 だからあえて先にする。

 

 結果は2人とも∞になった。

 そりゃ「浮遊」ができる僕と飛行人形「プテラ」の背に乗るフミヤは無限に飛べるよ。


 ん?ほかの人の結果知りたいって?

 伊月さんは助走を付けて9m強で、ましろはスッテンコロリンで1mも行かなかったよ。


ましろ:もう一回!


フミヤ:エンタメ的には面白枠だから、このままがいいと思うよ。


ラルニ:いい絵が撮れたからこれで行こう!


神崎:恥ずかしさが重症だな、これは俺様の現象で治せないな。


ましろ:しっかり分析しなくていい!!


 

 次の種目は「超重量投擲」重さ10kgの鉄の塊を遠くに飛ばす。この玉は非現象者が持つと重さが10倍の100kgになってしまう。


 この種目は砲丸投げではなく、ハンドボール投げの様なものである。


 比較としてラルニは「20m」

      神崎は「47m」


 20mが平均で、30mを越したら凄いと言われている。某ヒーロー事務所のパワー系ヒーローはこの「超重量投擲」で76m飛ばすという快挙を成し遂げている。



 ましろの挑戦

 この「超重量投擲」はただ投げるだけじゃない。ましろのように殴って飛ばすのもありだ。今回もましろは100連打するそうだ、物体が動かない状態なら強いだろうな。


 ましろが動き出した、いろんな方向から玉を殴ってコンボをつなげていく。ましろの「連打」は今見ている視点で最適な位置に的が出るから、場所を変えても連打が途切れることはないのだ。


 それに一点に集中してしまうと玉自身が反動で飛んでいってしまう。いろんな方向からだと、進む方向の力が分散されて空中にとどまり続ける。


ましろ:いっけぇぇぇ!


ラルニ:ましろちゃんの、スゴーイ飛んでる♡


神崎:ざっと50mは越してるな。


 結果は62m。


 

 次はフミヤの番なのだが…


フミヤ:現象を使っていいんだよな?


ラルニ:うん、そうだよ♡


神崎:圧力測定みたいな感じにならなければ、何したって構わない。


 フミヤはグランドオーダーをする。パラディンを出すのか?それともブルーワークの突進で飛ばすのか?そう思っていたら、昔一回だけ出したことがある人形を作り出した。


 その人形は三連射人形「バリスタ」という人形で、スナイパー人形を3体組み合わせて作り出す。

 

 三連射できるバリスタに、この玉を使用する。今更だが嫌な予感がする。ましろが、何か諦めている顔をしていた。


フミヤ:発射


 玉は勢いよく発射される。ギャグアニメなら地球一周して後ろから来るっていうのがあるが、この速さで飛んだら地球の重力を無視して宇宙の方に飛んでいく。


 フミヤの発射した玉は空気に触れるたびに軌道が上に伸びて、結果的にビームと同じ方向に飛んでいった。


ラルニ:えっと、測定…不能。


神崎:大気圏に耐えうる素材で、できてないから今頃破裂してるだろうな。


ましろ:………。


 

 次は伊月さんの番。


伊月:私は普通に投ますね、それしか方法がないので。


ラルニ:伊月さんの普通って信じれないからどんなのが飛んでくるんだろ…


 伊月さんが投げようとした時だった。地面は揺れる。フミヤのビームとは違う本物の地震だ。


伊月:中断しましょう、私は組合に戻って連絡します。


フミヤ:ただの地震だといいんだがな。


 あぁ、僕もそんな気がするよ。人工的なものとするならば反英雄の可能性が高い。今そんなことよりも現場に向かうことを優先するぞ。


神崎:そんじゃ…俺様は帰りますわ。


 待て待て待て…。


神崎:時間外労働させる気か?


 お前もヒーローの端くれなんだら行けるだろ?それに普通のサポート系ヒーローじゃなくて前線の武闘派なんだから、何かはできるだろ?


神崎:報酬は出るんだろうな?


フミヤ:アンチヒーローだったら、国から出ると思うよ。


神崎:半分よこすなら行ってやるよ。


 それは出来ない。


神崎:なら帰る。


 だが、半分渡す条件はある。


神崎:条件?


 僕たち【LAST HERO JAPAN】のメンバーになってくれないか。正直に言うが、あんた程現場を知り尽くしているヒーローは鹿児島には居ないと思っている。ヒーローやって6年目の僕じゃ、限界な部分も多い。


 自分の現象の強さに過信してしまうことが今後あるかもしれない。そうなると他のメンバーに苦労かけさせてしまう。


神崎:その代わりを俺様にしろと?


 代わりとして神崎が欲しいわけじゃない。僕たちが強くなるためにダメ出しをして欲しい。あんたが仲間になりたいってレベルに成長する。


神崎:俺様にメリットがない。


ましろ:「税金」は事務所が負担するから!


神崎:?!


ましろ:お給料も出すから


神崎:ほぅ…


 どうせ最近、客足がなくて電気代払えてないんだろ?


神崎:うぐっ…。背に腹は代えられないか。


 綺麗事言うつもりは無いけど、うちに来たら、ちゃんとした暮らしを保証する。


神崎:二言は


 ない。


神崎:三食飯付き、部屋ありで頼む。


フミヤ:空き部屋があるから、しばらくはそこを使って。


 こうして三食飯付きで神崎が釣れた。


 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。